戯れのヘリオトロ－プ ～屍喰症患者との恋愛遊戯に、幸福な結末はあるのか～
資源三世
自分の命すら捧げるそれは、倒錯か、献身か余命調整人。終末期患者の死期を調整する男は、いつしか人々にそう呼ばれるようになっていた。
彼は長く苦しい闘病の末に妻を死なせた後悔からその道を選んだが、未だ正しい答えは見つけられずにいる。
ある時、疎遠になっていた亡き妻の弟から、延命措置の依頼が来る。
「決して秘密を口外しないなら、依頼を受けて欲しい」
医師は妻への負い目から、それを約束する。
それが悍ましい結末の始まりだと、知る由もなく
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