10 勇者強襲(脚本)
〇闇の要塞
それから1週間。
〇鍛冶屋
アリエス「ヴィダール、いる?」
ヴィダール「やぁアリエス、君も探し物?」
アリエス「えぇ、杖を手入れしようと思ってね・・・そう言うヴィダールも?」
ヴィダール「そうなんだ・・・偶にはそう言う事しないとね・・・」
アリエス「感心するわね、取り合えず行きましょうか!」
〇洋館の廊下
30分後。
ヴィダール「あ〜終わった終わった!これで暫くは大丈夫かな?」
アリエス「うふふ!でもこうして手入れすると安心感を感じるのは分かるわね!」
ヴィダール「あぁ、兵士に取って大事な物だからね!」
ヴィダール「あ、そうだ!アリエス、前から聞きたい事があったんだ!」
アリエス「え?何?(もしかして、告白か何か?)」
ヴィダール「あぁ、アリエスは魔王の娘なんだよね?」
アリエス「え?そうよ?てか今更過ぎない?」
ヴィダール「うん、その上で聞きたくてさ、アリエスはいつかダルクさんの後を継ぐのかなって・・・」
アリエス「え?そりゃそうでしょうね・・・あたしは実質的な後継者だし・・・」
アリエス「(告白は流石に高望みだったか・・・)」
ヴィダール「本当に後を継いだら、その後どうするのかなって気になってたんだ・・・」
アリエス「成る程ね、昔話したと思うけど、あたしは世界征服とか興味無いわ・・・」
アリエス「お父様は人間との共存に積極的だし、あたしが皆を纏めるなら、」
アリエス「やっぱりどんな種族も関係無く、皆で仲良く働ける環境を作りたいと思うわ・・・」
ヴィダール「そっか!それが出来る様に俺も確り支えられる様にしないとだね!」
アリエス「えぇ!ありがとう!」
アリエス「後はやっぱり誰かのお嫁さんになりたいかな?」
アリエス「あたしもあたしで狙ってる人いるからさ・・・」
ヴィダール「そうなんだ、上手く行くと良いね!」
アリエス「・・・何でそっちから踏み込んでくれないのかなぁ・・・」
ヴィダール「あれ?どうしたの?」
アリエス「ヴィダール聞いて!あたしは!」
アリエス「え!?な、何今の!?」
ヴィダール「爆発!?何があったんだ!?」
アリエス「・・・!!ヴィダール!行きましょう!」
ヴィダール「・・・!分かった!」
〇洋館の玄関ホール
シュトラ「く、くぅ!!」
リーダー「魔王一族よ!観念して貴様達が攫った人間を返して貰おうか!」
シュトラ「私達が人間を攫った?こいつらは何を言っているんだ!?」
アリエス「シュトラ!一体何があったの!?」
シュトラ「あ!アリエス様!ヴィダール君!」
ヴィダール「凄い爆発音が聞こえたけど、これは一体!?」
シュトラ「理由は分かりませんが敵襲です!勇者パーティがいきなり攻撃して来て!」
アリエス「勇者パーティですって!?お父様達とは何の軋轢も無い筈なのにどうして!?」
リーダー「おぉ!そこにいるのはヴィダール君じゃ無いか!」
ヴィダール「え?どうして俺の事を?」
リーダー「君のご両親からの依頼で君を助けに来たんだ!こんな悪魔的な奴らに捕まって」
リーダー「さぞ心細かっただろう・・・」
リーダー「でも安心したまえ!我々が奴らを倒して君を両親の元に送り返すよ!」
ヴィダール「はぁ!?何言ってるんだ!?俺は父さん達に捨てられて、」
ヴィダール「自分の意思でここに席を置いてるのに・・・てか、」
ヴィダール「さっきなら何訳の分からない事言ってるんだよ!?そもそもあいつらは泥棒だし!」
ヴィダール「何で勇者パーティが泥棒の依頼受けてるんだよ!?」
リーダー「な!その様な物言いをするなんて!ヴィダール君は魔族に操られてるんだ!!」
ヴィダール「おい!話を聞けって!俺は自分でダルクさんの下に着いたんだ!」
リーダー「分かってる!君は操られてるだけなんだ!皆、絶対にヴィダール君を助けるぞ!」
「はい!」
ヴィダール「そ、そんな!こんな馬鹿な話が!?」
リーダー「さぁ、覚悟しろよ悪党共!」
リーダー「ぐはぁ!!」
ヴィダール「あ!」
シュトラ「ヴィダール君!真に受けちゃ駄目よ!私達はあなたを私利私欲で拾った訳じゃ無いわ!」
シュトラ「死なせたく無いから助けたのよ!!」
ヴィダール「シュトラさん・・・」
アリエス「ヴィダール!あいつらはあたし達から見てもおかしいし、」
アリエス「こんな詐欺紛いの事であなたを引き渡す気なんか無いわ!」
アリエス「あいつらを潰して、真相を確かめましょう!」
ヴィダール「・・・!分かった!」
戦士団「リーダー!大丈夫ですか!?」
リーダー「すまない、当たり所が悪ければやられていた・・・」
リーダー「だが後退する事は許されない!何としてもヴィダール君を取り戻すんだ!」
戦士団「あぁ!その意気込み乗ったよ!あたしに任せな!!」
戦士団「んな!?」
ヴィダール「くぅ!」
戦士団「成る程!これは確かに操られてるね!」
ヴィダール「ええい!もう勝手に言ってろ!俺をどう思おうと勝手だけど、」
ヴィダール「責めてきた落とし前は付けて貰う!!」
戦士団「リーダー、直ぐにヒーリングします!」
リーダー「あぁ、なるべく急いでくれ!」
アリエス「ヒーリングは見過ごせないわね、余計な手前を取らせないで・・・」
リーダー「んな!貴様のその魔力は魔王レベルの者か!?」
リーダー「今直ぐヴィダールの洗脳を解け!貴様らが操ってるのは分かってるんだぞ!!」
アリエス「侵害ね・・・あたし達はヴィダールの意思を理解した上でやってたって言うのに、」
アリエス「ここまであたし達をコケにした奴らにはとことん痛い目を見て貰わないとね!」
リーダー「う、うおあぁぁ!!!」
アリエス「安心しなさい、死なすつもりは無いから・・・それはそうとヴィダールの方は?」
戦士団「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
ヴィダール「終わりだ!」
戦士団「くはぁ!!」
ヴィダール「あぁ、終わった・・・」
アリエス「ヴィダール!怪我は無い!?」
ヴィダール「アリエス・・・俺は大丈夫、ちょっと体力消耗しただけだから・・・」
アリエス「良かった!これから勇者パーティの身体を調べるわ!手伝ってくれる?」
ヴィダール「勿論だよ!こいつら妙に気になる事言ってたし!」
シュトラ「アリエス様!ダルク様が城の外へ向かわれました!私はダルク様を追います!」
アリエス「お父様が?分かった、お願いね?」
シュトラ「分かりました!」


