魔法少女の箱庭の中

純連宮華

5話 呪妖精(脚本)

魔法少女の箱庭の中

純連宮華

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〇施設の展望台
  午前朝5:00
七星茜(ななほしあかね)「...早くおきてしまった...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「...」

〇黒
  私の魔法が見つからない。
  失った所為で見つからない度に皆を苦しめられていても止められない。
  そうして... 魔法少女ではない、
  ただ魔法好きの平凡な少女。
  ...絶対に嫌だ。
  皆に魔法失ったと言える自信がない──
「おーい、そこで寝てたら風引くぞー!」

〇施設の展望台
???「まったく、最近のおなごは、 全然世の中の恐ろしさを知らんもんじゃ」
七星茜(ななほしあかね)「え、えええええ?! 貴方誰ですかあ!??!」
???「こらこら! わしは一人で会話したいんじゃ! うるさい声出したら隣のやつが起きるじゃよ!」
七星茜(ななほしあかね)「あ、すいません...」
???「まあいい、わしの名を言う、」
マリー「わしの名前はマリー。 セリフィア群にある、最南端の石碑の神や。 ...で?あんたの名は?」
七星茜(ななほしあかね)「七星茜です。 セレノア魔法少女育成学園の生徒です」
マリー「七星茜か、 茜て呼ぼう」
七星茜(ななほしあかね)「あ、わかりましたー...」

〇施設の展望台
七星茜(ななほしあかね)「──えっと、なんで?私のところに来たんですか?」
マリー「気になったからじゃ」
七星茜(ななほしあかね)「何を?」
マリー「魔法少女が。 魔法少女好きなんじゃよ」
七星茜(ななほしあかね)「そ、そうですか...あ、あははは」
マリー「匂いが良くt...」
七星茜(ななほしあかね)「ん?今聞き捨てならない物聞こえたような...」
マリー「わ、わ、まて! 流石に冗談じゃ! ほ、本当は..」
マリー「なんとなーくついていきたかった!」
七星茜(ななほしあかね)「ほっ...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ちょっとさ... 眠れないんですけど! 茜うるさい!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「て、誰? 後ろの...」
マリー「茜!逃げるぞ!」
七星茜(ななほしあかね)「え?!ちょっと待って?!」
七星茜(ななほしあかね)「し、白音ごめん!!!!!!!!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...なんかゾンビみたい...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「美味しそう...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「と、考えると眠くなってきた... ムニャムニャ」

〇工場の中
マリー「ふう、流石にここまでこないじゃろう」
七星茜(ななほしあかね)(マリーさん、私をなにするために私の元へきたの?!)
七星茜(ななほしあかね)「にして、ここどこ? こんなところなかったはず...」
マリー「秘密通路の部屋。 実はこの展望台、隠し展望台があるんじゃ」
七星茜(ななほしあかね)(なんで知ってんの...?)
マリー「まあいい、一つずつ展望台を探検させてもらおう」
マリー「ついてこい。 茜」
七星茜(ななほしあかね)「...」

〇秘密基地の中枢
マリー「ここは3階じゃな」
七星茜(ななほしあかね)「うえっ、卵臭いな...」
マリー「我慢せい。 対処法などない」
七星茜(ななほしあかね)「酷い...」
マリー「...」
七星茜(ななほしあかね)「え?!何...?!」
マリー「...」
七星茜(ななほしあかね)「ちょ、ちょっと...! 痛いよ...!」
マリー「...」
七星茜(ななほしあかね)「ちょ、ちょっと! 流石にいい加減に...」
マリー「茜...」
マリー「...」
七星茜(ななほしあかね)「な、なんなのさ...」
マリー「──魔法使えなくなっちゃったようじゃね?」
七星茜(ななほしあかね)「...え?」

〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「...え?なんでわかったの?」
マリー「わしが3回攻撃しても茜は防御魔法を出さずにいた」
マリー「それに最近や今日魔法を使ったという痕跡がないんじゃ」
マリー「確か茜は、何者かによって魔法を盗まれ、その犯人を探しているんじゃ」
七星茜(ななほしあかね)「ちょっと、なんで...わかったの...」
七星茜(ななほしあかね)「私が魔法をなくしたとか、知ってるし...」
七星茜(ななほしあかね)「その細かい情報など知ってるし...」
七星茜(ななほしあかね)「...貴方、何者なの?」
マリー「...ああ、言い忘れてたが...」
マリー「わしは嘘ついのじゃ」
マリー「...わしの正体は──」
マリー「──7年前、ルーンウィーヴァーズ魔法少女団と共に一緒に冒険をした妖精じゃ」
七星茜(ななほしあかね)「え?一緒にいた妖精? わからないんだけど...」
マリー「...記憶魔法かけたほうがよさそうじゃ...」
マリー「...追想オブリヴィオラ」

〇養護施設の庭
幼茜「皆ー今日は魔法練習しよっか!」
幼白音「えー、冒険行きたーい」
幼あかり「まあ、確かに、最近冒険とかしてないし... いくのもありだとおもいます!」
幼茜「うーん、しょうがないなー...」
幼茜「よし!今日の冒険場所はあそこの〇〇洞窟へ向かおう!」

