幼馴染は魔王の娘

夏目心 KOKORONATSUME

11 最後の会話(脚本)

幼馴染は魔王の娘

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

幼馴染は魔王の娘
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇森の中
グレース「チィ!マジか!」
ヴィダール父「どうした!?連中は上手くやったのか!?」
グレース「寧ろ逆だ!あいつら魔王側に完敗しやがった!」
ヴィダール母「そ、そんな!勇者なんでしょ!?だったら魔王なんて楽勝でしょ!?」
グレース「馬鹿言え!勇者だから無敵だなんていつの話だよ!?」
グレース「あの場には魔王の娘までいたんだ!あのヴィダールとか言う奴も」
グレース「相当の鍛錬を積んでやがった!勇者になって3〜4ヶ月で勝てる訳無かったんだ!」
ヴィダール父「ま、マジかよ!!どうするんだよ!?薬を盛ったのが俺達だって知られたら!」
グレース「だから無謀だから辞めとけって言ったんだよ!」
グレース「上手く行けば確かに平和協定は白紙に出来たかも知れねぇが、」
グレース「まともな準備も無しにこんな事したら負けるのは当たり前だろ!?」
「全くだな・・・どこぞの馬の骨が随分と好き勝手やってくれたが、」
「随分と詰めが甘かったな・・・」
グレース「んな!お前は!?」
ダルク「外に妙な魔力を感じたが、その水晶玉でこちらの状況を把握してたのか・・・」
ダルク「盗賊達も貴様が操っていたのだな?」
グレース「けっ!そこまで見破るとは流石は魔王だな!」
ヴィダール父「おぉおいおいおい!!これどうすんだよ!?」
ヴィダール母「そそそそうよ!!魔王なんて勝てる訳無いじゃない!!いっその事逃げた方が・・・」
グレース「だぁ!まともに戦えない奴が魔王から逃げられる訳ねぇだろ!!」
グレース「こいつはあたしでも倒せねぇ!!」
ヴィダール母「そ、そんな!!!」
ダルク「そこまで読めるとは多少は分かる奴だな・・・」
ダルク「私の力があれば貴様らを葬る事など容易いが、」
ダルク「それ相応の罰を与えた方がこちらとしても気分が良いのでな・・・」
ダルク「貴様ら、覚悟は出来ているな?」
ヴィダール父「い、嫌だ!助けてくれ!!」
グレース「あぁ!あいつ1人で勝手に!!」
ダルク「サキュバスの話を聞いて無かったのか?ならば現実を叩き付けるべきか・・・」
ダルク「シュトラ!来ているならば其奴を捕らえろ!!」
シュトラ「・・・・・・」
ヴィダール父「んな!ドラゴンだと!?」
シュトラ「止まりなさい・・・あなたとて命は惜しいでしょ?」
ヴィダール父「く、くぅ・・・!!」
ダルク「さて、サキュバスは私の元で裁くとして、ヴィダールの親には」
ダルク「やって貰わねばならぬ事がある・・・」
ヴィダール母「え?何をさせようって?」
ダルク「決まっているだろ?貴様らの息子に今から会って貰う・・・」
ヴィダール母「え?どうしてそんな?」
ダルク「・・・最早何も言うまい・・・行くぞ・・・」

