エピソード
キャラクター
- 僕
物語の語り部にして永遠の脇役。介護歴は15年以上。この街の特別養護老人ホームに務めている。この姿になったのは、作者に何がしかの思いやコンプレックスがあったり、メタファーだったりするのかもしれない、と思われがちだけれど、そんなことは一切ない。仕事内容が許容範囲を超えると、テンションが上がっていく異常体質。
- パイセン
介護リーダーでメンター。いつも腰痛に悩まされている。サービス残業を何時間も平然とこなす。休憩所では宝くじが当たったら、とか、仕事を辞めたら、とかいう話をよくする。
- ツボネル
人間はいつ、何をきっかけに、どういう人生を送ったら、他人の印象を良くしようと思わなくなるのだろう。でも、そんな人にも良いところはあるはずだ、と″僕″は信じている。責任は回避しがちで押しつけがち。それでいいんか?それでうまくいったことあるんか?みたいなことを常々やっちゃう。今日も局(ツボネ)ってる。
- トク
脱ぎキャラ。脱衣癖のあるおじいさん。好物はマンゴーで、日本で初めてマンゴーを食べたらしい。
- ハジメ
ご飯はいつも食べてないと話す。たまに手が出る。
- ヨシエ
寝たきりで介護度が高いが、口が達者な女性。
- アイコ
寝たきり女性。言葉を発することはほぼない。胃に直接、栄養を注入する胃ろう。痰吸引も必要。
- シロ
重度の認知症を患っているが、歩行できる。
- タダシ
温和なおじいさん。若い頃の話をすると必ず泣く。
- ヒロミ
重度障害のある主人公の親戚で、年齢は主人公よりも年上。主人公の生き方や思想に、大きな影響を与えた。親戚の家で寝たきり生活を送っている。
- タミ
帰りたかったのに帰れなかった人。いろいろ試行錯誤したんだけれど、病院に入院することになってしまった。
- カンゴシ
介護士にはできないことを平然とやってのけるというのに、だいたい介護士と仲が悪い。偉そうだとか、介護に参加しないとか裏で言われがち。仲良く、そして労ってあげて。
- シセツチョ
施設管理者という名の、最後の入居者。彼女の思い付きの一言で、施設は簡単に右往左往する。権威にはとても弱い。一族経営の親戚だったりすることが多い気がする。
- ドクタ
施設の嘱託医で、協力病院の中堅ドクター。イケメンなのは、作者が病院が嫌いなせいだろう。他意はない。ないんだけどさ、作者は変な医者によく会うよ。
- 百十九
救急車を呼んだらお世話になる。防災訓練でもお世話になる。受け入れ先がなくて、困っていることが多い。搬送先で医者に怒られてるのもよく見る。社会全体で労ってほしい。
- ジムタン
施設の事務員さん。介護に関わることもあるが、基本的に施設の事務を一手に担当している。なんで一人しかいないの?ってくらいの業務をいつも抱えている。監査なんてあろうものなら、連日サービス残業している。シセツチョの思い付きに、いつも一番最初に振り回される。施設の設備に不具合があったりすると、業務が増える。施設運営の縁の下の力持ちであり、施設を支えているのに、あまり評価されない。
- ケアマ・ネ
施設入居者やショートステイ利用者のケア内容を提案・決定するケアマネジャー。CM、ケアマネさん、と呼ばれたりする。主に事務所にいるが、高齢者のケアに関わったりもする。新規のお客さんが来ると、会議に参加したりケアプランを作成したりと、余計に忙しくなったりする。ケアマネのケアプランがないと、介護士は勝手にお客さんにサービスしちゃいけない。長期目標、短期目標、具体的なケアが…ガガガガ(故障)
- ソー・ダンイン
社会福祉士。もしくは社会福祉主事なんちゃらかんちゃらの資格を持つ人が多い。外部、つまり家族や病院、行政、他施設やボランティアさん等々との、連絡・調整を行うのが主たる業務のはずだが、介護業務にもよく参加する。介護に参加しても、国の処遇改善対象からよくあぶれるので給料が上がらない。物腰は柔らかだが、できないことはできないとはっきり言うタイプ。
- ソー・ダンインS
短期入所生活介護、つまりショートステイの相談員さん。シセツチョから部屋を空けないように毎日のように小言を言われる。たまに月間の利用率が100%を超える。そんな月は、だいたいみんな忙しい。部屋割り、日程調整、会議への参加など、忙しい日々を送っている。