エピソード
挿絵イラスト
キャラクター
- 縷縷 怜祇郎(るる れいしろう)
「妖怪の弁護士」と言っても、本人が妖怪な訳ではない。普通の人間。
人間社会で虐げられた妖怪たちの弁護をしている。
人手不足で妖怪が搾取される時代に、妖怪の権利を守る弁護士。
なのに霊感がなくて妖怪が全然見えない。
本体のみならず、人に化けていても見えない。
妖怪の存在を信じていないせいだが、その癖商売をしている。
元探偵のせいか、調査実態は非合法的活動が多い。
- 極(きわみ)
妻側の姪。霊感が強く、妖怪の本体も見えるし、妖怪と会話もできる。
妖怪を怖がり失踪した妻の代わりに、手伝いを買って出ている。
怜祇郎自身は小学生が面倒に巻き込まれるのを嫌がり遠ざけるが、何分相手が見えず仕事にならないので、押し切られる形で参加を許している。
頭の回転は速いが、張り切り過ぎて失敗をする。
それで怜祇郎は、彼女を遠ざけるという悪循環。
- 妖怪・兄 聡(さとし)
田舎から出てきた妖怪の兄。人間名は聡。
人の姿で工場勤務をしている。
妖怪だと知られているので、人権無視のブラックな扱いを受けている。
お金を貯めて、人間に退治された両親の墓を立てるのが夢。
人間の下で働いているが、人間を信じてはいない。
- 妖怪・妹 愛(あい)
妖怪の妹。兄と反対に人間を信じている。
「愛」は源氏名だが、人間名としても使っている。
ガールズバーで働いているが、兄には反対されている。
ガールズバーで知り合った男と駆け落ちした。
その男の本性を知らないが、彼女は人間を信じている。
- 詐欺師
妖怪の妹、愛が信じた相手。
残念ながら正体は詐欺師。
- 子分
詐欺師の子分。
抜けている癖に、おしゃべり好きで愛に肝心なことを漏らす傾向がある。
愛のことを、内心気に入っているせいでもある。
- レイ
ガールズバーの従業員。
正体は河童。レイは源氏名。
本当の姿まで見える霊感が強い客はわずかなので、大抵の客は美人だとのぼせてしまう。
正体は見えないが一応妖怪だと知っていて、セクハラしても訴えられないからと無茶をする客も多い。
相手の立場が弱ければ、図に乗るのが人間の本性らしい。特にこの国の労働環境は酷い。
妖怪に人権はないので、大抵は泣き寝入り。
- ミサト
ガールズバーの従業員。
ミサトは源氏名。正体は小豆洗い。
愛とは仲が良かった。
- アスカ
ガールズバーの従業員。
アスカは源氏名
正体は妖怪・垢なめ。
- 警官
交番勤務の警官。
人に優しく正義感が強く、悪には厳しい。
悪の基準は平均的な人間のもの。