第5話(後編)「目指せ満点!取り戻せタップギア!」(脚本)
〇教室
キーンコーン
カーンコーン・・・
帯刀先生「では今日はここまで! 次は・・音楽か」
帯刀先生「休み時間中に移動しろよ! 遅れないようにな!」
壱天 光星「・・・はぁ」
壱天 光星「あ〜ちっくしょう・・・ 悔しいなぁ・・・」
天神らん「大丈夫? やっぱり辛そうじゃん」
壱天 光星「・・・へへ、まーな 計算間違いなら納得したけどさ」
壱天 光星「でもいいんだ! 次、頑張るぜ!」
壱天 光星「・・・トイレ行ってくる! さっきから漏れそうだからな!」
天神らん「あっ・・!」
天神らん「コーセーくん・・・」
〇まっすぐの廊下
壱天 光星「はぁ・・・」
壱天 光星「もっかい先生に訴えても たぶんムリ、だろうな」
壱天 光星「はやいとこトイレ行って スッキリしてこよ・・・」
「ねーねーセンセー! ちょっと待っておくれよ〜!」
壱天 光星「ん?この声は・・・」
〇学校の廊下
帯刀先生「誰か先生を呼んだか?」
野朗 仁太「先生!オイラだよ! 少し聞きたいことがあるんだ!」
壱天 光星「やっぱり仁太の声か! ・・・先生と一緒だな」
壱天 光星「何喋ってんだろ・・?」
帯刀先生「おっ!野朗仁太が先生に 質問とは珍しいな!」
帯刀先生「なんだ?何が聞きたい?」
野朗 仁太「ありがとう先生! え〜っとね、さっきのテストの〜」
野朗 仁太「光星の解答について 聞きたいんだ〜!」
壱天 光星「オレの解答だって!?」
壱天 光星「仁太のヤツ、いったい何を・・・?」
帯刀先生「・・壱天光星の解答、か それならもう説明しただろう」
帯刀先生「正しくは「底辺×高さ」 公式は正確に覚えないとな」
野朗 仁太「うん、それだけどさ先生 少しおかしいと思うんだ〜」
帯刀先生「少しおかしい? どう言う意味だ?」
野朗 仁太「オイラ、先生の授業ノート さっき見返してたんだけどさ」
野朗 仁太「確か先生、授業ではこう説明 してたはずだよ」
野朗 仁太「『平行四辺形は端の部分を切って 逆側に持ってくると長方形になる』」
野朗 仁太「『長方形に変形できるんだ なので同じように、たて×よこ つまり底辺×高さで求められる』」
野朗 仁太「・・・ってね!」
帯刀先生「よ、よく覚えてるな 確かにそう教えたが・・」
野朗 仁太「だよね!それでさ先生 長方形の面積の公式は たて×よこ、なんでしょ?」
帯刀先生「まあ、そうだな」
野朗 仁太「図形を見るとさ、辺の向きがさ」
野朗 仁太「(たて)って(高さ)と同じだよね? (よこ)は(底辺)と同じになるんだ」
野朗 仁太「長方形は(たて)×(よこ)なのに 平行四辺形は(底辺)×(高さ)・・・」
野朗 仁太「つまり、平行四辺形だと (よこ)×(たて)じゃないと バツになっちゃうんだ!」
野朗 仁太「チグハグだね! これっておかしいと思うんだ〜」
帯刀先生「・・・あのなぁ、野朗仁太 そもそも前提が違うんだ」
帯刀先生「平行四辺形と長方形は 図形としての形が異なる」
帯刀先生「面積を求めるにはそれぞれ違った 公式のルールがあってだな・・・」
野朗 仁太「え〜?それも違うよ先生!」
帯刀先生「・・・なんだと?」
野朗 仁太「だって平行四辺形の定義は 『向かい合う2組の辺が 平行な四角形』・・でしょ?」
野朗 仁太「なら長方形は平行四辺形でもあるよね!」
