外れスキル「ハキ」が覚醒したら世界最強になった件 ~パーティを追放されたけど今は楽しくやってます~

猪木洋平

エピソード15 新しい狩り場(脚本)

外れスキル「ハキ」が覚醒したら世界最強になった件 ~パーティを追放されたけど今は楽しくやってます~

猪木洋平

今すぐ読む

外れスキル「ハキ」が覚醒したら世界最強になった件 ~パーティを追放されたけど今は楽しくやってます~
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇密林の中
  カイルがCランクに昇格して1か月ほどが経過した。
カイル「くらえっ! 『葉切』!!」
エミリア「いっきますよぉ~! えいっ!!」
「ぎゃおおおっ!」
カイル「・・・ふう。 新しい狩り場にも慣れてきたな」
エミリア「ええ。 冒険者ギルドには、いい狩り場を教えてもらえましたね」
カイル「植物系の魔物『リーフ・スパイダー』や『グリーン・ビートル』には、俺の『葉切』が特効だしな」
エミリア「植物系じゃない魔物は、私が『怪力』で倒せばいいですし」
カイル「そうだな。 エミリアもずいぶんと強くなってきたよ」
エミリア「カイルさんのおかげですよ。 カイルさんが倒した魔物の一部が近くにいる私に流れ込んできて、スキルがレベルアップしましたから」
カイル「そっか。 レベルが上がって良かったな」
エミリア「はい! これからもカイルさんを精一杯お守りしてサポートしますよ! もちろん、荷物持ちも任せてください!」
カイル「ああ。 エミリアの腕力は頼りにしている」
  その後も狩りは順調に進められていく。
カイル「今日はこれぐらいにしておくか」
エミリア「ええ。それにしても、大戦果ですね」
カイル「こんなにおいしい狩り場があるなんてなぁ。 しかしそれにしては、他の冒険者が来ないな」
エミリア「そりゃそうですよ。 私たちがここで安定した戦果を上げられるのは、カイルさんの『ハキ』スキルがあってこそですから」
カイル「ん? ああ、それもそうか。 ここは植物系の魔物が多いから俺の『葉切』が大活躍しているが、普通はもっと厄介か」
エミリア「その通りです。 それに、移動手段の問題もありますよ?」
カイル「確かに、徒歩じゃ日帰りには遠い場所だな」
エミリア「馬を使えれば早いですが、途中で岩場や渓谷があるのでそれも難しいですね」
カイル「確かに、普通の馬じゃここまで入って来られないよな。 でも、俺たちは大丈夫だろ?」
エミリア「はい! カイルさんの『ハキ』スキルは、いろいろなことができて本当にすごいです!」
カイル「ははは。 ならば、帰りも俺のスキルを活用して帰ることにしようか」
  カイルの『ハキ』スキルは、既にレベル6に達している。
  レベル1、掃き。
  レベル2、履き。
  レベル3、葉切。
  レベル4、把危。
  そして、Cランクに昇格する少し前に得たレベル5の力と、つい先日取得したばかりのレベル6の力。
  岩場や渓谷を経た遠方にあるこの狩り場を日帰りで訪れることができているのは、レベル5の力が大きい。
エミリア「楽しみです!」
カイル「ははっ。 落ちないように、しっかりと掴まっておくんだぞ」
  2人が帰り支度を整え、馬に乗る。
  そして、カイルはレベル5の能力を発動したのだった。

次のエピソード:エピソード16 ペガサス

成分キーワード

ページTOPへ