テレビを見て語らう家族

ましまる

ふたたびの朝(脚本)

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〇おしゃれなリビングダイニング
お母さん「もー、寝ぼけてないで、 さっさと食べちゃいなさい!」
美香「はーい」
お母さん「あと、テレビ点けてちょうだい」
美香「はーい」
ニュースキャスター「・・・持続化給付金の不正受給を指南したとして、詐欺の疑いで・・・」
ニュースキャスター「・・・逮捕された税理士は、複数の自営業者に対し・・・」
美香「えーっ、これって、ウソついて国から お金いっぱい貰ったってことだよね?」
お母さん「そうそう、しかもそのお金って、 元々はみんなの税金やら何やらだからね」
美香「えー、そんなのダメだってー!」
美香「何で、そんなコトできちゃうの!?」
お母さん「申請する件数があまりにも多いので チェック体制が間に合ってなかったみたい」
お母さん「それにしても、こんな方法で金稼ぎってね ま、気持ちはわからなくもないけど・・・」
美香「こんな人の気持ち、わかっちゃダメー!」
お母さん「えっ、美香だって同じようなコト やってるじゃない?」
美香「何それ、そんなことやるワケないから!」
お母さん「・・・この前の参考書代、お釣は無いの?」
美香「あっ・・・」
お母さん「そして、本棚の漫画本が増えてるよね」
お母さん「参考書を買いに行った後には必ず」
美香「あっ、ええと・・・その・・・」
お母さん「ま、いいケドさ、漫画の1冊や2冊くらい」
お母さん「でも、今後はちゃんと言ってよ 「参考書代の不正受給」になるからね」
お母さん「じゃないと、厳しいチェック体制に しちゃうからね」
美香「はーい、ごめんなさい・・・」
お母さん「あと、前から気になってたんだけど・・・」
お母さん「美香の枕の下の本、 アレも参考書代のお釣で買ったの?」
お母さん「お年頃なのはわかるけど、 刺激が強い内容のものは程々にね」
美香「えー、なんで見たのー!」
お母さん「そりゃ、あんなトコに置いてあったら 普通に目に入っちゃうわよ」
お母さん「しかも、表紙からして 男の子2人が半裸で絡み合ってるし・・・」
美香「もー、ヤダー!」
美香「学校行ってきまーす!」
お母さん「行ってらっしゃーい!!」
お母さん「それと、クローゼットの下から二段目の ”アレ”も気付いてるからねー」
美香「やめてー、言わないでー」
お母さん(さあて、今度はどこに隠すのだろうかね)

次のエピソード:温もりの晩餐

コメント

  • そういえば、自分はどうしていたのか……。たぶん母親は見て見ぬふりの大人の(?)対応をしていたのでしょう……。

  • クローゼットの下から二段目・・・なんでしょうね・・・

    アレかしら・・・💓(*≧∀≦*)✨わら

    やはりこの作品とても癒されますねー!!!!!✨😍

  • 確かに女のコにも、アレもコレも隠したいモノはありますね。親は全てをお見通しなのに…!
    今日の教訓も心に染みます。
    昔、母親のバックに無造作に入れられていた小銭をコッソリ抜いて毎週少年ジャンプを買っていましたが、流石に20冊くらいになると隠しきれなくて、メチャクチャ怒られたのは時効ですよね?えへへ。

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