9 2人で調査(後編)(脚本)
〇城の客室
アリエス「ヴィダール!大丈夫!?」
ヴィダール「お陰様でね・・・でもごめん、アリエスだって怪我してるのに・・・」
アリエス「そんな事は良いわよ!直ぐに回復魔法を発動するわ!」
アリエス「良し!これでもう大丈夫!」
ヴィダール「本当、こう言う時って俺無力だよな・・・怪我一つもまともに相手出来ないなんて・・・」
アリエス「そう言う事は気にしちゃ駄目よ!頼るのだって立派な強さよ!」
ヴィダール「アリエス・・・」
アリエス「シュトラに飲み物を頼んで置くからヴィダールは休んでて・・・」
アリエス「あたしはお父様に報告して来るわ!」
ヴィダール「・・・分かった、ありがとう・・・」
〇魔王城の部屋
それから、
アリエス「報告は以上ですお父様・・・あたしがいながら、伏兵のサキュバスを抑えられず」
アリエス「申し訳ありませんでした・・・」
ダルク「そうか・・・首謀者が何者か分かっただけでも上出来と言えよう・・・」
ダルク「アリエス、お前は誰も死なせなかった・・・それは上に立つ者として誇って良い・・・」
アリエス「ありがとうございます・・・ですが、今回の事で自分の未熟さを」
アリエス「改めて実感しました・・・」
アリエス「この失敗を糧にまた鍛錬に勤しむ所存です・・・」
ダルク「そうだ、それは当たり前の事であり己が前進する為に必要な事だ・・・」
ダルク「その当たり前を決して忘れるなよ?」
アリエス「はい!肝に命じます・・・」
ダルク「あぁ、だが一番気掛かりなのは、事件の黒幕にヴィダールの親がいたと言う事実だ・・・」
アリエス「・・・お父様はどう思う?」
ダルク「どうもこうも無い・・・これは誰かが介入すれば良い話でも、」
ダルク「誰かが説得すれば良いと言う話では無い・・・」
ダルク「何より、ヴィダールの気持ちの方が重要だ・・・一番何とかしたいと思うのは、」
ダルク「ヴィダールで間違い無い・・・」
アリエス「・・・ならあたしがヴィダールに気持ちを聞いて来るわ・・・」
アリエス「あたしなら話し易いと思うし・・・」
ダルク「・・・分かった、任せるぞ・・・」
アリエス「えぇ・・・」
〇城の客室
アリエス「ただいま!ヴィダール、少しは落ち着いた?」
ヴィダール「お帰り!シュトラさんから水も貰ったし、もう大丈夫!」
アリエス「・・・!悪化する前に戻って本当良かったわ!」
アリエス「って言いたい所だけどヴィダール、あなたは今回の事どう思う?」
ヴィダール「・・・正直忘れようとは思ったけど、やっぱり忘れるなんて出来なかったよ・・・」
ヴィダール「これだけの時間が経ったってのに、父さん達はまだ悪い事してるってなったら、」
ヴィダール「もう言葉も出なかったよ・・・」
アリエス「・・・そうよね、何だかんだ自分の親だからね・・・」
アリエス「でも実際悪い事してる訳だから、それ相応の罰を与える事になると思うけど、」
アリエス「あなたはどう思う?」
ヴィダール「うん、何も反省して無いなら、罰せられるべきだと思うよ・・・」
アリエス「場合に寄っては死刑もありえるわ・・・それでも大丈夫?」
ヴィダール「・・・それはそれでなって当然・・・だと思うよ・・・」
アリエス「(口ではそう言ってるけど、内心どこかで葛藤してる感じはするわね・・・)」
アリエス「(これなら一度あいつらを捕獲して、対談させる必要があるかしら・・・)」
ヴィダール「ごめん!今はまだ何とも言えない!一度対話して見ない事には・・・」
アリエス「・・・それを聞いて安心したわ!次はゆっくりお出掛けしたいわね・・・」
ヴィダール「あぁ、楽しみにしてるよ・・・」
ヴィダール「あ、そう言えばアリエス、シュトラさんから聞いたんだけどさ・・・」
ヴィダール「今日は窃盗の調査に行くつもりだったんでしょ?何で遊びに行くなんて言ったの?」
アリエス「え?あ!そう言えばそんな事言ったわね!」
アリエス「ごめん!ちょっと気が緩んで言うの忘れてたわ!」
ヴィダール「え?それ本当?まぁアリエスも普段大変な思いしてるだろうし、」
ヴィダール「休める時は休んでよ?」
アリエス「え、えぇ!でもごめんね!」
アリエス「(何でヴィダールを指名したと思ってるのよ・・・)」
アリエス「(調査も兼ねてデート出来ると思ったのに、居酒屋も近かったから行ったけど、)」
アリエス「(思ったより早く見つかるって何よ!ヴィダールにアプローチ出来なかったし!)」
アリエス「(まぁ、今はまだ気付いて貰えて無いけど、いつか気付かせてやるわ!)」


