6話 黒音(脚本)
〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「──一緒に、冒険してくれないかな?」
マリー「...?!」
マリー「な、なんでじゃ、?! わしは呪われてるから今茜と一緒に冒険したら呪われるかもしれないんじゃぞ?!」
七星茜(ななほしあかね)「じゃあ、なんで今話してるの? 特に私呪われてたりしないし...」
七星茜(ななほしあかね)(まあ、魔法は盗まれてるけどさ...)
マリー「た、確かに...!?」
七星茜(ななほしあかね)(今気づいたんかい...)
マリー「で、理由はなんじゃ? 内容によっては仲間にはならないじゃぞ」
七星茜(ななほしあかね)「えええええっ、内容によって...?!」
マリー「そりゃ当たり前じゃよ...?」
マリー「早く述べるんじゃ、」
七星茜(ななほしあかね)「あ、あ...うん...わかった、」
七星茜(ななほしあかね)「そ、そのついてきたいという理由は──」
七星茜(ななほしあかね)「え...?何この音?」
マリー「...もしかして...」
〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「ちょ、ええええっ!?昨日下へ閉じ込めた怪物じゃん?!」
マリー「おい、ぐずぐずしないで早く戦うんじゃ! さっきの理由は戦いの後!」
七星茜(ななほしあかね)「で、でも今私に魔法とかないじゃん... どう戦えって...」
七星茜(ななほしあかね)(...まて、あの奥にある重そうな剣で...)
蛇目「お、おい、逃げるなって...!」
〇秘密基地の中枢
マリー(...剣!?)
七星茜(ななほしあかね)「これであいつを倒せば良いんじゃないかな?」
マリー「そ、そうじゃな! 今のうちにその剣で戦うんじゃ!」
七星茜(ななほしあかね)「うん...!」
〇秘密基地の中枢
マリー「──氷華結晶グラキエル・サンクトゥム!」
マリー「...少しは弱まったようじゃな... しかし、」
マリー「まだ回復かもしれないから、今すぐ倒すぞ!」
七星茜(ななほしあかね)「うん...!」
〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「...?!うぐっ...、!? ...潰される...!」
マリー「茜...!」
マリー(...まて...? そういえばこいつロボットスライムという怪物の分類...)
七星茜(ななほしあかね)「ちょ、マリー...!? 早く助けてよ...!」
マリー「ああ、待て。少し考察をしている。 その時間を欲しいんじゃ」
七星茜(ななほしあかね)「わ、私がこのまま死んじゃってもいいの...?」
七星茜(ななほしあかね)「アアッ...!」
〇秘密基地の中枢
黒羽 白音(くろはね しおん)「茜...!うちの手を掴んで!早く!」
七星茜(ななほしあかね)「あ、白音...!?」
七星茜(ななほしあかね)「う、うん...!」
七星茜(ななほしあかね)「し、白音...あ、ありがとう...!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「礼は後! そこの黒い鬼の女性、後ろから走ってロボットスライムの電源を切って!」
マリー「わ、わかったのじゃ...!」
マリー「はぁああああああああっ!」
怪物「デンゲンガOFFニナッタタメ、 サドウをテイシシマス」
七星茜(ななほしあかね)「あ、動かなくなった...」
〇秘密基地の中枢
マリー「...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...」
七星茜(ななほしあかね)「何この気まずい空気...」
マリー(...今ここから逃げたら白音多分追っかけてくるし、それに自己紹介で名前言ったら多分唖然する...どうすんじゃ...)
黒羽 白音(くろはね しおん)(誰この人....、なんだか...)
黒羽 白音(くろはね しおん)(美味しそう!)
七星茜(ななほしあかね)「あ、なんか白音が幸せな顔してる...良かった!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「....茜、どいて?」
七星茜(ななほしあかね)「ん?あ、あーわかった...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...」
マリー「な、なんじゃ...?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「フフフ...」
〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「──ちょ、ちょっと白音!? 他人に何やってるの!?」
マリー「ちょ、よだれついたんじゃが! なにする気じゃ!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「うまそうだったから食べてみた〜!」
七星茜(ななほしあかね)「いやいやいやいや、他人を見て美味しそうて思うのおかしくない?!」
マリー「...わしは食べてもなにも美味しくない... 今、わしから離れろ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「は、はぁ~い...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「で、ちょっとあんたの名前なんなのか聞きたいんだけど、良い?」
マリー「あ、あー...そうじゃね...」
七星茜(ななほしあかね)「マリー、この時は偽名で...!」
マリー「そうじゃな...とりあえず名前は適当に...」
蛇目(本名マリー)「わしの名前は蛇目。 セリフィア群の最南端にある石碑の神や」
黒羽 白音(くろはね しおん)「せ、石碑の神ぃいいいい!?」
蛇目(本名マリー)「そ。石碑の神じゃ」
黒羽 白音(くろはね しおん)「じゃあ今履いてる下g...」
蛇目(本名マリー)「それは黙るんじゃ!!!!!!!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ええ、話途中だったのに....」
蛇目(本名マリー)「...とりあえず、君の名前も聞きたいんだが」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ん、黒羽白音。 セレ魔法少女学園にいる ルーンウィーヴァーズ魔法少女団の一人」
蛇目(本名マリー)「ルーンヴィーヴァー...?」
七星茜(ななほしあかね)(あっ...そっか、うちらが高校生になってから、私らの団体「ルーンヴィーヴァーズ魔法少女団」て名前つけたから...)
