〇放送室
星桐彦「７月７日が来ないことに気付いてる須高生、いるだろ！」
星桐彦「いたら、今すぐグラウンドに集合！」
星桐彦「今すぐだぞ！」

〇白い校舎

〇白い校舎
星桐彦「・・・・・・」

〇繁華な通り
　　雑踏の中をうつむいて歩く桐彦。
　　路上でミュージシャンが歌っている。
　　その周りには人だかりができている。
星桐彦（これだけいれば・・・）
　　ミュージシャンに近付き、マイクを奪う桐彦。
ミュージシャン「ちょっと！」
星桐彦「すみません！ ちょっと聞いてくれますか！」
　　客や歩いてる人々が桐彦を見る。
星桐彦「今日が７月６日じゃない人、いませんか？」
ミュージシャン「はは、何言ってんの。 今日が７月６日じゃなかったら、何日なわけ？」
星桐彦「誰か、気付いてる人いないですか！」
星桐彦「今日は７月６日だけど、そうじゃなくて」
「おい、スベってるぞ！」
「高校生ー、酔ってるな？」
ミュージシャン「もういいだろ、ほら」
　　マイクを奪い返そうとするミュージシャン。
星桐彦「いるでしょ！ 一人くらい！ こんなにいるんだから！」
星桐彦「一人くらい、いるだろ！」
ミュージシャン「ちょ、ちょっと」

〇繁華な通り
　　ミュージシャンが歌っているのを、道の真ん中で立ち尽くして聞いている桐彦。
　　サラリーマンにぶつかる。
サラリーマン「道の真ん中で、何やってんの」
星桐彦「あ・・・」
星桐彦「・・・すみません」
「馬鹿みたい」
星桐彦「え？」