他担狩り〜タタンガリ

ゆきんこ

#5 インビジブル・ハンド(脚本)

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〇貴族の部屋
「マモちゃん」
「マ・モ・ル」
舘マモル「ハアッ!?」
「ヒビキ!?」
舘マモル「コッ、ココは私の部屋・・・よね?」
響スイ「そんなコト、気にしなくてもいいんだよ!」
舘マモル「気にするわよ!」
舘マモル「てゆーか、アンタが気にしなさいよ!」
響スイ「だって約束したよね?」
舘マモル「何のこと?」
響スイ「そ・い・ね」
舘マモル「そいね!? そいねって・・・あ〜ッ!!」
舘マモル「添い寝イベント?」
響スイ「腕枕さ・せ・て♥」
舘マモル「ち、近いわ! くっつかないで!!」
舘マモル「でも、良いニオイ・・・」
舘マモル「アッ、アッ・・・」
舘マモル「ムリムリムリムリ!」
舘マモル「新たな引力・ヒビキGを確認! ガリレオもビックリよ!!」
「ワッショ──────イ!!」

〇貴族の部屋
舘マモル「・・・!?」
舘マモル「何でシノグが、隣に・・・」
舘マモル「オマエじゃワッショイできないわい!!」
街田シノグ「いッたいわねえッ!」
街田シノグ「何なの何なの!? 何が起きたの──ッ」
舘マモル「ねえッ!」
舘マモル「何かした? 何かした!?」
舘マモル「アタシが寝ている間にッ!」
舘マモル「いくらバディでも酷いわ! 夜這いしようとするなんて!!」
街田シノグ「ッハア〜!」
街田シノグ「自意識過剰な女って、幸せね〜」
街田シノグ「昨日、ベッドが1つしかないから、ジャンケンして私が勝ったのに」
街田シノグ「アンタがソファじゃ寝られないって喚き散らして」
街田シノグ「結局シェアすることにしたんじゃない!」
舘マモル「そう・・・だっけ?」
街田シノグ「カッチコチに鍛え上げた鋼のまな板ボディな上に」
街田シノグ「ワルサーPPKを腰に巻いて眠る異常な精神の凶器女なんか」
街田シノグ「抱いて何が楽しいのよ」
街田シノグ「逆に名誉毀損で訴えるわよ!」
舘マモル「言い過ぎよ!」
舘マモル「私の添い寝イベントを返せ──ッ!」
街田シノグ「だから、それって?」

〇黒

〇おしゃれな居間
伊集院コマチ「殺人未遂事件!?」
財前クレオ「昨夜、イベントが中止になったとナナコさんに聞いたけど」
財前クレオ「家にも帰れないなんて・・・」
財前クレオ「車が爆発したことも事件と関係があるのかしら?」
伊集院コマチ「怖いわ!」
舘マモル「本件は九条エリザ絞殺未遂事件」
舘マモル「これより個別にお話を伺います」
財前クレオ「まさか私たちまで疑われているの!?」
財前クレオ「タイコが現場に居たんでしょ? クロ確定じゃありませんか」
伊集院コマチ「そうよ。あの方は、ヒビキのためなら何でもするって言っていたし」
伊集院コマチ「シャンデリアの時だって、自分が手当てしたくてわざとヒビキを狙ったのかも!」
財前クレオ「確かに推しが怪我したのに、妙に嬉しそうだったわね!」
舘マモル(呆れた)
舘マモル(裏ではお互いに批判していたのに、自分たちに嫌疑がかかると結託するのね)
街田シノグ「ハイハイハイハイ!」
街田シノグ「妬みと恨みを毎分毎に、喋々しく吐く女は」
街田シノグ「男ウケ悪いわよ〜!」
街田シノグ「もちろん、ヒビキにもね!」
伊集院コマチ「──!?」
舘マモル「流石ね!」
街田シノグ「私が2人を聴取するから、 監視カメラの検証はお願いね!」
舘マモル「了解!」
街田シノグ「それじゃあ隣の部屋で用意するから、」
街田シノグ「心の準備が出来たら1人ずつ来てちょうだい」
伊集院コマチ「・・・ねえクレオさん」
伊集院コマチ「『Petロス』をご存知?」

