エピソード
キャラクター
- 奇跡の指環(アイテム)
この物語の鍵となるアイテム。
優樹が王国に仕えていた頃に密かに陽満梨にプレゼントした指環。
効果は自身に直接、間接に影響する魔法の干渉に対して、吸収、反射、消滅を自在にできる。
奴隷の隷属術を解く事ができた。
その後一度優樹との想いと共に捨てられた指環は真桜に渡り、真桜、優樹、陽満梨を介して記憶が伝わり物語を紡いでゆく。
- 魔王の剣(アイテム)
能力は生者の血肉皮骨、魂までも剣に取り込み無限に使用者に力を与え同時にその身を蝕む。
心の弱い者が持てば心の闇につけ入られ、身も魂を取り込まれる末路を辿る。
物語では陽満梨の心を蝕み、彼女を凶行に走らせた。
元々この剣は侍の国にあった。
魔王軍との戦に備えてヒカリノ王国の王が入手した後に、魔王軍に敗れ真桜の手に渡っている。
- 千癒(ちゆ)
先代魔王の代に親交のあった一族の娘であり、真桜とは所謂幼馴染。
王国の命令の元、母をヒカリノ王国に人質に取られ止む無く魔王城へ攻めいる。
しかし心優しい魔王に惹かれ、彼の覇道の行く末を見守る事を選択する。
ヤミノ魔王城での出迎え、時には旅にも付き添い治癒魔法を駆使して彼を支え続ける。
彼女は甘えんぼな性格で容姿や体系も含め全て真桜好みに育っている。
- 陽満梨(ひまり)
王国内の選抜勇者と異なり転生勇者としての恩恵は過去を改変し現在に影響を与える彼女の能力。ヒカリノ王国の最強戦力である。
彼女は勇者として召還され隷属術を施された後、見識を深め、心身を鍛える為に諸国へ旅に出される。
侍の国を出て魔法の国で王国の魔導師、後の未開地の魔王に出会う。
彼女の旅の中で暇を見つけては彼が彼女の元を訪れる関係になる。
しかし戦争が始まり自らの手で殺める内に闇に心を囚われていく。
- 陽満梨の影
出血が酷い真桜が視界や思考がおぼろげな中で見えた陽満梨の姿
- ホッフヌング ツェアシュトーラー
陽満梨を絶望に叩き落とした張本人。
この物語での直接の登場は無い。
転生勇者をヒカリノ王国の王として召喚させた。
王国の発展の為、利権に溺れた愚かな独裁者は召喚した勇者に奴隷の隷属術の刻印を押し付けて戦争の駒として彼女を使い続ける。
魔王軍との戦争での破れ際には侍の国から盗んだ秘剣を用いて、仲間を切りつけ剣に血肉を吸わせ禍々しい力を振るう。
原因に伴う因果として悪者に相応しい最期を迎える。
- 真桜(まお)
ヤミノ魔王城二代目魔王。
先代魔王も、千癒の母と恋仲であった。
その繋がりで真桜と千癒は幼馴染み。
魔王領を順調に拡大する中、一度目の失敗を反省し万全の体勢を期すが転生勇者に勝つ計算が立たず仮に勝てても過去を改変する能力の行使を止める手段が思いつかず絶望の淵へ立たされる。
千癒との惜別を惜しむ間も無く、千癒との縁を断ち切ろうとする絶望の象徴である転生勇者が再来し立ち向かっていく。
- 優樹(ゆうき)
魔王領の未開地に野心を持たずに居る魔王。
記憶を継承したまま現在の世界の消滅を行い、望んだ時点の再構築された過去へ戻れる能力を持つ。
彼は元々ヒカリノ王国の魔導師と言う立場に居た。
戦いとは無縁な性格の転生勇者に興味を持ち、彼女の道中の先々で会話し親睦を深めていく。
しかし戦争が始まり心を病む彼女と、家系として代々仕えてきた王国への板挟みに悩む。
彼女を救えなかった事を後悔する日々を送り続ける。