七星茜(ななほしあかね)(そりゃ、マリーもわからないのか...)
黒羽 白音(くろはね しおん)「あー、その「ルーンヴィーヴァーズ魔法少女団」は、魔法少女であるうちらが入団してる魔法少女団で...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「こんなかだと茜がリーダー的な存在だね!」
七星茜(ななほしあかね)「今思えば自分にあまりリーダーシップ感は感じないけれど...」
蛇目(本名マリー)「つまり、そうゆう魔法少女団があってそんなかの団員て事なんだな」
黒羽 白音(くろはね しおん)「そうそうそう、そうゆうことだとわかったならおk〜」
蛇目(本名マリー)「ん、」
〇秘密基地の中枢
蛇目(本名マリー)「そういえば茜、わしと一緒に冒険したいていう理由は一体何なのじゃ?」
七星茜(ななほしあかね)「あ、その理由は...2つあって...」
七星茜(ななほしあかね)「ひ、1つめはその...なんか蛇目を呪った奴のところへ冒険したいし....」
蛇目(本名マリー)「それで冒険したいのはなぜだ?」
七星茜(ななほしあかね)「そ、それで冒険すれば...強く力がためられるから...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...一体何の話なのかよくわかんないんだけどさ....」
黒羽 白音(くろはね しおん)「茜、うちらには「全世界魔法少女冒険団体結果」があるじゃん?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「それで力高めれば良い話じゃない?」
七星茜(ななほしあかね)「た、確かに...」
蛇目(本名マリー)「白音、一旦黙って?わしは茜のもう一つの理由を聞きたいんじゃが」
黒羽 白音(くろはね しおん)「、ごめんさい、」
七星茜(ななほしあかね)「も、もう一つはさ...」
七星茜(ななほしあかね)「今さっき戦ったときに見たんだけど、蛇目は魔力とかが強いし、頭も良いし私らと一緒に冒険すれば力になれるかって...」
蛇目(本名マリー)「...わしはそこまで強くもない。 弱いから力になれんぞ」
七星茜(ななほしあかね)「えっ?!でもそこまで弱く見えなかったよ?」
蛇目(本名マリー)「...わしは、」
蛇目(本名マリー)「──あの奴に呪われてから、力も魔力も弱くなっちゃったのじゃ」
蛇目(本名マリー)「例え誰かが、わしの魔法が強く見えても、本当はその放った魔法は殆ど当たらない...」
蛇目(本名マリー)「当たるとしても...ほとんど滅多にないし... ダメージもあまりにもない」
蛇目(本名マリー)「...そんな呪われたやつと一緒に冒険したいか?」
七星茜(ななほしあかね)「...」
蛇目(本名マリー)「わかった。わしは茜との冒険は、なしとする。 なんてったってわしみたいな奴と冒険したくないのは当たり前じゃし」
七星茜(ななほしあかね)「そ、そんなわけない...し、」
蛇目(本名マリー)「わしはその答えに通用しない」
七星茜(ななほしあかね)「...勝手になしとか決めないでよ...!」
七星茜(ななほしあかね)「私、別にそれで...否定とかしてないし...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...」
七星茜(ななほしあかね)「あっ...いちゃった...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「どこまで茜との冒険は嫌なんだろう...」
七星茜(ななほしあかね)「...」
七星茜(ななほしあかね)(絶対に、マリーを呪った奴は私の魔法を盗んだやつだと思う...)
七星茜(ななほしあかね)(私はそいつの元へ向かって冒険したい...)
七星茜(ななほしあかね)(で、でも...もし盗んだやつと呪ったやつが他人だったら...)
七星茜(ななほしあかね)(あぁ...難しいことよくわかんない...!!!!)
