イケメン文化0世界でプロデューサー令嬢、推し参る!

咲良綾

第10話 妖精の恵みが舞っている!(脚本)

イケメン文化0世界でプロデューサー令嬢、推し参る!

咲良綾

今すぐ読む

イケメン文化0世界でプロデューサー令嬢、推し参る!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇大広間
  エントリーNo.7!
シュクレ(レノフォード) 「我を侮るは誰(たれ)か!」
シュクレ(レノフォード) 「妖精の恵みを貪(むさぼ)る身でありながら」
シュクレ(レノフォード) 「眉をひそめ、 嘲笑(あざわら)い、」
シュクレ(レノフォード) 「愚かなる独善で切り刻む」
シュクレ(レノフォード) 「届いたぞ、その声」
シュクレ(レノフォード) 「破滅を呼ぶ、不遜(ふそん)の声!」
モエスキー伯爵令嬢「ヒッ・・・!」
ミレーヌ「何度見ても豹変ぶりにビビるね」
シェリアータ「さあ、とくとご覧なさい。 お兄様の隠れた才能を!」
ルディア「・・・」
ファリヌ(ロシュオル) 「シュクレ、待て」
シュクレ(レノフォード) 「なんだ、ファリヌ」
シュクレ(レノフォード) 「お主、この愚鈍な民の肩を持つ気か?」
ファリヌ(ロシュオル) 「今一度、周りをよく見ろ」
ファリヌ(ロシュオル) 「我々は遠出をし過ぎたようだ。 ここは我らを知らぬ未開の地」
シュクレ(レノフォード) 「知らぬ?」
シュクレ(レノフォード) 「無知がなんだというのだ。我らを嘲(あざけ)る者どもに存在価値はなかろう」
ウフ(リュカリオ) 「まあまあ、シュクレ」
ウフ(リュカリオ) 「「知らない」ってね、怖いんだよ」
シュクレ(レノフォード) 「ウフよ、お主も人の味方か?」
ウフ(リュカリオ) 「いや? 僕は僕の味方だよ?」
ウフ(リュカリオ) 「ただ、愚かな人間が小さくて可哀想なだけ」
ウフ(リュカリオ) 「甘く気高い砂糖の妖精、シュクレ」
ウフ(リュカリオ) 「大地の精力を宿す穀物の妖精、ファリヌ」
ウフ(リュカリオ) 「この卵の妖精ウフ様が融合すれば、 どんな魅惑の夢を見られるか」
ウフ(リュカリオ) 「知らないし、想像もできないんだよね?」
シュクレ(レノフォード) 「この者どもに、 我々が夢を見せてやる義理などない」
ウフ(リュカリオ) 「でも、好きでしょう? 僕の歌」
フランロゼ伯爵「好きです」
シェリアータ「ちょ、お父様」
ウフ(リュカリオ) 「ん? 何か聞こえたね」
ウフ(リュカリオ) 「ね、見せてあげようよ」
ウフ(リュカリオ) 「僕たちの、物語を」
ウフ(リュカリオ)「古(いにしえ)の神から 地の女神に注ぐ」
ウフ(リュカリオ) 「恵みの化身は 我ら妖精」
ウフ(リュカリオ) 「実りを支え 歓喜を祈る」
ウフ(リュカリオ) 「生ける者に 歌を歌う」
モエスキー伯爵令嬢「中途半端な音域・・・」
ドルオタ伯爵令嬢「でも、すごい声量と伸びだわ」
ウフ(リュカリオ) 「力を与う 地を耕せ」
ウフ(リュカリオ) 「健やかな手で 子を育て」
ウフ(リュカリオ) 「その知力で 神を讃え」
ウフ(リュカリオ) 「その強さで 命を作れ」
フッキン・シックスパック「ほー、たいした肺活量だ」
ケブカイ・オナカポヨン「インナーマッスルの滾(たぎ)りを感じますな」
ルディア「・・・」
ファリヌ(ロシュオル)「人よ、心得たか」
ファリヌ(ロシュオル)「我らは生ける者への神の恵み」
シュクレ(レノフォード)「愚弄するは神への冒涜である」
ウフ(リュカリオ) 「ほらー、 そういうこと言うから怖がられるんだよ」
ウフ(リュカリオ) 「怖いことはないよ、素直に感じればいい」
ウフ(リュカリオ) 「君たちの知らなかったものを見せてあげる」
ウフ(リュカリオ) 「さあ、恵みの時間だ!」
シェリアータ「皆様、妖精の恵みを受ける作法を お知らせします!」
シェリアータ「お配りした札に応援や要求の短いメッセージを書いて掲げてください」
シェリアータ「こちら見本です」
オスワイルド男爵夫人「フランロゼ卿!?」
モエスキー伯爵令嬢「お父様???」
ドルオタ伯爵令嬢「何をしてらっしゃるの??」
オスワイルド男爵夫人「伯爵様方の後ろ楯があるということ?」
シェリアータ「札は周囲の邪魔にならないよう、頭より下に」
シェリアータ「メッセージが妖精に届けば、特別なリアクションがご覧になれます」
シェリアータ「妖精に触れてはなりませんが、声かけは自由です。どうぞお楽しみください!」
モエスキー伯爵令嬢「見たことのない動き」
オスワイルド男爵夫人「東洋の拳法かしら」
ドルオタ伯爵令嬢「小刻みで、速い!」
モエスキー伯爵「ウフ様ー!」
ドルオタ伯爵「ファイト!」
ウフ(リュカリオ) 「ありがとう!」
モエスキー伯爵令嬢「あんな楽しそうなお父様、初めて」
ドルオタ伯爵令嬢「何を書けばいいかわからないけど・・・ 要求ってこういうことかしら?」
「ヒャア!?」
ドルオタ伯爵令嬢「予想外の上げ方だったわ・・・」
モエスキー伯爵令嬢「人間を見下していたのに、 いいなりになるっておかしくない?」
シュクレ(レノフォード) 「勘違いするな、人間」
シュクレ(レノフォード) 「この恵みは、神の力の調和を呼ぶため」
シュクレ(レノフォード) 「ただ素直に受け取るが良い」
モエスキー伯爵令嬢「何あれ・・・」
オスワイルド男爵夫人「審査するからには、試してみなければ 公平さを欠きますわよね」
オスワイルド男爵夫人「あ・・・」
オスワイルド男爵夫人「ファッ!?」
オスワイルド男爵夫人「細いけど、間近で見ると筋肉がすごい」
ファリヌ(ロシュオル) 「ありがとう」
オスワイルド男爵夫人「いえ、こちらこそ・・・」
リチェラー公爵夫人「あなたがやっていたのは、こういうこと?」
リチェラー公爵「ああ、そうだ」
リチェラー公爵夫人「軽薄で、男らしくありませんわね」
リチェラー公爵「男らしいとは、何だ」
リチェラー公爵「励む者を応援することは、 男らしくないのか?」
リチェラー公爵夫人「・・・」
リチェラー公爵「私が男として間違えたのは、 コソコソしてそなたを心配させたことだ」
リチェラー公爵「悪かった」
リチェラー公爵夫人「あなた・・・」
リチェラー公爵「わしが一番大切なのは、今目の前にいる・・・」
リチェラー公爵「ウフ様~!!」
リチェラー公爵夫人「あなた?」
ルディア「・・・」
ウフ(リュカリオ) 「さあ、この高揚する力をひとつに!」
  本日の調和で生まれたのはこちらのお菓子
  ふわりほろりとした食感のパウンドケーキ
  オレンジピールが隠し味
ウフ(リュカリオ) 「洋酒の香りに用心してね☆」
オスワイルド男爵夫人「おいしそう・・・」
モエスキー伯爵令嬢「あのお菓子、知ってる!」
ドルオタ伯爵令嬢「そういえば・・・」
オスワイルド男爵夫人「まあ、どちらで手に入りますの?」
ウフ(リュカリオ) 「みんな、ありがとう!」
シェリアータ「良かった・・・最後までやり遂げられた!」
ミレーヌ「お菓子も売れそうだね」
ルディア「・・・」
シェリアータ「ルディア様」
ルディア「シェリアータ嬢、話があります」
シェリアータ「は、はい」

