鳥山とう子のいる日常

シュークリーム

エピソード3(脚本)

鳥山とう子のいる日常

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鳥山とう子のいる日常
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〇教室
  あほな会話ではあったものの、自己紹介は言えるようになった
  と言うことにしておこう──
  職員室に行っていたクラスメイトが続々と教室に戻ってきた。
わたし「席に座って待っていようか。」
鳥山とう子「そうだね!」
  戻ってきたクラスメイトは3枚程度ずつプリントを持っている。
わたし(やっぱり人数多すぎたんだな・・・)
わたし(・・・)
わたし(先生はどこだ?)

〇教室
  ・・・

〇教室
  先生、結局来なかったな。
  みんな帰り支度をしているし、今日のところは帰るとしよう。
鳥山とう子「ストーップ!」
わたし「!?」
  今までおとなしくしていたと思ったのに。
わたし「下校時間だから帰らせてよ。」
鳥山とう子「だめ!」
鳥山とう子「『ちょっと職員室行ってくるけど、俺が戻る前に勝手にどこか行ったりしないように』って、先生言ってたでしょう?」
  なぜこういう時だけ一言一句間違わずに覚えているんだろう
  特技は忘れっぽいことって話したばかりでしょ!
鳥山とう子「先生置いていくのはかわいそう!」
鳥山とう子「あと、置いていったらあとで面倒くさそう・・・」
  ・・・それは同感。
わたし「あと30分だけな。」
鳥山とう子「うん!」

〇教室
  30分だけ──
  の約束だったはず。
  もう少しで来そうだなんだと理由を付けられ、3時間以上が経過した。

〇教室
  ・・・フワァ。
  眠い。
わたし「鳥山さん、もうこのまま寝るから朝になったら起こして欲しい。」
鳥山とう子「了解たてまつりそうろうでござる!」
先生「ただいまー。」
先生「学校が思ったより広くてさ。」
先生「途中で電気消えて暗くなっちゃうし。」
先生「先生迷子!」
先生「じゃあ、自己紹介始めるぞー!」
先生「鳥山から!」
鳥山とう子(鳥山とう子。出身中学・・・。趣味と特技は、えーと。たしか。)
先生「鳥山?」
鳥山とう子(声真似を…した気がする…)
鳥山とう子「・・・」
鳥山とう子「コーケコッコー!!」
わたし「朝!?」
鳥山とう子「朝じゃなくて自己紹介の時間だよ!」
わたし「・・・!?」
鳥山とう子「ハハッ!君は面白いね!」
  面白いって言われても・・・
先生「次の自己紹介いこうか!」
わたし「・・・」
先生「言わないのか・・・?」
先生「言わないなら先生帰るな」
先生「眠いから!」
  本当に帰った・・・
  って今、真夜中じゃないか!
  高校初日から学校に泊ってしまった・・・
  警備もがばがばだし、自分の行動もあほすぎる・・・
  鳥山さんがいると毎日がこんなんだ
  面白いが大変でもある
  鳥山さんがいると
鳥山とう子「君といると楽しいことがいっぱいだね!!」
わたし「・・・まあ。」
鳥山とう子「まあ?」
  全く鳥山さんがいると・・・。
  いや違うな。
  鳥山とう子のいる日常は
  この先はあえて言わなくても良いだろう──
わたし「帰ろうか。 明日・・・今日も学校があるし。」
鳥山とう子「休日だから学校ないよ!!」
わたし「・・・!?」

コメント

  • とう子と主人公の漫才のような掛け合いが心地よく、最後まで楽しく読ませていただきました!
    先生のキャラクターもぶっ飛んでおり、登場シーン少なめでしたが強く印象に残りました。
    教室の背景を変えて時間経過を表現するところなど、TapNovelの機能を生かした演出もとても読みやすかったです。

  • 鳥山さんのキャラクターが破天荒で、彼女と過ごす日常の楽しさがとても伝わってきました。主人公と鳥山さんの、つかず離れずだけれど、お互いに思いやっているような関係性も良かったです。こんな日常があったらいいなと、作品の世界に入りたいと思えるような魅力があって、世界観に没入して浸れるような面白い作品でした。

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