エピソード
キャラクター
- 小夜子
精神病棟に入院中。
世界がセピア色に見える。
何を見ても感情は湧かないし、何も考えないようにして、時が止まっている。
- シン
リキの友達の信也。
自分が悪いことを認められる純真な子ども。
- リキ
シンの友達の輝斗。
信也の暴走を止められる唯一の子。
- マリコ
精神病棟のカウンセラー。
シノとは学生時代からの旧友。
そろそろ一人クリスマスは卒業したいと密かに思っている。
- シノ
精神病棟のカウンセラー。
マリコとは学生時代からの旧友。
そろそろ一人クリスマスじゃなくて、マリコとメリクリたいと密かに思っている。
- サンタクローズ
”外国人”を活かしてサンタの仕事に応募した。
けっこう楽しい。
短い字数制限の中で、この題材を描くのかと驚嘆しました。難しく繊細な題材をコンテストの応募作に選ぶ強い意志のようなものも感じました。背景のセピア色が解除されたとき、思わずおっと声が出ました。見事な演出だと思います。TapNovelならではの作品には、こういった作品もあるのかと感心してしまいました。他の作品も拝見したく思います。
自分を責め続けていた主人公の元にやってきた三汰くん。その台詞に思わずウルッときちゃいました。
ああそうか、人はこうやって立ち直るんですね。
小夜子さんがこれからは前を向いて人生を歩めますように。
短い中で、主人公が色々なことを忘れる必要があるくらい自分を責め続けたことがよく伝わってきました。うまく言えないのですが三汰くんがさんたという名前でこのクリスマスに会いにきたのは、偶然だけど必然って感じがします。
あと素材の使い方が上手です!セピア色の背景エフェクトによって、立ち直った瞬間のツリーの背景(キラキラしてて綺麗ですよねこれ)が際立ちました。ハイライト無しの目も絶望を感じてよかったです。
人が立ち直る瞬間って、きっとこんな感じなんでしょうね
小夜子が立ち直った瞬間から、立ち直ったことに小夜子自身が気づいて
「きれい……」って言う瞬間までに、少し時間差があるのがなんだかいいなと思いました
ずっと自分を責め続ける小夜子さんの姿が悲しかったので、ラストの綺麗なクリスマスツリーに救われました。この人はきっと前を向けると思える、ステキなラストでした!