黒羽 白音(くろはね しおん)「...茜顔色悪いよ?大丈夫?」
七星茜(ななほしあかね)「...別に?大丈夫だけど...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「そ、そう...なら良いんだけどさ...」
〇秘密基地の中枢
黒羽 白音(くろはね しおん)「茜、その手に持ってるの何?」
七星茜(ななほしあかね)「あ、この剣?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「うん」
七星茜(ななほしあかね)「あー、途中で白音がまだ寝てた時に一人で起きたら見つけた剣で...今さっきの怪物と戦ってた時に使ってた」
黒羽 白音(くろはね しおん)「へー...ちょっと素早さなのか、振ってみても良い?」
七星茜(ななほしあかね)「ん?あー...良いけど...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「うわぁあ〜...これはかっちょいい〜!」
七星茜(ななほしあかね)「でしょでしょ?なんか強そうだから持つことにした!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まあ、うちもそんなかっこいい剣見つけたらすぐ持参したいな〜」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まあ、一旦この話は置いといて...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ここの隠しフロアの2階3階探検してみる?」
七星茜(ななほしあかね)「ん、行ってみようかなー」
黒羽 白音(くろはね しおん)「おk〜じゃあ、うちについてきて〜」
七星茜(ななほしあかね)「ん、」
〇研究所の中
七星茜(ななほしあかね)「...なにここ?隠しフロアの2階は研究所?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ちょっと、どんな資料があるか確認してみよ?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まずこれは...?」
資料「鏡世グラントヴェルについて」
鏡世グラントヴェル、それはフェルガス群の本来の世である。
とある何者かの創造によってグラントヴェルは崩壊した。
七星茜(ななほしあかね)「てことは、こ、ここは⋯本当のフェルガス群...?!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「何者かの創造によって壊されたていうのは少しよくわかんないけど...」
グラントヴェルは偽名であり、真の名前は「前港市」である。町並みはフェルガス群とは変わらない。
黒羽 白音(くろはね しおん)「こ、ここで終わってる...」
七星茜(ななほしあかね)(なんか、私達が生まれた地である、 「風花群」と同じ感じの名前みたい)
黒羽 白音(くろはね しおん)「本当は「群」じゃなくて市だったのか...」
黒羽 白音(くろはね しおん)「ちょっと、よくわかんないな...」
七星茜(ななほしあかね)「あ、あれ...」
資料「鏡世グランドヴェルに存在する
自身のドッペルゲンガーについて」
七星茜(ななほしあかね)(もしかして...!)
〇川沿いの公園
〇タワーマンション
〇マンションの入り口
〇研究所の中
七星茜(ななほしあかね)(あ、あれの事かな...)
七星茜(ななほしあかね)(で、でも...見た目とか怪物だったし... 中身だけが影になったのかな?)
黒羽 白音(くろはね しおん)「...とりあえず読もうか」
鏡世グランドヴェルに存在する影
影は自分の隠してた姿をうつしとった存在。
なぜ存在しているのかは不明。
※影にもしも遭遇した場合、精神破壊発言をするための可能性が高いため、遭遇した場合、直ちに逃げたほうが良。
七星茜(ななほしあかね)「...そういえば、私この展望台に来る前に 仲間の皆の影と普通の仲間の皆に遭遇したんだよね」
黒羽 白音(くろはね しおん)「え?まじ?!皆大丈夫だった??!」
七星茜(ななほしあかね)「まあ別に大丈夫だったはず...」
七星茜(ななほしあかね)「でも...今思えば、まだ私の影には遭遇したことはないんだよね」
黒羽 白音(くろはね しおん)「う、うちもないはず──」
七星茜(ななほしあかね)「え、?!何事!?」
黒羽 白音(くろはね しおん)「...??!」
〇研究所の中
黒羽 白音(くろはね しおん)「え...?!黒音...!?」
七星茜(ななほしあかね)「黒音って確か...白音の二重人格の姿...!」
白羽黒音「...」
白羽黒音「...」
白羽黒音「──咒ノメメント・モルティス」
黒羽 白音(くろはね しおん)「まって...!この魔法...!」
黒羽 白音(くろはね しおん)「茜、逃げるよ!!!!!!!!」
七星茜(ななほしあかね)「う、うん...!」
白羽黒音「う、うふふふ」
白羽黒音「私のこと散々バカにして過ごしてきて 何が楽しいのかしら?白音?」
白羽黒音「暗い自分は嫌だとか言い、表は皆のマスコット的な面白さを目立つところ...大変バカバカしいわ!」
白羽黒音「かかってきなさい...!白音!」