〇魔王城の部屋
「あだ!」
グレース「チィ!もっと丁重に扱えってんだ!」
Dr.アドロフ「あぁ!ダルク様!お戻りになられたのですね!」
ダルク「お前達か、被害状況を報告しろ・・・」
アスタロト「はい!例の勇者パーティはアリエス様、シュトラ、ヴィダールの3人により沈静化・・・」
アスタロト「損害は城の入り口付近のみで、それ以外の異常はありません・・・」
ダルク「そうか、それは流石と言わざるを得ないな・・・」
ダルク「アスタロト、貴様はこのサキュバスを地下へ連行しろ!」
ダルク「例の薬はこいつが作っていた!」
アスタロト「はっ!」
ダルク「アドルフ、直ぐにヴィダールをここへ連れて来るのだ・・・」
Dr.アドロフ「分かりました!直ぐにお呼びします!」
アスタロト「ダルク様の命令だ、下手に動けば命は無いと思え・・・」
グレース「けっ!あんなのと組むんじゃ無かったよ!」
ヴィダール母「ちょっとあなた!これ本当どうするのよ!?」
ヴィダール父「どうもこうも無い!グレースが連れてかれちまったんだ!どうにも出来ねぇよ!」
ヴィダール母「いえ、諦めるのは早いわ!こうなったら、ヴィダールだけが頼りよ!」
Dr.アドロフ「ダルク様!お連れしました!」
ダルク「良し、アドルフは修復作業に周れ、後は任せろ・・・」
Dr.アドロフ「はい!」
ヴィダール「ダルクさん、呼ばれたって事はもしかして・・・」
ダルク「あぁ、貴様の両親を連れて来た・・・」
ヴィダール「え!?」
アリエス「やっぱりね・・・流石に行動が早いわね、お父様・・・」
ダルク「この位は当然だ・・・」
ダルク「ヴィダール、貴様には是非自身の両親と対話して欲しい・・・」
ダルク「後の事は貴様に任せる・・・」
ヴィダール「・・・・・・」
ヴィダール「分かりました!会わせて下さい!」
ダルク「・・・良かろう、後は任せる・・・」
アリエス「お父様、あたしも同行したいのだけど良いかしら?」
ダルク「あぁ、好きにしろ・・・」
ヴィダール「父さん、母さん・・・」
ヴィダール父「おぉ!ヴィダール!でっかくなったなあ!」
ヴィダール母「魔王に捕まって大変だったでしょ!?もう直ぐ勇者達が助けに来てくれるから!」
ヴィダール母「また一緒に過ごしましょう!」
アリエス「な、何て分かり易い掌返しよ・・・流石悪党ね・・・」
ヴィダール「父さん、母さん、何で俺が攫われたなんて言ってるの?」
ヴィダール「俺は自分の意思でダルクさんの配下になったんだよ?」
ヴィダール「そもそもあの日からずっと何してたのさ?未だに指名手配は消えて無いし、」
ヴィダール「その辺の説明はどうしてくれるのさ!?」
ヴィダール父「そんな事どうでも良いだろ?俺はお前が捕まってるって知って勇者に依頼したんだぜ?」
ヴィダール母「そうよ!私達は親として当然の事したのよ!ヴィダール、また一緒に暮らしましょうよ!」
ヴィダール「(そうか、この人達はここまで白を切る人達なんだな・・・)」
ヴィダール「(正直復讐したいと思った事も何度もあった・・・だけど、)」
ヴィダール「(今の俺には、こいつらに対して何も感じなくなった・・・だったら、)」
ヴィダール「アリエス!」
アリエス「どうしたのヴィダール?親の首でも取りたくなった?」
ヴィダール「俺は、こいつらをウラヌス国王に引き渡そうと思うんだ・・・」
ヴィダール「ダルクさんに頼めるかな?」
アリエス「・・・分かったわ、ヴィダールの気持ち聞いたら、お父様も納得すると思うわ・・・」
ヴィダール「・・・!ありがとう!」
ヴィダール父「んな!?ヴィダールテメェ!俺らを裏切るのか!?」
ヴィダール「俺は魔王ダルクの配下だ・・・今のあんたらに対して、」
ヴィダール「俺は何も感じないし、助けたいとも思わない・・・」
ヴィダール「何より、あんたらを放って置いたらまた同じ事しそうだし、」
ヴィダール「心から信用出来ないんだ・・・」
ヴィダール母「な、何言ってるのヴィダール!?私達ならやり直せるわ!だから!」
ヴィダール「だから、もう俺はあんたらに対して何とも思って無いんだ・・・」
ヴィダール「俺はもうあんたらに対して何もしない・・・」
ヴィダール「さよなら・・・」
ヴィダール母「ちょ!あなたこれどうするのよ!?ヴィダールは私達の子供なのに!」
ヴィダール母「何で助けてくれないのよ!!!」
ヴィダール父「だぁ!!そんなの俺が聞きてぇよ!!大体!お前が魔王城に」
ヴィダール父「喧嘩売る様な真似しなけりゃ!!」
アリエス「成る程ね、これじゃ愛想尽かしても仕方無いわね・・・」
アリエス「とにかく、早くヴィダールの気持ちをお父様に伝えないと・・・」
  それから俺の両親は、ダルクさんの計らいでウラヌス国王に引き渡す事となり、
  色々と洗い出される事となるのだった。

次のエピソード:12 パートナー

ページTOPへ