最後のスチルを開いた後で呆然と、或いは愕然と何分も感慨に浸ってしまいました。２人の、デカくて重すぎる感情のぶつかり合いの帰結として凄惨ながらに静かすぎる、しかしそれ故にその生き様の残響音がこっちの魂に響き続けるようなラストでした…。きっとこれは感動ですね。こういう種類の感動が、自分は大好きです。完結、おめでとうございます。

お疲れ様でした……！圧倒的な最終回！
このツールでないとなし得ない演出と共に、とんでもない名作がタップノベル史に刻まれましたよ。
いやコミカライズじゃ追いつきませんて。映画くらいじゃないと。でも映画だったら重すぎるかも。
これはもう「タップノベルという媒体で表現する至高」なのではないかと。
アイは合いで愛で、相手を映してばかりいた目でもあるのかな。悲惨なのになぜか陶酔している、不思議な読後感です。

最終回、素晴らしかったです。まさに憎しみと愛を復讐という表現で解答したものだと思います。
お互いがお互いを憧れて、相手の持っているものが欲しくて堪らない。相手を潰して奪うことしか、自分を納得させる手段がなかった。
制御することのできない執着なんでしょうね。
納得しかないな、この解答。
何故コミカライズしないんだ！これだろうがよ！と思わざるを得ませんが、作品は読めたので満足です。

めちゃくちゃ面白いです。
人間が壊れていく描写が本当に素晴らしい。空っぽだったアザミが初めて見つけた「やりたいこと」復讐。その成就のために人として壊れながら、Vチューバーとして覚醒していく…なんて説得力。なんて皮肉でしょう。
成就したところで待っているのはすべてを巻き込んだ破滅…読まずにはいられませんね。続きが楽しみです。

これまでのTapNovel作品になかった攻めた内容、間接的なエフェクト表現、読者としてもタップライター側の人間としても面白かったです。
Vtuberが題材なのは新しいだけでなく、実際にありそうだと感じる内容で、勝手に業界の闇を知った気になりました。笑
お互いの「憎しみ」は恐ろしいほど感じますが、この先にどう「愛」につながっていくのか…次回も楽しみです！