幼馴染は魔王の娘

夏目心 KOKORONATSUME

5 責任(脚本)

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〇城の客室
  数時間後。
ヴィダール「あぁ、疲れた・・・」
アリエス「あ!ヴィダールお帰り!」
ヴィダール「あ、アリエスか・・・戻ってたんだね・・・」
アリエス「うん、お稽古はどうだった?」
ヴィダール「そうだな・・・大変だったよ?だけど、ここにいる皆は」
ヴィダール「いつもこう言う事積み重ねて頑張ってるんだって気にはなったよ・・・」
ヴィダール「何と言うか、格好良いと言うか・・・」
アリエス「成る程ね・・・でもヴィダールもそれをやる内の1人になれたって事だから、」
アリエス「ヴィダールも傍から見たら格好良い人になれるかもよ?」
ヴィダール「・・・だと良いな・・・」
ヴィダール「なぁ、一つ聞いて良いか?」
アリエス「ん?どうしたの?」
ヴィダール「アリエス達は魔族、俺は人間・・・普通に考えたら俺達って」
ヴィダール「何と言うかこう、自分達の生活とか守ったり、奪ったりする為に戦うって」
ヴィダール「イメージが凄く強いんだ・・・ダルクさんとアリエスはどうなのかなって・・・」
アリエス「・・・確かにそうかもね・・・でもあたしが戦うってなるなら、」
アリエス「別に人間が勝手に決めた領土とか要らないんだよね・・・」
ヴィダール「そうなの?」
アリエス「うん・・・仮に手に入ったとしてもその後どうするか分からないし、」
アリエス「ちゃんと魔族の領土だってあるんだからさ・・・」
ダルク「アリエスの言う通りだヴィダール、全ての人間が戦える訳では無い様に、」
ダルク「魔族も皆が皆戦える訳では無いのだ・・・」
ヴィダール「え!ダルクさん!?」
アリエス「お父様!いつから聞いてたの!?」
ダルク「ヴィダールがドアを開けた後からだ・・・初めての稽古を終え、」
ダルク「怪我でもして無いかと思ってな・・・」
ヴィダール「あ、はい!俺は大丈夫です!」
ダルク「なら良い・・・そんな風に思われるのは必然だが、」
ダルク「魔族の中にも優しい心を持つ者はいる・・・叶うならば、」
ダルク「争いなどしなくても良い様にしたいと私も思っている・・・」
ヴィダール「ダルクさん・・・」
ダルク「だが皮肉にも私欲に溺れる者は種族を問わずどこにでもいる物だ・・・」
ダルク「最も、それは生物として当たり前の事だがな・・・私もその内の1人なのだよ・・・」
アリエス「お父様・・・」
ダルク「だからこそ、我々には責任が問われる・・・他者といる事への責任、」
ダルク「それを使う事への責任・・・ヴィダール、アリエス、お前達もこれからの鍛錬で、」
ダルク「その意味を良く考えるのだぞ、良いな?」
「・・・はい!」
ダルク「そう言う事だ、今日はもう休め・・・」
ヴィダール「・・・責任、か・・・」
アリエス「お父様の言いたい事なんか分かるなぁ・・・」
アリエス「物を壊したりしたら、キチンと謝ったりしないといけないし、」
アリエス「直すのだって大変だもん・・・」
ヴィダール「そうだな・・・俺も稽古やらせて貰ってるけど、変に刀を振り回したら、」
ヴィダール「後でその責任取れなくなるかも・・・」
アリエス「・・・だったらさ!それがちゃんと出来る様になろうよ!」
ヴィダール「アリエス?」
アリエス「あたしは魔法!ヴィダールは剣術!2つ共大事な物を守る為に」
アリエス「使える様になれば良いじゃん!そしたらもっと格好良いと思わない!?」
ヴィダール「・・・確かに、俺の父さんと母さん、正直言って格好良く無かったし、」
ヴィダール「本気で格好良くなるなら、やっぱりやるべきなんだな・・・」
アリエス「そうだよヴィダール!明日から一緒に頑張ろう!ウジウジしてたら、」
アリエス「あたし1人で強くなっちゃうからね!」
ヴィダール「・・・アリエス、分かったよ・・・俺も頑張る・・・」

次のエピソード:6 ダルク訪問

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