エピソード
キャラクター
- 真樹
真樹(まさき)はアンティークを好む大学一年生の青年。
憧れのキャンパスライフを陰気に過ごし、群れるのをよしとせずサークルにも入らず、帰宅後のアンティーク収集活動に勤しむ。
西洋美術館のチラシで見かけた古物の物販に向かい素敵な音色のオルゴールに強く惹かれて購入する。
帰宅途中の電車で奏でてみれば、箱の底に不思議な書物を発見して・・・。
回復魔法を中心とした魔導書の勇者として活躍する事になる。
- 想里愛
想里愛(そりあ)は神に愛された五人目の秘蔵の樹の精霊。
愛されたというよりは、神よりも魔力も潜在能力も高く傀儡とする為に丁重に扱われていた。
恋愛経験はおろか知識すら厳重にガードされていた為に初めての感情によってチョロインと化した彼女。
神が恐れた事態を招いてしまうが、邪悪な神が悪戯に世界を弄んだ結果に依る因果であるとも言える。
- 里乃愛
里乃愛(りのあ)は神の眷属として最も忠実であり誠実な水の精霊。
生まれた頃は全ての精霊は仲良しだったが、ある日想里愛の姿が見えない事に気付く。
他の精霊は絵琉桜を除き記憶ごと消されており、神に悟られぬよう傀儡を演じ他の精霊達にも隠し続けた。
想里愛を認識できるのは神と彼女だけである。
神の悪戯の事実と初めての強気な彼女に戸惑い、主人公達に向ける刃は鈍く緩む。
- 瑠璃海
瑠璃海(るりか)は神の傀儡として魔導書を守る火の精霊。
忠実な働きによって貢献し、とある日に神の気紛れとして褒美にもらった異世界のファッション雑誌に影響され、神に異世界の洋服をおねだりするようになる。
神の悪戯の原因の一つに多忙な買い物に依るストレスが挙げられるのかもしれない。
とばっちりはこの世界の他種族の人々が被っている。
そのせいで闇属性(攻撃)の力が近年増している。
- 祭
寡黙な闇の精霊である祭(まつり)は何を考えているか計れない
傀儡と化した精霊達の中でも異彩を放つ。
直向きな努力と工夫で魔導書を守り続け時には王都を壊滅に追い込む。
精霊達からは血祭だと恐れられる。
神は褒めても、やりすぎだと叱っても反応の薄い彼女にどう接すれば良いかわからなっていく。
廃墟と化した王都に自身を重ねて震え、安眠できない神は彼女との人間関係に悩みを抱え、この世界の人々に悪戯をし続ける
- 絵琉桜(想里愛のイラスト画像に変更希望)
絵琉桜(えりお)は想里愛を慕い続ける光の精霊。
想里愛を想い出して欲しくて神に話すなと言われても、当時の想里愛の姿で何度も精霊達に里乃愛の話題を振ってしまう。
記憶の抜け落ちた精霊達にまた妄言が始まったと聞き流されても、へこたれず話し続ける根性は見上げる物がある。
一方魔導書の秘匿された解読法に気付いた数少ない精霊であり、その身に内包する魔力は想里愛と双璧をなし近年では神をも凌駕し始めている。
- 樹乃愛
樹乃愛(きのあ)は古事記や日本神話で言う久久能智神(ククノチ)と言う木の神。
彼女は元は樹の精霊であったが長い時を経て世界の民の厚い信仰や当時の仲間である精霊や前の神の加護を受けて、神へと昇格を果たす。
しかし出世に伴う管理職としての責務を永遠の時間無休で勤め果たす内に、主に先代の娘となる2代目の精霊達のせいで彼女の良識も心も徐々に崩壊していく・・・。
この世界の一番の加害者であり被害者でもある。
- 王様
リーフ王国の国王。
正式な名称はフォレスト・リーフ・オッド・フリードリヒ。
薬師の家系に育ち、戦争による特需の恩恵と功績により民衆の信頼を獲得。
確かな外交手腕と良質な薬の供給で大量の外貨を得て国を富ませ王国へと成長させる。
政略結婚により孫娘に傀儡として操作され、精霊達に攻め込まれなくても王国は落日を迎える悲しき定めだった。
- 伝令兵
多くは語らない。
- 護衛兵
多くは語らない。
- 女神官
政略結婚により王を傀儡とし操り、国を陰から牛耳る真の支配者。
王の孫娘はこの女神官の遠い親戚に当たる。
王国を足掛かりに他国へ侵攻を目論んでいたが、まずは厄介な邪神勢と同等の力を有する勇者諸共、信者のお布施で買った神器でダンジョンの深淵に埋葬する予定だった。
しかし逆に信徒を引き抜かれ王兵を盾に亡命する。