幼馴染は魔王の娘

夏目心 KOKORONATSUME

12 パートナー(脚本)

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〇謁見の間
  それから俺の両親はダルクさんに頼んでウラヌス国王に引き渡される事になった。
  引き渡された2人は記憶覗きの魔法で数々の悪事が発覚した。
  俺を引き戻そうとした理由はあのサキュバスが作った洗脳薬を使って
  自分達の代わりに俺を使って盗み等の悪さをさせるつもりだったそうだ。
  ウラヌス国王の元で裁きを受ける事は確定だが、
  もう次は気を付けろなんて軽い物では済まされない事は明確だと言うのは
  言わなくても分かる事だった。
  俺達を襲ったあの勇者パーティはあの薬で操られていた事が分かり、
  こちらはこちらでそれなりの罰を受ける羽目になってしまったそうで、
  平和協定は引き続き進められる事となった。

〇魔王城の部屋
  そんなこんなで俺達はと言うと。
アリエス「お父様!その話本当なの!?」
ダルク「本当だ!新生魔王就任式は1週間後に執り行う事を決めた!」
ダルク「アリエス、お前はこれまでの生活の中で良く成長してくれたと私は思う・・・」
ダルク「やはり私の後継人はアリエス以外には考えられないし、」
ダルク「お前なら魔族を纏められると私は思うぞ・・・」
アリエス「あ、ありがとう・・・でもイザそうなるって分かったら、」
アリエス「身体もそうだけど心が凄くビクビクしてるわ・・・」
アリエス「実際何したら良いか分からないし・・・」
ダルク「そう言うな、現に私もそうだったからな・・・」
アリエス「え?お父様も?」
ダルク「当然だ、最初から上手くやれてれば苦労はしない・・・」
ダルク「私だって失敗も沢山したし、あやつらには迷惑も沢山掛けた・・・」
ダルク「だがこれは仕方の無い事だ・・・その失敗を糧に何度も挑まなければ、」
ダルク「前に進む事も出来なかったからな・・・」
アリエス「・・・・・・」
ダルク「まぁそう言う事だ・・・そんなに心配ならば、」
ダルク「パートナーでも探して見るのも悪く無いかも知れん・・・」
ダルク「決めるのはお前だ、良く考えて見ろ・・・」
アリエス「・・・分かったわお父様・・・」

〇洋館の廊下
アリエス「あたしがお父様の席に着くのは別に良いわよ・・・でも、」
アリエス「本当マジで何したら良い訳?魔王はともかくパートナーになってくれる人なんて・・・」
ヴィダール「あ、アリエス、お疲れ様!」
アリエス「あ、ヴィダール、その後調子どうよ?」
ヴィダール「あぁ、いつも通りだよ・・・」
アリエス「稽古の事じゃ無いわよ、ご両親の事、思う所あるんじゃない?」
ヴィダール「・・・もうあの人達の事本当に何とも思えないんだ・・・」
ヴィダール「こんなのに気を回してたら寧ろ自分が駄目になりそうだし、」
ヴィダール「もう気に掛けても無駄と言うか・・・」
アリエス「そっか・・・野暮な質問だったわね・・・」
ヴィダール「でも一つだけ感謝してる事もあるよ・・・あいつらが俺を捨ててくれたから、」
ヴィダール「アリエスやダルクさん達に会えて、色んな事を教わる事が出来たからさ・・・」
アリエス「えちょ!何よ急に改まった事言っちゃって!照れるじゃない!」
ヴィダール「あはは!本当にありがとう!俺そんなアリエスと皆が大好きだよ!」
ヴィダール「これからもここで鍛錬して、今まで以上に強くなって行こうと思うよ!」
アリエス「だ、大好き・・・って・・・」
アリエス「ちょ!ちょっと!それは責めてあたしだけに言いなさいよ!!」
ヴィダール「え?どうしたの?」
アリエス「あぁもう!ちょっとこっち来なさい!」
ヴィダール「えちょ!アリエス!?」

〇城の客室
  それから少しして。
ヴィダール「えぇ!?アリエス、1週間後にダルクさんの引き継ぎするの!?」
アリエス「そうなのよ!それであたしも傍で支えてくれる人を探そうと思ってるのよ!」
ヴィダール「そ、そうなんだ!良い人見つかると良いね!」
アリエス「あぁもう分かってないわねぇ!!あたしはね!ヴィダールに支えて貰いたいのよ!!」
アリエス「てか!ヴィダール以外は考えられないと言うか!」
ヴィダール「そ、そうなんだ!ヴィダールがアリエスを支えるのかぁ・・・って、」
ヴィダール「は、はぁ!?冗談でしょ!?ヴィダールって俺しかいないし!!」
アリエス「いやもう、そこの所ちゃんと理解しなさいって・・・」
アリエス「てかこの際だからこの前言おうとした事ハッキリ言うわ・・・」
ヴィダール「アリエス・・・」
アリエス「ヴィダール、あたしはあなたが好きよ・・・子供の頃から競い合って、」
アリエス「何度も何度も勝ったり負けたりしてく内にヴィダールの事気になってたわ・・・」
アリエス「言い出したら切りが無いけど、もしあたしが後継人になってあたしを支えてくれるなら、」
アリエス「あたしはヴィダールが良い・・・てか、ヴィダール以外考えられないし、」
ヴィダール「・・・・・・」
アリエス「仮に1人でどこか行こうとしたり勝手に死ぬ様な事したら許さないからね!」
ヴィダール「そ、そうだったんだ・・・アリエス・・・」
アリエス「これがあたしの言いたい事よ、ヴィダール、あたしの隣に立ってくれるかしら?」
ヴィダール「(・・・そっか、アリエスは俺の事そんな風に・・・)」
ヴィダール「(もし俺が隣に立てば、きっと楽しいだけじゃ無くて)」
ヴィダール「(重い現実だってのしかかる・・・)」
ヴィダール「(アリエスに好きだって言われて凄く嬉しかったし、やっぱり俺は・・・)」
ヴィダール「アリエス、先ずは君におめでとうって言わせて!」
アリエス「ヴィダール?」
ヴィダール「俺、君の隣に立つよ!これから大変な事は沢山あるけど、」
ヴィダール「もう迷うのは辞めるよ!もっとアリエスと一緒に高みへ行きたい!」
アリエス「・・・!!だ、だったら最初の命令よ!今自分で言った事、」
アリエス「最後まで必ずやり通しなさいよ!」
ヴィダール「はい!魔王様!」
アリエス「自分の家族が最悪だからと言って、自分が最悪になるとは限りません・・・」
アリエス「過去と他人は変えられない・・・でも自分とこれからは変えられる・・・」
アリエス「もしそれに気付けたなら、後は自分で進むだけです!」

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