エピソード
キャラクター
- 男
「私」を監禁している男。すごく見つめてくる。
- 私
「男」に監禁されている少女。すごく見つめられる。
夕暮れに赤く染まった見知らぬ部屋で、男が、縛られて動けなくなった私を見つめていた。一体なにが起こっているのかはわからない。そもそも、今の私には記憶が無い。それでも、これだけはわかる。 この男はーー狂っている。
完結最新 :読切
2022.04.30 最終更新
「私」を監禁している男。すごく見つめてくる。
「男」に監禁されている少女。すごく見つめられる。
TapNovelMaker(投稿サービス)に移動します
なずなちゃんの、恐怖や困惑といった感情がダイレクトに伝わってくるようでした。そして、勇気や希望も。狂い歪む世界で、彼女は真っ直ぐ進んでほしいと思いますね。
なずなちゃんの、それでも行きたい生きたいという言葉が感動的でした。世界がどう変化しても、一歩前に進みたいという希望、自分を信じる勇気が必要ですね。彼は自分が狂ってしまっているという自覚があり、まだそうでないなずなちゃんをどうか救いたいと思ったのですね。
彼もまた狂ってしまったと言っているけれど、それでもなお彼女を助けたい、彼女の望むように生きさせてあげたいとの想いで行動できているということは、結局のところは狂ってしまったあとは自分との戦いなんでしょうね。
悲しいような、それでいて希望が残されてるような不思議なお話でした。
残された彼女は希望なのかもしれません。
狂ってしまった世界に取り残されるのはちょっと怖いですね。
お話しの展開がうまくされていて最後まで楽しく読ませて頂きました。彼の心の動きがきれいに表現されていて、イメージしながら読むことが出来ました。