入れ替え令嬢になる条件は恋愛禁止を貫くことです?

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第18話「夢が叶う瞬間を、あなたと共に」(脚本)

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〇結婚式場のテラス
フェミリー・コール「では!」
フェミリー・コール「いただきますっ」
アーロイ・メレディ「いただきます」
  アーロイさんとの、すれ違い婚約破棄の件が一段落した私。
  町娘その1として、人生を新しく始めることになりました。
  魔女だ魔女だと虐げられる人生に戻るよりも、美味しい物を探索する毎日の方が私らしくいられると思った。
  異世界グルメ本を出版するために、今日も私は美味しい物を求めて世界を巡っている。
アーロイ・メレディ「異世界のたまごサンドも絶品ですね」
フェミリー・コール「この一品も、本の1ページに加えないといけませんね!」
フェミリー・コール「セルへのお土産は何にしましょうか」
アーロイ・メレディ「フェミリーからの贈り物なら、なんでも喜んでくれると思います」
フェミリー・コール「そう言われると、お土産探しにより一層気合いが入りますね!」
  家を飛び出した私と、家に戻ったアーロイ様。
  そんな2人が婚約だなんてとんでもないということで、私たちは今日も婚約破棄を継続中。
  ただし、両家に私たちの仲は伝わっている。
フェミリー・コール(女神様には・・・・・・清き友人としてのお付き合いだということを強調したい)
アーロイ・メレディ「フェミリー」
アーロイ・メレディ「口を開けてください」
フェミリー・コール「駄目です!」
フェミリー・コール「アイスを食べさせ合うなんて、恋人同士がすることです!」
アーロイ・メレディ「俺にも食べさせてくれるんですね」
アーロイ・メレディ「俺たちは、あくまで友人としての付き合いを続けていくと約束したはずですが」
フェミリー・コール「うぅ」
フェミリー・コール「友人ですよ! あくまで私たちは友人ですからね!」
アーロイ・メレディ「フェミリー」
フェミリー・コール「・・・・・・とても美味しいです」
アーロイ・メレディ「それは良かったです」
  アーロイ様は、完全にキャラクターというものが崩壊してしまった。
  けれど、こっちの朗らかなアーロイ様の方が彼らしい生き方ができているのかなって気もする。
フェミリー・コール「こんなことをしていたら、いつか私は女神界に連れ戻されてしまいますからね」
アーロイ・メレディ「そうなったら、俺が女神様を殺しに行きます」
フェミリー・コール「それはそれで物騒です」
アーロイ・メレディ「フェミリー様に自由を与えるためなら、俺はなんでもしますよ」
  恋愛禁止の世界で、どうしてこうも甘い言葉を向けられることになってしまったのか。
アーロイ・メレディ「前世の俺に、新しい生き方を教えてくれてありがとうございました」
アーロイ・メレディ「フェミリー様と出会えたことで、異世界生活を楽しいと思えるようになりました」
  アーロイ様がくれるすべての言葉に、私はいつも心を動かされている。
フェミリー・コール「アーロイ様」
アーロイ・メレディ「はい」
フェミリー・コール「異世界生活が楽しいものだってことを、これからも私が案内していきますからね!」
アーロイ・メレディ「よろしくお願いします」
アーロイ・メレディ「まあ、俺はフェミリー様以外を好きになることはないので安心してください」
フェミリー・コール「だから、友人同士で、そういう甘い言葉は禁止です!」
  新しく始まる私とアーロイ様の異世界生活。
  これからどんなことが起きたかというと・・・・・・。
  その続きは、またいつか語られる物語でお話しすることにしましょう。

次のエピソード:「前世で結ばれた縁を、次の人生へと結んでみせましょう」

コメント

  • 二人は恋人にはなれなかったけれど、転生前の想いをきちんと伝え合うことができて良かったです! 婚約して結婚して愛し合う、それだけが愛の形じゃないですよね。
    この世界で、もしくは来世で、二人が“友達”を超えることができる日が来ますように。
    最後まで楽しく読ませていただきました(^^)
    素敵な物語をありがとうございました!

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