エピソード
キャラクター
- カーリー
家族にとって光のような女の子。
大人だけれど知能は5歳くらい。
自分の姿を認識することができない。
「カーリーの思っている本人の姿」を家族も見ている。
- モモ
カーリーの弟。高校生。
幼い頃から姉は大切な存在で、何も言わず守ってきた。
自身の性指向のことで家族にどう理解を求めていいのかわからず、思春期と自己表現の壁にぶつかって色々悩んでいるようで・・・
- 父
職業:小説家。
発達障害と双極性障害。
基本家にいるが、家事や片付けができない。
気分の浮き沈みが激しく、紛らわすために酒に溺れることを母に責められている。
サブカル分野に多趣味。
子供には昔は好かれていたが、最近では距離を置かれていると本人は感じているらしい。
- 母
職業:ピアノの先生
極端な完璧主義者で認知の歪みがある。
白黒はっきりしないと気が済まない性格で、自分に課している厳しさをつい他人にも求めてしまう。
規律や常識を重んじる。
先生という職業には向いているものの、周りには自然と避けられてしまい友達はいない。
少女趣味で、家の中はお花やレースで統一されている。ガーデニングもその一つで手入れは徹底している。
すごく繊細で素敵なお話でした。
思っていた以上に変わらない…というのが
なんだか現実のような幻想のような、ものを
感じました。
カーリーには本心を打ち明けられるのに互いにうまくコミュニケーションが取れないモモと父母が切ないですね。思い切って起こした行動に対する周囲の受け止め方でモモの心が少し楽になっていく描き方とラストシーンに胸がじんとしました。
モモの抱える大きな不安や憂鬱さをカーリーという存在がどれだけ癒やし、前に進むきっかけを作ってくれているかがよく伝わり、彼(彼女)のその新たな一歩に拍手したい気分です。