〇要塞の廊下
シェリアータ「お話とは・・・」
ルディア「あのパフォーマンスは、貴女のプロデュースで間違いないのですよね」
シェリアータ「はい」
ルディア「歌の技術、演技力、エンターテイメント性、素晴らしかったと思います・・・が、」
ルディア「あのダンスは、何ですか」
シェリアータ「やはり、ふしだらと思われましたか?」
ルディア「そういうことではなく」
ルディア「ジャズダンス・・・応援うちわ・・・」
ルディア「別の世界の文化ではないですか」
シェリアータ「えっ?」
ルディア「貴女は、知っているのではないですか?」
ルディア「イケメンが天下を取っていた世界を」

〇渋谷のスクランブル交差点

次のエピソード:第11話 過去が交錯している!

コメント

  • ステージやっと見れたー!!
    え、お兄様の隠れた才能が😳舞台では人間見下し訳なのに、本人は純情なお人好しなんてギャップが✨✨✨
    ずっと言えなかったですけど、この舞台新参者のはずのリュカの存在がホント効果的ですよね。肝の一部の歌唱力あるし、固定ファンいるし😆
    ロシュも実は着痩せの隠れ筋肉など、3人が舞台が認めら成功して良かった〜、と思ったら前世の話絡みで終わるなんて、続きが気になってしかたないです

  • 今私はタップノベルの革命的作品に立ち会ってますよね🥹
    どのエピソードも素晴らしいですが今回は特に素晴らしいパフォーマンス!公式作品を上まわるハイクオリティを短期間で作り上げる咲良綾さんにリスペクトがおさまらない!
    さあ、異世界転生した2人がどうなるか楽しみです😊

  • パフォーマンス、最高でした✨
    おっさんたちは、すっかりオタクになっていますね😂
    そして、リュカだけファンサ相手が令嬢ではなくおっさんたちばかりだったような……🤣

    というわけで、応援札は「リュカのモテ期を見たい!」でお願いします✨

コメントをもっと見る(11件)

成分キーワード

ページTOPへ