出会った頃と比べ、お互いに段々と姿は変わり、年老いていけば、いずれ体も不自由になり話すことも難しくなります。この作品で描かれていることは現実の夫婦誰にでも起こりうることです。それを怪人と逆再生と言う面白いアイデアで非日常的ストーリーとして仕上がっています。

全て逆再生にして直した訳ではないので、分かりませんが、個人的に理想の夫婦の形でした。

絶対にこうでなければならないという形はありませんが、最近の人は余りにも簡単に番いであった相手を切り捨てるので、こんな夫婦が増えて欲しいなぁと心から願います。

つらい…つらいけど、優しく美しい……

ところで作者様のアイコンも逆さま…？

イントロの閉塞感がすごく好みです！　孝也のために料理を作ることも、仕事のスノードーム作りもできなくなった紗羅。愛する人が悪い(？)方向に変化していくのを止められない孝也。愛は負けずに、2人の世界は最高だと言い続けられるのか。愛が優しさと強がりにゆっくり変化していく様な、切なくも素晴らしい作品でした！

当たり前にしている会話ができなくなった時、大切な人とどう過ごしていけるんだろう、なぜか看病や介護も頭に浮かんで、切なくて、でも力が湧きました。感謝。