野朗 仁太「長方形って向かい合う辺が 平行な四角形だもん!」
野朗 仁太「あっ!でもそれだと長方形の 面積の公式は(たて)×(よこ) だから・・・」
野朗 仁太「(高さ)×(底辺)になっちゃうね! 大変だ!教科書同士で食い違ってる!」
帯刀先生「・・あまり先生をからかうなよ?」
野朗 仁太「からかってないよ!だって 先生も言ってたじゃないか!」
帯刀先生「言ってた?何をだ?」
野朗 仁太「『テストは教科書や授業で 習ったことを覚えているか 問う場だ!』・・・だっけ」
野朗 仁太「で、先生は平行四辺形は長方形に 変形できるから、同じように 求められるって説明してたよね?」
野朗 仁太「これだと当然、勘違いするよ! だって長方形と同じように たて×よこ・・・」
野朗 仁太「平行四辺形も(たて)×(よこ) つまり(高さ)×(底辺)で 求められるってね!」
帯刀先生「・・・勘違いするのは理解度が 足らないからだ」
野朗 仁太「いいや違うよ 先生の説明不足だ」
野朗 仁太「もし光星の答えを バツにするんならさ・・・」
野朗 仁太「いいか!平行四辺形の面積は (底辺)×(高さ)以外はダメだ!」
野朗 仁太「もちろん(高さ)×(底辺)でも 同じく面積は求められるが! その結果は決して間違っていないが!」
野朗 仁太「方法を答える場合!平行四辺形は! (底辺)×(高さ)の順で! 答えなければならない!」
野朗 仁太「・・・って授業で教えないとね!」
野朗 仁太「へへ、どう先生?」
野朗 仁太「だってそうでしょ? なんたってテストは・・・」
野朗 仁太「授業で習ったことを覚えているか 問う場だもんね!」
帯刀先生「・・・結局、何が言いたい 珍しく質問に来たと思ったら」
帯刀先生「先生を馬鹿にしたいのか?」
野朗 仁太「それこそ、オイラさっきから 何度も言ってるよ?」
野朗 仁太「わかりやすく言うと、 光星の答えでもマルだから」
野朗 仁太「採点し直してよ、先生」
〇学校の廊下
壱天 光星「じ、仁太・・・・・・! オレのため先生に・・!?」
壱天 光星「ヤベッ!なんか視界が ウルんできやがった・・」
帯刀先生「なんだ、そういうことか 単に友達が可哀想だから マルにしてやれと?」
帯刀先生「いいかっ!テストの点は お情けで動かしていい モノじゃないんだっ!」
野朗 仁太「そりゃそうだよ先生! オイラもそう思うし!」
帯刀先生「──はぁ?」
壱天 光星「えぇ!? 違うのっ!?」
野朗 仁太「動機はそうだけどね だけどさ先生、もう説明したでしょ?」
野朗 仁太「先生がバツにした理由は 「教科書と同じ順番じゃないから」」
野朗 仁太「でもそれと同じくらい・・・ 光星の解答にも根拠がある!」
野朗 仁太「これはそういう話なんだ 感情論で片付けちゃダメだよ」
帯刀先生「・・・野朗仁太の言い分にも 一理あったかもしれない」
帯刀先生「だけどな、先生はもう10年以上 先生をやってるんだ」
帯刀先生「キミたちが産まれる前からずっとだ 過去、壱天光星と似た解答の生徒もいた」
帯刀先生「だけどな、全てバツにしてきたさ 理由はもう知ってるな? 教科書の公式と違う順だからだ」
帯刀先生「それを今さら覆すワケにはいかない 過去の生徒たちの信頼を裏切る行為だ」
帯刀先生「先生は生徒に対して常に 真摯でありたいと思ってる」
帯刀先生「何と言われようと生徒たちのため 今さら考えを改める気はない」
