カラフル・スクランブル
「誰も自分を見ていない」 そんな感覚が居心地良く、渋谷の街だけがありのままの自分でいられると感じている、主人公・高校生の水瀬。 水瀬は、自身が好奇の目で見られることもなく、「普通の人間」だと思える渋谷だけが自分の居場所だと感じていた。 しかし、ある日のクラスメイトとのやり取りをきっかけに、「他人から見た自分」に疑問を抱くようになり… 自分らしく生きたいと願う、2人の少女の物語。
結果発表:2022年05月16日 12:00
応募総数:413件
「誰も自分を見ていない」 そんな感覚が居心地良く、渋谷の街だけがありのままの自分でいられると感じている、主人公・高校生の水瀬。 水瀬は、自身が好奇の目で見られることもなく、「普通の人間」だと思える渋谷だけが自分の居場所だと感じていた。 しかし、ある日のクラスメイトとのやり取りをきっかけに、「他人から見た自分」に疑問を抱くようになり… 自分らしく生きたいと願う、2人の少女の物語。
「誰も自分を見ていない」 そんな感覚が居心地良く、渋谷の街だけがありのままの自分でいられると感じている、主人公・高校生の水瀬。 水瀬は、自身が好奇の目で見られることもなく、「普通の人間」だと思える渋谷だけが自分の居場所だと感じていた。 しかし、ある日のクラスメイトとのやり取りをきっかけに、「他人から見た自分」に疑問を抱くようになり… 自分らしく生きたいと願う、2人の少女の物語。
万物には魂が宿る。使い込んだ道具ならなおのこと。 例えボロボロの鍋だとしても。 ヒトの情や思いを受けながら、100年使えば神となる。 これすなわち付喪神(つくもがみ)。 では“待ち合わせ場所”として使われ続けた、 渋谷駅前にあるハチ公像なら? あらゆる人に囲まれて、何十年も言葉を浴びた犬の銅像。 古鍋が神に成り得る世界なら。 ハチ公像に魂が宿るのも、なんら可笑しいことではないーー
初めて出会えた、やっと出会えた二人の、残された時間。
生まれつき身体に免疫のない重症複合免疫不全症(別名バブルボーイ症候群)を患い、無菌室から出たことのない新田蓮花。蓮花は母親からパソコンをプレゼントされるとストリートビューで旅を始めた。ある日、蓮花は渋谷で人助けをしながら転けていた男性を発見する。そのおもしろおかしい姿に興味を持った蓮花はストリートビューでの旅を終え、渋谷のライブカメラで男の観察を始める。そして次第に彼に惹かれていくのだった。
ビターバレー渋谷―― この地には三人の実力者がいた。 西の道玄、東の宮益、北の千田。 迫り来る100年に一度の大変革の時、 渋谷の地を征するのは誰だ!? 渋谷の街の紹介も兼ねているつもりです!
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いつものバスに乗って、いつもの席を確保。なんとなく窓の外を見ていると、後ろから「乗ります!」と走ってくる女性が。それもまた待つかどうか際どい距離!バスはなくなく発車するも、女性は諦めない。次のバス停で乗るためにバスを追い越す気だ。バスは信号で停車しチャンス到来!女性はバスの扉の前にゴールインするもバス停ではないので開けられない。もう運転手含め車内のみんなが応援している!
いつものバスに乗って、いつもの席を確保。なんとなく窓の外を見ていると、後ろから「乗ります!」と走ってくる女性が。それもまた待つかどうか際どい距離!バスはなくなく発車するも、女性は諦めない。次のバス停で乗るためにバスを追い越す気だ。バスは信号で停車しチャンス到来!女性はバスの扉の前にゴールインするもバス停ではないので開けられない。もう運転手含め車内のみんなが応援している!
