冒頭から映像的な魅力が溢れていて惹き込まれました。昭和の特撮のような不気味さを感じます。結末についても、何が正しいのかでは無く、それぞれの登場人物の感情の流れ的に説得力のある展開で良かったです。お母さんや友達からしたら、お兄さんもスイカも同じような悲劇をもたらしてしまう(った)事になるのでしょうが、自分で道を選んだレンタ君自身の冒険が幸せである事を読者としては願っています。

スイカちゃんの正体がわかるまでのプロセスがとても興味深く描けていて、彼女が何者かが分かった時により親近感がわきました。レンタ君の第六感のようなものもすごいと思います。

面白かった！
ジュブナイルロマンとしても、都市伝説サスペンスとしても出色の作品でした！