1 捨てられた少年(前編)(脚本)
〇森の中
アリエス「あぁ、こんなに激しい雨が降るだなんて聞いて無いよ・・・」
アリエス「さっきまであんなに晴れてたのに・・・」
シュトラ「も、申し訳ありませんアリエス様!私がもっと空の様子を伺っていれば・・・」
アリエス「ううん・・・あたしがもっとお花を探したいなんて思わなければ」
アリエス「こんな事にならなかったよ・・・」
シュトラ「・・・ありがとうございます!アリエス様は何としてでも送り届けます!急ぎましょう!」
シュトラ「・・・!?アリエス様!止まって!」
アリエス「え?どうしたのシュトラ?」
シュトラ「誰かいます!敵対勢力の可能性がありますので隠れて!」
「ねぇ、本当に良いの?」
「当然だろ?こんなお荷物抱えたままじゃ逃げづらいだろ?」
「大体、こいつに対して目をくれてたか?」
「・・・まぁそうよね、今更気にしても仕方無いしね!」
「そう言うこった!早く行こうぜ!警護団に見つかったら全部がパーだ!」
シュトラ「良かった・・・只のじゃじゃ馬だった見たいね・・・」
アリエス「シュトラ、何があったの?お父様達に悪い事してる人達でもいたの?」
シュトラ「いえ、只の雑魚でした・・・気にする事は何も無いでしょう・・・」
シュトラ「でも、奴らは一体何を?念の為調べた方が良いわね・・・」
シュトラ「アリエス様、少しだけお時間を頂戴して宜しいですか?」
アリエス「え?大丈夫だよ?」
シュトラ「ありがとうございます!直ぐに終わらせますね!」
シュトラ「こ、これは!?」
ヴィダール「・・・・・・」
シュトラ「こ、子供!?まさかさっきの話し声は・・・!?」
アリエス「シュトラ、何かあったの?」
シュトラ「あ、アリエス様!これを見て下さい!」
ヴィダール「・・・・・・」
アリエス「え!?お、男の子!?何でこんな所に!?」
シュトラ「り、理由は分かりませんが、さっきこの辺りを彷徨いてた人間が置いて行ったかと・・・」
アリエス「や、ヤバいじゃん!シュトラ!早くこの子を連れてかないと!」
シュトラ「勿論ですアリエス様!その子と一緒にこちらへ!」
アリエス「分かった!」
アリエス「頑張って!直ぐにあたし達が助けるから!」
〇城の客室
シュトラ「良し!到着した!」
Dr.アドロフ「何だ?騒々しいと思えばシュトラか・・・外の嵐は相当激しかったか?」
Dr.アドロフ「気を付けろ?アリエス様にもしもの事があればお前の首が消し飛ぶ事に・・・」
シュトラ「そんな事はどうでも良い!緊急事態だ!!」
Dr.アドロフ「え?何があったのだ?」
シュトラ「今ここにお前がいてくれて嬉しい!この子を見て欲しいんだ!」
ヴィダール「・・・・・・」
Dr.アドロフ「え、えぇ!?人間の子供じゃ無いか!?シュトラ!これは一体!?」
シュトラ「説明してる暇は無い!早くしないと手遅れになる!」
Dr.アドロフ「・・・!わ、分かった!直ぐに準備しよう!それまでこの子の身体を温めるんだ!」
Dr.アドロフ「良いな!?」
シュトラ「分かった!頼むぞ!」
数分後。
アリエス「アドルフ、あの子は大丈夫?死んでない?」
Dr.アドロフ「大丈夫です・・・一命は取り留めました・・・」
Dr.アドロフ「後少し発見が遅れてれば確実に助かりませんでした・・・」
シュトラ「よ、良かったぁ・・・」
Dr.アドロフ「まぁ、それはそうとシュトラ、あの子供はどこで見つけたんだ?」
シュトラ「あぁ、森の中で倒れてたんだ・・・」
Dr.アドロフ「森の中だと?」
シュトラ「詳しい事は私にも分からん・・・だから今分かる事を魔王様に報告するつもりだ・・・」
Dr.アドロフ「そうか・・・なら私も同行しよう・・・」
アリエス「・・・アドルフ、あの子は目を覚ますよね?」
Dr.アドロフ「勿論です・・・アリエス様もお疲れと思いますので、お早めに休息して下さい・・・」
Dr.アドロフ「シュトラ、行こう・・・」
シュトラ「あぁ、アリエス様、アドルフの言う通り、お早めに休息なさって下さいね・・・」
アリエス「・・・・・・」
ヴィダール「・・・・・・」
アリエス「・・・シュトラとアドルフが助けてくれて良かった・・・」
アリエス「あなたが起きたら、いっぱいお話ししましょうね!」


