鳥山とう子のいる日常

シュークリーム

エピソード2(脚本)

鳥山とう子のいる日常

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〇教室
  先生も教室から出ていき、2人だけになってしまった。
鳥山とう子「自己紹介考えないとね。」
  考えるとは言っても、名前と出身中学は決まってることだし。
  趣味か特技か・・・
鳥山とう子「名前と出身中学と好きなカップラーメンの具だっけ?」
  好きなラーメンは?→醤油。
  みたいな質問なら聞いたことある。
  ただカップラーメンの具は限定しすぎだろ!
わたし「・・・趣味か特技ね。」
鳥山とう子「おしかったね!」
  何がおしかったんだ。
鳥山とう子「君はなんて答えるの?」
  特技は、すぐには思いつかないな。
わたし「趣味は──だよ。」
鳥山とう子「へぇ~。」
わたし「・・・」
鳥山とう子「・・・」
  へぇ~ってそれだけかよ!
  気まずいじゃん!この空気!
わたし「・・・鳥山さんは?」
鳥山とう子「君が趣味にしたから、私を特技言わないとね。」
  かぶっちゃだめとかないから。
鳥山とう子「特技は・・・」
わたし「趣味でもいいんだよ。」
鳥山とう子「特技はね・・・」
わたし「鳥山さん・・・?」
鳥山とう子「特技は」
鳥山とう子「寿限無(じゅげむ)が言えることだよ!」
  寿限無って、「寿限無 寿限無 五劫(ごこう)のすりきれ──」ってやつか。
わたし「・・・」
わたし「ちなみに、「寿限無!」って言うのはなしね。」
鳥山とう子「・・・」
鳥山とう子「・・・」
鳥山とう子「・・・わかってるよ。」
  間があったな。
  名前でいじられたし、ちょっかいかけても問題ないよな・・・
わたし「試しに言ってみてよ。」
鳥山とう子「!?」
鳥山とう子「私の完璧すぎる寿限無に、果たして君は付いてこれるかな!」
鳥山とう子「君の耳のためにも、今回は言わないであげてもいいんだけど・・・?」
鳥山とう子「・・・」
わたし「どうぞはじめてください。」
鳥山とう子「いざ!参る!」
鳥山とう子「寿限無寿限無五劫のすりごま!!!!」
わたし「・・・」
わたし「「すりごま」じゃなくて、「すりきれ」ね。」
鳥山とう子「おしすぎる!!あと少しで完ぺきだったのに!」
わたし「あと、続きがまだあるよ。」
鳥山とう子「!?」
わたし「言えなかったね。」
鳥山とう子「言えてなくはないよ!!」
鳥山とう子「覚えてないだけ!!」
  ・・・。
  寿限無を見ながら読めても、特技にはならないよな。
鳥山とう子「じゃあ、特技は寿限無を言えることじゃなくて」
鳥山とう子「寿限無を言えないってこと!?」
  寿限無を言えないことが特技??
わたし「言えなかったら、特技でもなんでもないんじゃないかな・・・。」
鳥山とう子「じゃあなんて言ったらいいの!!」
わたし「そんな怒らなくても・・・」
鳥山とう子「怒ってないよ!!」
鳥山とう子「怒って、ないよね・・・?」
鳥山とう子「何の話してたっけ??」
  この一瞬で忘れたのか。
わたし「・・・特技。それにしたら?」
鳥山とう子「それって?」
わたし「その忘れっぽいところ。 3歩歩かなくても忘れられます、とか。」
鳥山とう子「3歩歩かなくても忘れられる・・・」
  やばい。これは言い過ぎたか・・・
鳥山とう子「つまり私はニワトリ以下ってことだね!」
  なんで喜んでるんだろう
鳥山とう子「一緒に考えてくれてありがとう!」
鳥山とう子「・・・」
鳥山とう子「で、なんだっけ?」
わたし「・・・」
鳥山とう子「・・・」
鳥山とう子「ニワトリの声真似が得意・・・だっけ?」
  声真似が得意なのは初耳だけど。
わたし「まあ、大体あってるよ・・・。」
鳥山とう子「こけっこー(歓喜)!!」

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