野朗 仁太「先生、今までの生徒よりさ 目の前の生徒を見てよ」
野朗 仁太「あと未来の生徒もか! 先生は過去の生徒の信頼?のため」
野朗 仁太「この先もず〜〜〜っと! バツにするんだからさ!」
帯刀先生「・・・・・・・・・そうだ それが先生の覚悟だ」
野朗 仁太「さっき先生は光星に 意固地だって言ったけど」
野朗 仁太「先生の方が意固地だね!」
帯刀先生「なんだとっ!! 明らかな暴言だぞ野朗仁太!」
帯刀先生「それにガッカリだよ、キミは 優等生だと思ってたんだがな」
野朗 仁太「オイラ、優等生だよ? 毎回100点だしね!」
野朗 仁太「でもね先生、友達がさ 理不尽な思いをしているんだ」
野朗 仁太「オイラ、ソレは見過ごせない 先生の評価もどうでもいいよ!」
帯刀先生「野朗仁太、キミはどうやら 先生への敬意が足りてないな」
帯刀先生「先生もな、教師であると同時に ひとりの人間でもある」
野朗 仁太「そ、それは・・・!」
壱天 光星「なぁっ!?タップギアだと!?」
壱天 光星「マズイぜ、このままじゃ・・・!」
壱天 光星「止めないと!」
帯刀先生「言っても分からんようでは エフェクトで分からせるしか ないだろう!」
野朗 仁太「先生がその気ならオイラだって やってやる!」
野朗 仁太「オイラ、ぜっっったいに 負けないぞぉ!」
帯刀先生「はっ・・・良い度胸だ」
帯刀先生「先生を・・・教師を舐めるなよ! タップギア起動!」
野朗 仁太「オイラも! タップギア起・・・」
壱天 光星「あっ!じ、仁太! こんなとこに居たのか!」
壱天 光星「はやく行こーぜ! 休み時間終わっちまう!」
野朗 仁太「こ、光星? ちょっと待っておくれよ」
野朗 仁太「オイラ、先生に大事な 相談があって・・・」
壱天 光星「なに言ってんだよ! 次、音楽だぞ?教室移動しなきゃ!」
壱天 光星「それに先生だって次の 授業準備あるみたいだし!」
帯刀先生「そうだな、その通りだ 少し長く喋り過ぎたな」
野朗 仁太「で、でも光星! オイラ・・・」
壱天 光星「いいんだ、仁太! 行こうぜ!」
壱天 光星「──ありがとな」
野朗 仁太「・・わかったよ、行こっか!」
「バイバイ!先生!」
帯刀先生「廊下は走るんじゃないぞ〜!」
帯刀先生「・・・・・・・・・」
帯刀先生「何をやってるんだ、自分は・・ よりによってこんなモノ」
帯刀先生「・・・我ながら感情的、だったな」
帯刀先生「はやく職員室に戻ろう 授業準備に転校生の書類作業」
帯刀先生「仕事が山積みだからな・・・」
〇学校の校舎
──放課後、下校時間
壱天 光星「じゃーな仁太! また明日!」
壱天 光星「心配すんなって! 次は完璧な100点取ってやる!」
壱天 光星「それまでにエフェクトバトル 鍛えとけよ〜!」
野朗 仁太「分かったよ光星! オイラも頑張るぞ〜!」
野朗 仁太「またあした〜!」
野朗 仁太「・・・・・・」
天神らん「これで良かったの? 仁太くん」
野朗 仁太「う〜ん・・・」
野朗 仁太「オイラは納得してないけど 光星が、もういいって言うんだ」
野朗 仁太「自分自身の手で取り戻すって」
野朗 仁太「光星の決意をオイラが 邪魔しちゃダメだもんね!」
天神らん「そっか、なら大丈夫かな」
野朗 仁太「うん!きっと光星なら大丈夫だ!」
〇住宅街
壱天 光星「さ〜てと・・・」
壱天 光星「母ちゃんになんて 言おっかなぁ・・・」