〇洞窟の深部
幼あかり「ちょっと...くらくなってきました... かえりましょうよ...」
幼碧「この先は多分...立入禁止だと思うので... もうやめたほうがいいかと...」
幼白音「...茜さっきからどうしたの? なんかずっと驚いて...」
幼茜「...なんか、笑い声聞こえない?」
幼碧「...?」

〇洞窟の深部
幼黄月「...声が聞こえますわね...」
幼白音「おばけ?」
幼あかり「ひいぃん! 怖い話はやめてくださぁ...──」
マリー「あ、ごめんね! 私の名前はマリー! 驚かせちゃったようだねえ!」
幼茜「え、妖精?」
幼千景「もっと、妖精って獣らしい感じたんだけど..」
マリー「ええ!?うっそ! 世の中の妖精って毛むくじゃらだったんですか?!」
幼茜「それはないと思うんだけど...」
マリー「...やっぱり、この人たち、私は妖精ってことを 認めてくれた...」
幼茜「えええ?!見た目で元から感じてたよ!?」
マリー「まじかよん」
マリー「まあ...それはおいといて、」
マリー「私、実はちょっと外から出たくて、 魔法少女とか一緒に行動していきたいな...て思って...」
幼茜「...」
幼茜「よければさ、私達と行動しない?」
マリー「え?!いいの!? 他のことか行動拒否とかされたら...!」
幼茜「別に。 今皆の様子見たら賛成だと思ってるし」
幼茜「...いっしょに冒険しよ!」
マリー「...」
マリー「わかった! 一緒に冒険してサポートとかするのでよろしくね!」

〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「あ!」
マリー「どうじゃ? すこしはわかったじゃろう」
七星茜(ななほしあかね)「いや、え?!」
七星茜(ななほしあかね)「マリーて、あの妖精...だったの?!」
マリー「あの妖精...」
マリー「まあ、そうじゃな」
七星茜(ななほしあかね)「え?じゃあ...今の見た目は...どうしたの?」
マリー「ああ、これは...」
マリー「......追想オブリヴィオラ」

〇名門の学校
七星茜(ななほしあかね)「もう、マリーと、お別れか...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「こう考えると、中学生になるのもあっという間だよねー」
マリー「ふええええん! もうお別れですかあ!!! なくよおおおおおおお!」
青花 碧(あおばなあおい)「まあでも、いつか会える機会があると思いますし...、必ずどっかで出会いましょ」
桃崎 あかり(ももざき あかり)「えへへ!そうですね!」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「それではな。 幸せに過ごせよ」
燈籠黄月(とうろうきづき)「そうですわね。 お互い幸せになりましょ」
マリー「...あ、そろそろ入学式の時間だと思うんですけど...」
七星茜(ななほしあかね)「あ、確かに!」
瑞穂 千景(みずほちかげ)「確かにそうだな。 入学初日に遅れたら気恥ずかしいしな」
マリー「ほら!もうなったじゃん!?」
七星茜(ななほしあかね)「あっ!?」
七星茜(ななほしあかね)「で、でも最後...祝とかしたいし...」
マリー「...大丈夫、もう入学式へ行きましょ。 私とのことは忘れないように」
七星茜(ななほしあかね)「...わかった」
七星茜(ななほしあかね)「...ありがとう!今まで共に探索してくれて!」
七星茜(ななほしあかね)「一生忘れないよーー!」

〇名門の学校
マリー「はあ、、この後どうしよ...」
マリー「...あたりみわすか...」

〇巨大な城門
マリー「あれ?たしかここって...」
マリー「セリフィア群の城だったりして?」
マリー「え...でもこんなところに、城とあったけ?」
マリー「...まあいいや、侵入しよ」

〇王妃謁見の間
マリー「うわなんか絶対きちゃ駄目なところへ来ちゃった気がする!」
マリー「こっから出よ!」

〇巨大な城門
マリー「はあ、はあ、はあ...」
「フフフ...」
「ハイチャッタヨウダネ」
マリー「え?」
「ワルイコだからのろいかけなきゃ」
「...呪」
マリー「!???」
マリー「...あ、体が...」
マリー「ひ、ひいいいい!?」
「アハハ」

〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)「マリーって...の、呪われた...?」
マリー「ああ。わけのわからないやつに」
マリー「聞いてみると、その呪をかけた奴は...」
マリー「──他人の魔法を盗むらしいのじゃ」
七星茜(ななほしあかね)「...魔法を、盗む...?!」
七星茜(ななほしあかね)「ねえ、その盗んだそいつってどうゆう見た目してた?」
マリー「いや、だからわからないんじゃって、」
七星茜(ななほしあかね)「...」
マリー「ん、なんじゃ?」
七星茜(ななほしあかね)「あのさ──」

〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「──一緒に、冒険してくれないかな?」
マリー「...?!」

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