思わず世界観に惹き込まれました。
怪人とは・・・考えさせられるお話でした。
とても良かったです。

自分とは、容姿や思考、行動やそれに伴う責任まで、すべてを認めすべてを客観視することはなかなか困難かと思われますが、それでも。。。不思議な作品世界の中で、そんな考えを抱かされました。

全ての人は、その人生の主人公なんですよね。
うまくいったり、うまくいかなかったり、それでも自分は自分であって、他者ではないんです。
そんなことを思い起こさせてくれる作品でした。

なかなか自分自身を違う角度からじっくり観察する機会って、こういう忙しい社会に生きている人は少ないでしょうね。人生につまづきそれを何か投影することもある意味手段の一つかもしれませんが、辛い状況から逃げることをせず今ある自分の立場を自身が認めることが大切なのだと、そういうメッセージを受け取りました。

不思議な余韻が残ると同時にいろいろな想像力をかきたてられるストーリーでした。なんというかワンネスの世界のような、私たちひとりひとりがこの怪人のような存在を通してすべて繋がっているかのような感覚を覚えました。