壱天 光星「・・・・・・・・・」
壱天 光星「悩んでても仕方ないか! パッと言っちゃおう!」
〇おしゃれなキッチン
パカッ
母ちゃん「卵の次は〜っと・・・」
母ちゃん「人の気配がする、家の前ね この感じは・・・」
「母ちゃん! たっだいま〜!」
母ちゃん「やっぱり光星か おかえり〜!」
壱天 光星「あれ?もう晩御飯作ってるの?」
母ちゃん「メインじゃなくて副菜だけどね 久々に茶碗蒸しを作ろうと思って」
母ちゃん「本日のメインはべっこう漬けよ 香りの良い島唐辛子を頂いてね」
母ちゃん「唐辛子入りのお醤油を仕込んだの お刺身に漬けるとおいしいんだから!」
母ちゃん「これはゴハンが進むわよ〜!」
壱天 光星「へ、へぇ〜! 楽しみだ〜!」
壱天 光星「母ちゃん、地域の伝統料理とか 好きだもんな・・・」
壱天 光星「変な料理じゃなきゃ良いけど・・・」
母ちゃん「それより光星! 今日テスト返却だったんじゃない?」
母ちゃん「どうだった? 早く見せなさいよ」
壱天 光星「あ〜うん そうだ、そうだね」
壱天 光星「コレなんだけど・・・」
母ちゃん「どれどれ・・・」
母ちゃん「95点っ!? やるじゃない光星!!」
母ちゃん「満点まであと5点かぁ〜 惜しかったわね〜!」
母ちゃん「でも・・・分かってるわね?」
壱天 光星「うん、100点じゃないから・・」
母ちゃん「タップギアは返せないわ 次も頑張りなさい・・・」
母ちゃん「・・・・・・・・・・・・」
壱天 光星「母ちゃん?どうしたの?」
母ちゃん「なにこれ、間違ってないじゃない」
母ちゃん「光星、そこのペン立てから 赤ペン持ってきて」
壱天 光星「え?う、うん・・・」
〇ダイニング(食事なし)
壱天 光星「え〜っと、ペン・・・ ペンはどこだ〜?」
壱天 光星「あった、これでいっか!」
〇おしゃれなキッチン
母ちゃん「・・・・・・」
壱天 光星「はい母ちゃん、ペン取ってきたよ」
母ちゃん「ん、ありがと」
母ちゃん「じゃあ、コレで・・・」
母ちゃん「コイツを・・・」
母ちゃん「こうだっ!」
壱天 光星「魔法エフェクトの「炎の円」!?」
壱天 光星「いや違う!見間違いだ! 赤い・・・・・・マル?」
母ちゃん「よし、これでオッケー はい光星、修正しといたわよ」
壱天 光星「修正って何が・・・?」
壱天 光星「・・・え?あれ? 95点じゃなくなってる」
母ちゃん「それから約束通りコレも返すわ」
壱天 光星「ええっ!?オレのタップギア!?」
母ちゃん「この調子で次も頑張んなさい」
母ちゃん「さ〜てお料理お料理〜!」
壱天 光星「ちょっと待ってよ母ちゃん! こんなの嬉しくないよ!」
母ちゃん「なに?急に大声出して ビックリするじゃない」
壱天 光星「あ、ごめんなさい」
壱天 光星「でもさ、約束は約束でしょ? オレ、満点じゃなかったのに」
壱天 光星「可哀想だから返すってのは ・・・なんか嫌だ!」
母ちゃん「・・・あのねぇ、光星」
母ちゃん「誰が可哀想だから返してあげる〜 ・・・なんて言った?」
壱天 光星「えっ?違うの?」
母ちゃん「そりゃそうよ 母ちゃんソコは厳しいんだから」
母ちゃん「返した理由も簡単よ だって・・・」
母ちゃん「答え、間違ってないじゃない」
壱天 光星「えっ──?」
母ちゃん「ああ、もしかして先生に抗議済み? なら安心なさい」
母ちゃん「光星、アンタは間違ってない 母ちゃんが保証する」
