帝世 英雄(てせ ひでお)
零細おもちゃメーカー『メガラス』に勤める青年。
母子家庭の貧しい幼少を過ごした経験から、玩具や娯楽に対する憧れがエグい。
真面目で優しい人柄だが仕事が好きすぎるあまり女性には疎く、心配した同僚からマッチングアプリを薦められたことで、アトネと出会った。
本来ツッコミのタイプではないが周囲に異常なボケしかいないので、いつも心のなかでツッコんで精神のバランスを保っている。

有栖 亜都音(ありす あとね)
ヒデオの婚約者。
天真爛漫な箱入り娘の超絶ド天然な性格で、ちょいちょい会話が噛み合わない。
一応カフェでバイトしているらしいが、ほぼマスコットの扱われ方をしている。
もの凄くモテるのだが…近寄る男は全て謎の失踪を遂げている。
本人はモテないと思っていたことでマッチングアプリに登録し、ヒデオと出会う。
誰とでも“秒”で仲良くなり、こないだ野良猫を追って県を跨いだ。

有栖 輝臣(ありす てるおみ)
アトネの父親を名乗るミノタウロス。
大手アミューズメント企業『クノソス』の専務取締役らしい。
妻と娘を守るためなら世界を滅ぼしても構わないと豪語している。
生い立ちに両親へのコンプレックスを抱えており、特に父親としての理想像は異常なまでに高い。
巨大な地下遺跡の上に自宅を建てており、その内部は改造に改造を重ねて迷宮化している。
関係各所の許可は一切取っていない。

有栖 詩波衣(ありす しばえ)
自称“セーブポイント”を名乗るアトネの母親。
アトネ曰く『死ぬほど美人』らしいが、ネトゲ廃人なので親族以外に素顔を見た者はいない。
溢れ出る母性で誰もが童心に帰る。
大型のタイヤとビッグツインエンジンを搭載しており、走るとハーレーダビッドソンと同じ音がする。
地下に迷い込んだ遭難者の救助を任されているが、風を感じるのが楽し過ぎて、今のところ誰も救助出来ていない。

帝世 糸羅(てせ いとら)
ヒデオの母。
息子の物心がつく頃に夫とは死別しており、女手一つで子供を育て上げた苦労人。
母子家庭ゆえの貧しさから、ヒデオの欲しい物など満足に与えてやれなかったことを悔やんでいる。
仕事も家事も全てこなすスーパー母さんだが、異次元の耳を持っており、会話の８割方を聞き間違える。
アトネと２人で遊びに行くほど仲良しだが、目を離すと２人とも失踪するのでトイレにも行けない。

三田 イカロース(みた いかろーす)
有栖家の地下遺跡へ迷い込んだ遭難者。
遭難した際、一緒に来た相棒とはぐれてしまい、それからずっと探している。
地下遺跡の生態系に適応しすぎて、もはや原住民と化している。
血筋に伝わる特殊能力ーー“星降る夜に”(ジングル・タイム)によって、周囲の時間の流れを1/100000まで遅く出来るが、この物語にはあんまり関係ない。
有栖家には“仕事”で来たと話すが…？

大手アミューズメント企業『クノソス』の技術開発部責任者。
球体型ドローンカメラで地下遺跡の監視も任されている。
ミノ義父さんとは同期で、ともに『世界一の遊園地を造る』と誓い合った戦友。
今では２人で“権力”と“技術”を牛耳り、もはや悪ノリに手がつけられない。
荒ぶるミノ義父さんを嗜めつつ、本人は本人で楽しんでいる節がある。
以前は歴史ある“家業”をしていたが、現在は子供達へ引き継いで引退している。