4 稽古(脚本)
〇魔王城の部屋
Dr.アドロフ「それで、あの子は自ら配下になる事を志願したと?」
ダルク「そうだ・・・本当にこれで良かったのかと思う自分もいるが、」
ダルク「正直孤児院に行かせなくて良かったと思う自分がいるのだ・・・」
ダルク「両親が泥棒だと周囲に認知された時の事を考えたらどうしてもな・・・」
Dr.アドロフ「確かにこの方が賢明な判断だと私も思います・・・変な刺激を与えたら、」
Dr.アドロフ「妙な後遺症を残しかねませんからね・・・」
ダルク「まぁ、そう言う事だ・・・これからヴィダールにも戦闘訓練に参加して貰う・・・」
ダルク「その日その日のデータをアドルフの手で取って貰いたい・・・頼めるか?」
Dr.アドロフ「勿論です・・・魔族の元で人間を鍛えるとどうなるか、」
Dr.アドロフ「私も気になってましたからね・・・」
〇城の客室
アリエス「えぇ!?お父様の配下になったの!?」
ヴィダール「そうなんだ・・・捨てられたってのもあるけど、」
ヴィダール「このまま戻っても何もならないかなって・・・」
アリエス「そうなんだ!お父様の配下になったなら、あたし達もお友達になれるね!」
シュトラ「失礼致します・・・アリエス様、ヴィダール君はいますか?」
アリエス「あ、シュトラ!ここにいるよ!」
ヴィダール「メイドのお姉さん、どうしたんです?」
シュトラ「先程、ダルク様から戦闘訓練の準備が出来たとの事で、」
シュトラ「ヴィダール君にも直ぐに参加して欲しいとの事です・・・」
ヴィダール「あぁ、いよいよか・・・」
アリエス「おぉ!ヴィダール頑張ってね!」
シュトラ「あぁ、アリエス様も魔法の訓練がありますので、遅刻なさらない様お願いしますね?」
アリエス「あ、そうだった・・・でも凄く強力な魔法ヴィダールにも見せたいからな・・・」
シュトラ「そう言う事です・・・ヴィダール君、着いて来て下ださい・・・」
ヴィダール「はい!」
〇鍛冶屋
シュトラ「ダルク様、ヴィダール君を連れて参りました!」
ダルク「来たか・・・後は任せろ・・・」
シュトラ「畏まりました・・・」
ヴィダール「えっと、その・・・よ、宜しくお願いします!」
ダルク「ヴィダール、貴様は先ず肩の力を抜く事から覚えろ・・・」
ダルク「そんな調子では後も先も持たぬぞ?」
ヴィダール「は、はい!」
ダルク「まぁ良い・・・ヴィダール、貴様に最初の訓練を言い渡す・・・」
ダルク「見ての通りこの部屋には数多の武器がある・・・」
ダルク「その中から好きな物を選べ・・・それでそれを極めて見せろ・・・」
ヴィダール「は、はい!」
ヴィダール「・・・・・・」
ヴィダール「(凄く沢山の武器がある・・・この中で俺が一番好きなのって何だ?)」
ヴィダール「(あ!あれは!?)」
ダルク「(おぉ、どうやら決まった様だな・・・)」
ヴィダール「ダルクさん!俺はこれにする!」
ダルク「んな!そ、それは刀では無いか!?」
ヴィダール「え?ダルクさんこれ知ってるの?」
ダルク「し、知ってるも何も!そんな物がここにあるだなんて私も知らなかったぞ!」
ダルク「良いか!刀とは侍都市が作った武器だ!」
ダルク「侍都市は如何なる魔力を持った魔族や魔王が挑んでも陥落させる事が出来なかった」
ダルク「無敵の国だ!技術力、統率力、言い出したら切りが無いがとにかく全てに置いて」
ダルク「侍都市の右に出る物は無いと言っても過言では無い!」
ダルク「戦で負けたと言う話もあるが、その都市の民達はその驚異的な潜在能力を用いて、」
ダルク「数多の困難を乗り越えて来たのだ!」
ヴィダール「あ、あのダルクさん・・・そんな熱心に語られても・・・」
ダルク「お、おぉ、そうだな・・・侍都市を知らない子供にこんな話をしても仕方が無い・・・」
ダルク「と、とにかくだ!それに決めたのならば早速練習するぞ!着いて来い!」
ヴィダール「あ、はい!」
〇闘技場
アスタロト「お待ちしておりましたダルク様・・・そちらの子供が例の?」
ダルク「そうだ・・・今日からこの少年、ヴィダールに稽古を付けてやって欲しい・・・」
アスタロト「畏まりました・・・ヴィダール君、武器は決まっているかい?」
ヴィダール「はい、俺はこれ使います!」
アスタロト「おぉ!君は刀を選んだのか!この城にそんな物が・・・」
ダルク「アスタロト、刀の使い方は貴様も心得ているだろ?やれるな?」
アスタロト「勿論ですダルク様!ではヴィダール君、先ずは基礎的な使い方から始めよう!」
ヴィダール「はい!」
ダルク「・・・・・・」
Dr.アドロフ「あぁダルク様、こちらにいらしてたのですね?」
ダルク「あぁ、アドルフか・・・今からヴィダールの稽古を本格的に始める所だ・・・」
Dr.アドロフ「おぉ!いよいよですか!ヴィダール君はどの様な武器を?」
ダルク「あぁ、奴は刀を選んだ・・・」
Dr.アドロフ「え?刀ですと?そう言えば先代の魔王様が土産として持って来てましたね・・・」
ダルク「え?先代?あの刀は父上の物だったのか?」
Dr.アドロフ「はい、先代様が侍都市のとある民との決闘で敗れた際に、」
Dr.アドロフ「民に先代様の実力を褒め称えられて意気投合して、」
Dr.アドロフ「親交を深めた際に一つ頂いたとの話を昔聞きましてね・・・」
Dr.アドロフ「ダルク様、もしかして先代様からお聞きにならなかったのですか?」
ダルク「そ、そうだったのか・・・父上め、そう言う事は死ぬ前に言ってくれ・・・」
アスタロト「そうだ、そんな感じだ・・・慣れれば片手でも振れる様になるぞ・・・」
ヴィダール「はい!」


