入れ替え令嬢になる条件は恋愛禁止を貫くことです?

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第7話「人生を逆転させるのが主人公の醍醐味!」(脚本)

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〇洋館の玄関ホール
  嫌がらせ1
  どこからともなく、大量の水を浴びる。
フェミリー・コール(これこそが魔法でしょ!?)
  と、ツッコみたい。
  けれど、ツッコまずに心に留める。

〇巨大な城門
  嫌がらせ2
  どこからともなく、突風が吹きつけてきて髪の毛を乱す。
フェミリー・コール(この世界、実は魔法は珍しくないんじゃない!?)
  そんなツッコミをぶつける相手が現れるわけもなく、今日も私はツッコみを心に留める。

〇洋館の階段
  嫌がらせ3
  これが、私の始まったばかりの人生で1番身の危険を感じた嫌がらせ。
  近くにあった窓硝子が割れる。
フェミリー・コール(この可愛い顔を傷物にしようとするなんて・・・・・・!)

〇華やかな裏庭
  そのほかにも、まあ、たくさんの身の危険を感じました。
  チート能力があれば、確かにすべてを回避できるけれど・・・・・・。
フェミリー・コール(ここで魔法を使ったら、また魔女が出たって大騒ぎされちゃう・・・・・・)
フェミリー・コール(でも、セルの1件を振り返ってみると・・・・・・)
フェミリー・コール(あながち、みんながみんな私に魔法を使わせたがっているのかもしれない)
フェミリー・コール(隙さえあれば、私を死罪にでもするつもりかも・・・・・・!)
  それが分かっているのなら、あとは簡単。
  心を穏やかに、どんな悪事にも笑顔で対処。
  こんなところで挫けてはいられない。
  私には、どうしても叶えたい夢がある。
フェミリー・コール(異世界に転生したら、美味しい物をいっぱい食べるって決めてたんだから!)
フェミリー・コール(でも・・・・・・)
フェミリー・コール「あの!」
フェミリー・コール「一緒に、お菓子を・・・・・・」
  嫌がらせ4
  無視。
  身に危険が及ぶわけではないけれど、これは結構堪える。
  ぼっち飯もいい。
  1人で食べるご飯が嫌いなわけじゃない。
フェミリー・コール(でも)
フェミリー・コール(親しい人たちと一緒に食べた美味しい食事の味も忘れられない)
フェミリー・コール(女神時代は、良い人たちに囲まれていたなー・・・・・・)
フェミリー・コール(こうなったら、メイドさんに命令して付き合ってもらう・・・・・・)
フェミリー・コール「って、そんなの私らしくないか」
  嫌われ令嬢は、このあとどんな物語を紡いでいくのか。
  転生希望者を異世界に送り出したあとのことは、ほとんど知らない。
  みんなが美味しい物を食べているかどうかくらいの確認しかしていなかった私は、嫌われ令嬢の結末を知らない。
アーロイ・メレディ「フェミリー」
  今日も、嫌われ令嬢の元を訪れてくれる人がいる。
  今日も、嫌われ令嬢と話をしてくれる人がいる。
フェミリー・コール「アーロイ様は、今日もお暇なんですね」
アーロイ・メレディ「ふっ」
フェミリー・コール「渾身の強がり、決まりましたね!」
アーロイ・メレディ「君と話をしていると、自分の人格が変わりそうだ」
フェミリー・コール「アーロイ様の笑顔が素敵だと、世の女性に知られてしまいますね」
アーロイ・メレディ「嫌われ者の笑顔が見たいなんて、変わり者だな」
フェミリー・コール「・・・・・・・・・・・・」
  アーロイ様が嫌われている原因は、私にある。
  早く、アーロイ様を私から解放しなければいけない。
  それなのに私は今日も、婚約破棄という流れに持っていくことができない。

次のエピソード:第8話「死亡ルートが存在するなら回避せよ」

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