エピソード
キャラクター
- 千寿郎
葉月 千寿郎
終末期の患者が望んだ日に逝けるように、延命や緩和処置で死期を調整することを生業とする医師。余命調整人と揶揄されることもある。最愛の妻を長い闘病の果てに亡くしている。それが正しい判断だったのか、今も答えが出せず、終末期治療に身を置くようになった。
いかつい見た目によらず、性格は温厚で、患者の為に尽くす。妻を失ってからは、どこか影を落とすようになった。
- 富治
山村 富治
全身に包帯を巻き、右足や、いくつかの指を欠損している男。医師は義理の兄にあたる。医師とは姉(医師の妻)が亡くなってからは、縁遠くなっていた。秘密を守れる信頼できる人物として、義兄に終末期医療を願い出た。
医師からは、姿は大きく変わったが、昔と変わらず心優しい青年と言われる。反面、人の意見を受け入れないところもある。
今は妻と二人、人里離れた雪山で暮らしている。
- 梨花
山村 梨花
血のように紅い瞳に、雪のような白い肌が対照的に映る美しい女性。
寒い雪山にいながら、常に夏物のワンピースで平然と過ごしている。表情は常に穏やかな笑みを浮かべているが、まるで透き通った氷のような、捉えどころのない印象も持つ。
良き妻であることに美しさを感じてか、それを模倣している。餓鬼摂食障害という怪病を患っており、人の屍肉しか食べられず、雪山で遭難者の死体を食べて生活していた。