外れスキル「ハキ」が覚醒したら世界最強になった件 ~パーティを追放されたけど今は楽しくやってます~

猪木洋平

エピソード9 Cランク昇格(脚本)

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〇西洋風の受付
カイル「よう。お疲れさん。 魔石と素材の買い取りを頼む」
受付嬢「これはカイルさん。 それにエミリアさんも。 いつもご利用いただきありがとうございます」
カイル「仕事だからな。 ・・・よっと、これが今日の戦果だ」
受付嬢「まずはいつも通りトレントですね。 素材もきちんと回収されているので、報酬もたくさん用意できます」
カイル「ああ。 エミリアのおかげだな」
カイル「『怪力』を持つ彼女なら、たくさんの素材を載せた馬車を引いても楽々運べる」
エミリア「えへへ」
カイル「それと、今回はこいつもだな」
受付嬢「これは・・・ハインドイーグルですか。 最近、カイルさんたちはこれも倒されるようになりましたね」
カイル「俺の『ハキ』スキルがレベルアップして、不意打ちを察知できるようになったからだな」
カイル「それに、トレントが最近数を減らしていてな。 その穴埋めさ」
受付嬢「トレントは元々それほど多くない魔物で、それをカイルさんが根こそぎ狩ってしまいましたからね」
受付嬢「おかげで、私たちの仕事が増えてしまいました」
カイル「ははは。すまんな。 だが、魔物が減った方が街も安全だぞ?」
受付嬢「確かにそうですね。 基本的に森に生息するトレントですが、時には街までやって来ますから」
受付嬢「・・・では、こちらが今回の報酬となります」
カイル「うむ。ありがとう」
エミリア「ふふ。たくさんありますね!」
受付嬢「そして、おめでとうございます!」
受付嬢「カイルさんとエミリアさんのランクアップ審査が通りました」
受付嬢「カイルさんはCランクに、エミリアさんはDランクに昇格となります!」
カイル「おお、ついにか!」
エミリア「やったー!」
カイル「俺がCランクに・・・。 ギゼルやリリサにやっと追いついたぞ」
エミリア「ギゼル? リリサ?」
カイル「ああ、前のパーティで組んでいた奴らだよ」
エミリア「あっ。カイルさんを追放したという・・・」
受付嬢「そのお二人ですが、少々良くない噂があります」
カイル「ほう?」
  俺が抜けた後に、何かあったのだろうか?
  聞いておくことにしよう。

次のエピソード:エピソード10 ギゼルとリリサの良くない噂

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