〇城の客室
響スイ「ふああ〜。もう朝かぁ」
響スイ「おっはよー」
舘マモル(夢が現実に!?)
舘マモル「じゃなくて、シャツの前を開け過ぎ!」
響スイ「だって〜、今日は朝から暑いんだもん」
響スイ「夜、誰かさんが庭でたき火したみたいだしね」
舘マモル「たき火じゃなくて爆破な!」
舘マモル「あの時、外に飛び出さなかったのはヒビキくらいよ!」
響スイ「寝てたから、気づかなかった〜」
響スイ「爆弾が見つかったの?」
舘マモル「車の焼跡から、ガスボンベの破片を見つけたわ」
舘マモル「誰かが故意にシノグの車に簡易爆弾を仕掛けたとしか思えない」
舘マモル「この施設から、私たちを逃さないために」
響スイ「犯人は、街田刑事がココに来ることも把握していたのかな〜?」
響スイ「ふむ・・・」
響スイ「話変えるけど、何でスーツにしたの?」
響スイ「あのワンピース、可愛かったのに」
舘マモル(あざとッ!)
舘マモル(ヒビキGが・・・ツヨツヨ!)
舘マモル「もう、ファンのフリをしなくても良いと思って!」
舘マモル「ハイヒールも合わなくて動き難いしね」
舘マモル「せっかくだけど、シノグに返すわ」
響スイ「え、『オカリカ』さんの服じゃないの?」
舘マモル「シノグの双子のお姉さん『リカ』の服なんですって」
響スイ「へえ、きょうだいが居るんだ。イイネ」
響スイ「マモちゃんは1人っ子?」
舘マモル「まあね」
響スイ「だと思った。俺もなんだ」
響スイ「自己中心的で独特の世界観を持ち、社交性が無い──」
響スイ「似た者同士、仲良くしない?」
舘マモル「仲良くしたかったら、早めに昨日の監視カメラの検証をすることね」
舘マモル「何か、掴めたんでしょ?」
響スイ「ツレないね〜」
響スイ「そんな真面目なマモちゃんも」
響スイ「好きだよ」
舘マモル(アアア!)
舘マモル(ハートがロックオンされているゥ!)
舘マモル(まさか自分、ヒビキに沼落ちしてるッ!?)

〇洋館の階段
響スイ「まずは当時の状況と同じく、部屋を暗くしよう」
響スイ「1ルクスくらいにね」

〇洋館の階段
響スイ「科学捜査用ライトを見て思い出したんだけど」
響スイ「防犯カメラを無力化するには光が有効なんだ」
響スイ「LEDバイザーなんかでAIを撹乱する方法もあるけど」
響スイ「今回はコレを使う」
舘マモル「何よコレ」
響スイ「軍用ライト『イマレント』」
響スイ「100,000lmの光源を防犯カメラのレンズに照射する」
響スイ「ナナコさん、監視カメラの状態は?」

〇秘密基地のモニタールーム
菜七子(ナナコ)「一瞬、眩しくて目が眩んだ後」
菜七子(ナナコ)「アナタたちの姿が見えなくなったわ!」
菜七子(ナナコ)「AIの誤認識も確認!」
菜七子(ナナコ)「ビンゴね!!」

〇洋館の階段
舘マモル「犯人は」

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コメント

  • ワッショイ! 夢だった!w
    ヒビキかと思ったら隣でシノグが寝てて笑いました😂
    ついに犯人(の一人目?)が!?

  • ワッショーイ(∩´∀`)∩ワッショーイ
    御開帳\(´・∀・`)/ンバッ
    あ、あ……ああああ(ノシ 'ω')ノシ バンバン

    すみません、暴れました‪(՞ .ˬ.՞)"‬

    いやー、さっぱり先が読めない! ミステリーって、考えることの出来る人尊敬します!✨
    続きの気になる引きで終わらせたあたり、さすがです!👏
    やっぱり続きを読みたいと思わせる技術って大事ですね✨

  • えっ……夢ではなく!?!?いや、でも、ヒビキならやりかねないような……キャー!!
    と思ったらやっぱり夢でした😂
    首締め事件の違和感とかはわからないですね。スチルにヒントがあるのかな?自動tapだとスチルが一瞬で消えるからな……戻って手動でじっくり見た方がいいのかな。

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