外れスキル「ハキ」が覚醒したら世界最強になった件 ~パーティを追放されたけど今は楽しくやってます~

猪木洋平

エピソード6 『ハキ』スキルの説明(脚本)

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〇森の中
エミリア「カイルさんのスキルを見せていただけるのですか?」
カイル「ああ。今持っている力は4種類だ。 まずはスキルレベル1で得た能力だが・・・」
  俺はその辺に落ちていた葉っぱや木の枝を利用し、簡易的なホウキを作る。
  そして、素早く地面の石ころを掃除してかき集めた。
エミリア「・・・え。 今のがスキルの力ですか?」
カイル「ああ。 俺のハキスキルレベル1は、掃除がうまくなる能力『掃き』なんだ」
エミリア「・・・ええ!? そ、それだけなんですか?」
カイル「ま、外れスキルだな。 ・・・ほら、次は2つ目の能力を見せてやるよ」
エミリア「わわっ。 な、何をなさっているのですか!!」
カイル「黙って見てな」
カイル「っと、言っている間に着替え終わったぜ」
エミリア「え、いつの間に・・・。 まだあんまり見れていなかったのに・・・」
カイル「ん?」
エミリア「あ、いえっ! ええと・・・。 ずいぶんと早い着替えでしたね?」
カイル「ああ。 これがスキルレベル2の力『履き』だな」
カイル「ズボンを素早く着脱することができる」
エミリア「それは・・・何というか、その・・・」
カイル「役に立たないって言いたいんだろ? わかるよ」
カイル「俺もそう思っていたし、パーティからもそれで追放されてしまったからな」
エミリア「私の『怪力』なんて、まだ使い道がある方だったのですね・・・」
エミリア「加減ができないとは言っても、力はちゃんと強くなっていますし・・・」
カイル「だがな。 ハキスキルの本領はここからだったんだ」
カイル「次はスキルレベル3で得た力を見せよう」
エミリア「あっ、剣を・・・」
エミリア「ついに剣術に利用できるタイプの能力に目覚めたんですか?」
カイル「そうだ。 ・・・そりゃああぁっ!!」
  ズバズバッ!!
  俺は近くにあった木の葉っぱを斬りつける。
エミリア「え? 何も切れていませんが・・・?」
カイル「よく見ろ。 ・・・ほら」
エミリア「あ・・・」
  少し遅れて、斬られた部分が地面に落ちる。
エミリア「す、すごい・・・。 剣速が見えませんでした」
カイル「これがスキルレベル3の能力『葉切』だ。 植物系の魔物や、この通り木に対して、抜群の効果がある」
エミリア「な、なるほど・・・。 この力があれば、トレント狩りが捗るのも頷けます」
カイル「だろう? ま、それ以外の魔物は今のところ地力で倒すしかないけどな」
カイル「そして連日のトレント狩りのおかげで、スキルレベルが4になり、新たな能力も得ている」
エミリア「新しい能力? それって・・・」
カイル「ああ、見せてやろう」

次のエピソード:エピソード7 スキルレベル4

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