田舎から上京したての結花は、恋人との渋谷での待ち合わせ場所にたどり着けずに迷子になってしまう。そこに「とっても」道に迷ってる人専門の渋谷案内人『シブヤ ヒカリ』が現れて・・・? 衝撃の展開&感動のハートフル恋愛ミステリー
総評
この度は第1回ひと駅Novelコンテストにご応募いただきありがとうございました。
テーマに『渋谷』という場所を設定するという新たな試みで、非常に難易度の高いテーマだったにも関わらず413件ものご応募をいただくことができました。
また、今回のコンテストは東急エージェンシーとTapNovelのコラボコンテストということで、受賞作品は渋谷で大きくプロモーションを行って参ります。
それにあわせ、様々な分野で活躍する豪華審査員たちによって、様々な観点から評価させていただきました。
最優秀賞は、bisukoさんの『カラフル・スクランブル』を選出させていただきました。
渋谷という街をうまくとらえ、それを色で表現し、TapNovelの演出効果を上手に使って強烈に印象付けることに成功している作品です。
審査員のコメントを引用いたします。
「みな、初めは何者かになりたくて、渋谷の街に来るのかもしれません。
多くの人がいるから、多くの人に紛れながら少しづつ本当の自分を見つけ、自分の居場所を作れる街。渋谷の街のそんな可能性に心が温まりました。」
「渋谷スクランブルを混在と交錯の象徴とし、カラフルと表現しながらインクルーシブなストーリーを組み立てているところが大変好きです。」
「自分そのままでいられる街、ミニマムな文節で本質を表現できた。」
優秀賞は、オカリさんの『ハチ公の憂鬱』を選出させていただきました。
今の時代だからこそ読んで欲しい作品であり、今のタイミングだからこそ読者の心に響く作品です。
TapNovelの演出が作品の雰囲気を上手に作りあげていました。
審査員のコメントを引用いたします。
「2023年に生誕100年を迎えるハチ公。これまでの歴史の中で、本当に多くの人々にふれあい、街の変化を見つめてきた渋谷のシンボルです。
この先、ハチ公にどんな渋谷を見てもらおうか、そんなことをあらためて考えさせられたお話でした。」
「定点観測で渋谷を語るにふさわしい「主人公」は他に無い。」
「TapNovel特有の律動的な構成と現代を憂い達観するハチ公に強く惹かれた」
佳作は、以下の作品となります。審査員のコメントとともにご紹介いたします。
フミタンさんの『あっちの渋谷で待ち合わせ -スクエアビジョンからの報せ-』
「読みごたえのあるストーリー、長尺?長編ものでサイドストーリーも織り交ぜて、観たくなりました。」
「未来のコミュニケーションを想像させる独創的なシナリオでした」
奈村さんの『残り半分の夢』
「何故だか、気になる渋谷定点カメラ。その無機質な映像の中に沢山の物語が映し出されているのかもしれない」
「人生を、想像力を働かせ人の優しさを探すリアルな旅、にしたいね。」
澤井 軽野さんの『ビターバレー擬人化三国戦記!道玄×宮益×千田の闘い』
「マチを擬人化する面白い着眼点は、渋谷に限定しない可能性を感じた」
「街のビルや歴史を擬人化するアイデア、とてもユニークで面白い!もっともっと、さまざまなショップやインフラ、街のキーマン、カルチャーなどを武器や防具、アイテムに見立てて勢力図を作って見たいと思いました」
koamiさんの『渋谷行きのバス』
「シンプルだがコメディとしての完成度は高い。妙な読後感が好印象」
「電車も良いけど町の景色を見ていくバスはもっと町の雰囲気を感じるのが良い」
松田エルナさんの『シブヤヒカリがご案内します!』
「渋谷という迷路を舞台に、仕掛けがありながらも巧妙過ぎないストーリーテリングに惹かれました。」
「谷に流れ込むのは、時間を超えた想いかも。軽やかにしてキュン。」
最優秀賞を受賞した作品は、作品紹介の映像を制作し、渋谷スクランブル交差点のランドマーク施設に設置されている国内有数の大型ビジョン「Q‘S EYE」、東急線の電車内ビジョン「TOQビジョン」にて放映いたします。
また、受賞作品は今後の様々なメディア展開を見越して検討に入らせていただきます。
改めまして、この度は素晴らしい作品をご応募いただきましてありがとうございました。
次回のコンテストでお会いできることを楽しみにしております。