エピソード
キャラクター
- 我智ヶ咲 蓮
ガチガザキ レン。中学生までは人気絶頂モデルだったふつーの高校生。幡ヶ谷住み。高所恐怖症。
実は、ある後悔を抱えていて、「みんなとちがう特別な人」を目指すようになった。
- 我智ヶ咲 蓮
超カリスマ小学生モデル。事務所で一番の高級取り。
神に何もかもを許されていた。傍若無人で、事務所の人間を手下のように扱っていたが、中学3年生の後半に急変して善良になった。
同時に、仕事が一切こなくなった。
- 天狗
妖怪の世界の大天狗。
ちょっくらこの世界の霊山にバカンスに来たが、降り立った地は、山は山でも代官山だった。ショックでお漏らしをして、108の妖怪を渋谷に解き放ってしまった。
「坂」から妖怪の世界に飛び立つことで事態を収束できるが、天狗が渋谷の地理に詳しいはずもなく、協力者が現れるまで泣きじゃくる。
- 軟楢 一夏
ナンナラ イチカ。蓮と同期で歌手デビュー間近の高校生。事務所のエースとして期待される。声色に加えてルックスも人気で、定期ライブ配信では毎回5000人以上の同時接続数を誇る。
以前は蓮の取り巻きだった。強きにやさしく弱きに厳しい裏の顔があると蓮は思っている。
- カリスマ☆美容師
年下の女の子からガチでモテがち。
- 有休即消化系OL
押しに弱いふりして男フリまくり。
- 若くして所得税33%
調理師免許を持っている、ジャグリングが特技の、インテリアデザイナー。
パートナーシップ制度ができたから渋谷区に住民税を納めることにした。彼氏がいるとかではなくて、現在彼女募集中。
- かつて学生だった人
戦後すぐの生まれ。あの青春をマジ忘るまじ。
- 道にいる人
寝転んだ方が体力の浪費が少ないからそうしている。深く透き通った目をしているが、もうほとんど見えていない。
- 講談師見習い
実家の釣り用具店を継いで早数年、落ち着いてきたので思い切って講談師に入門。
- カバンは山羊革派
四日前、娘にミュージシャンの彼氏がいると知って、別にどうもしない。どうもしないけどなんか・・・煙草をやめた。
- 目黒大学院鼻腔学部M1
愛猫がイヤフォンをだめにしたので泣く泣くヘッドフォンを購入したらこれがもうすごい没入感!
- カフェ店主
友達から客を彼女にするなと怒られた。9回目だったから。
- 子
燃えているいきものの体温は高いというのが通説だと思いますが、火炎になるほど体内の熱を放出するのは不自然に非効率ではないでしょうか。いきものは燃料となるガスを排出しているに過ぎず、燃えているのは静電気等で火がついた状態が継続しているからだと考えます。
体表で火炎が発生しているわけですので、体温は高いです。
作中で言及された事件は、私も強く印象に残っています。短い文字制限の中でモチーフとするのは難しい事件だと思いましたが、物語に無理なく織り込まれていて驚きました。キャラクターの紹介欄を使って作品を補足する手法などは、ただただ感心するばかりです。スポンサーを絡めたメタ表現など思わず笑ってしまいました。他の作品も拝見したく思います。
街が大きいと、色んな関わり方や、思い出があるんだなあ。膨大な情報量の中に身を置くと、シンプルに何が自分の魂を揺さぶるのか、見えづらくなるのかもしれません。
ます、登場人物の多さと、性格づけの丁寧さにびっくりしました。今回初めて読んだ作品でした。有難うございました。
所々に笑いどころもあり、とてもスムーズに読み進めました😂
「流行というか流行に勝つためというか」が本当にその通りですね🤔笑
モブの名前も有休即消化系OLなど注目してみると笑いのネタがたくさん転がっていますね🙌
メタ的なネタやコミカルなキャラクターたち(紹介含め笑)のテンポのいいやり取りが面白かったです!
それでいながら渋谷の街や人のあり方を問う後半の展開に上手く繋がっていて、心に残る読後感でした😃
前半のコミカルパートは会話のテンポも良く、それでいて面白かったです!ネタの種類もメタやパロディなど様々なジャンルで全く飽きが来ませんでした。
後半のシリアスパートは、実際になしさんが感じた想いを説教臭くならずに作品へ落とし込む技術が凄いと感じました。
面白さ、作品としての意味、読みやすさ、コンテスト作品としての構成力、などが詰まった素晴らしい作品でした!