エピソード
キャラクター
- ウズ
ヘデラを研究船へ連れて来た女性。地球人が来て疫病が流行り「我々が持ち込んでしまったかもしれないから、我々が調査、研究して治療する。だからその為に協力して欲しい」と言われ罹患者の収容や動植物や鉱物の収集などに協力してきた。完治しても収容を続ける事を抗議しても「他の患者の為に研究がいる」と無視され、研究船に縛り付けられたヘデラに罪悪感を、研究員に不信感を募らせていった。研究員から真実を聞き復讐を決意。
- ヘデラ
異世界を調査、研究する宇宙船に収容されている。幼い頃、疫病が流行りウズに「安全な場所へ連れて行く」と言われ研究船へ連れて来られた。家族全員が疫病に罹り、両親は亡くなったがヘデラは完治した。安全の為と言われ自由な行動は許されず、他者との交流はウズと少数の研究員のみで、人生の半分以上を研究船内の自室で過ごした。治療の為の研究と言われ体を調べられるの不快に思っている。ウズや研究員に複雑な感情を抱いている
- パスイセ
ウズから反乱の計画を聞き協力した。これまでウズと同じ様に地球人に協力してきた。疫病で衰退した故郷の国を建て直すのが夢。
- 化け蜘蛛
研究の為に収容されていた大きな蜘蛛の様な魔物。強靭な糸を飛ばす事が出来る。
誰が誰を何のために”裁く”、この視点で読むと一層魅力的な物語ですね。そして、ウズさんの自罰的な言動もより深く感じ入れます。この救いのあるラスト、好きです!
地球を守ったり地球に帰ろうとする物語が多い中で、異世界人が地球人を敵視している展開が新鮮でした。ウズ、パスイセ、へデラなど、ネーミングにも一風変わった独特のセンスがありますね。