壱天 光星「で、でも・・・ 教科書にはこう書いてて・・・」
母ちゃん「おおかた、順番が逆〜とか そんな理由でしょ?」
母ちゃん「ま、先生も先生なりの 考えがあるんだろうけど・・」
母ちゃん「でも光星、先生の説明に 納得できたワケじゃないでしょ?」
壱天 光星「それは・・・うん」
母ちゃん「でしょうね、アタシもだ」
母ちゃん「なんなら今から抗議しに 行っても良いけど・・・」
母ちゃん「モンスターペアレントって 思われそうね、自重しとく」
壱天 光星「か、母ちゃん・・・」
母ちゃん「いい?別に先生の言うこと全部が 正しいワケじゃないの」
母ちゃん「もちろん指導は聞かなきゃダメよ? 教えてくださってるんだから」
母ちゃん「でもね、全て鵜呑みにするのは違う」
母ちゃん「今日アナタが覚えた違和感や主張 それはとても大事なものよ」
母ちゃん「教科書すら改訂を重ねるうちに 内容が変わるんだから!」
母ちゃん「だからね、光星」
母ちゃん「──アナタのテストは満点よ」
母ちゃん「よく、頑張ったわね」
〇ダイニング
その日の晩ご飯はおいしかった
タップギアが戻ってきた
それが嬉しいってのもあったけど
天神に仁太
それに母ちゃん
オレを心配してくれたり
代わりに抗議してくれたり
・・間違ってないって言ってくれたり
なんかそういうのが
嬉しくて、あったかくて
ほんのちょっとだけ
泣きそうになったけど
母ちゃん「どう光星? べっこう漬け」
母ちゃん「おいしいでしょ? おいしいわよね?」
壱天 光星「母ちゃん!確かに おいしいけどさぁ!」
壱天 光星「唐辛子が強すぎるって! 辛い!すっごく辛いよこの刺身!」
母ちゃん「あらホント? 漬け時間が長過ぎたかしら・・」
壱天 光星「か、辛すぎて・・・ 涙出てきちゃった・・・!」
母ちゃん「あらま ・・・失敗したかな?」
母ちゃん「母ちゃん美味しいと 思うんだけどな〜」
──なんて
少し出た涙は唐辛子のせいにした
ホントに辛かったけどね!
〇学校の廊下
──翌日
野朗 仁太「光星、大丈夫かなぁ・・?」
天神らん「あれ?仁太くん昨日は 光星なら大丈夫だって・・・」
野朗 仁太「うん、そうなんだけど〜」
天神らん「ま、コーセーくんならすぐ 立ち直るでしょ!」
天神らん「なんたって・・・」
「お〜〜いっ!仁太ぁ〜〜!」
天神らん「ほら元気そうな声が 聞こえてきたよ?」
野朗 仁太「声だけじゃない! 今の足音はエフェクトだ!」
野朗 仁太「ってことは・・・!」
壱天 光星「おっはよ〜〜! サイッコーな朝だな!」
天神らん「そ、想像の10倍くらい元気だね コーセーくん・・・」
野朗 仁太「オイラ分かるぞ! 光星はきっと・・・」
壱天 光星「へへっ! 仁太なら分かると思ったぜ!」
天神らん「あれ!?タップギアじゃん!!」
天神らん「ん?100点じゃなかったけど 返してくれたの?」
天神らん「それとも四捨五入して 100点とかそういう感じ?」
壱天 光星「いーや!オレは間違いなく 100点だっただけだぜ!」
野朗 仁太「なんでもいいや! それより光星!」
壱天 光星「ああ!やろうぜ!」
「タップギア起動! エフェクトオープン!」
天神らん「わ、もうエフェクトバトル 始めちゃった」
天神らん「まったく・・・ 男子だねぇ・・・」
〇教室の教壇
帯刀先生「コラそこの3人! 朝から騒がしいぞ!」
「は〜いっ!」
壱天 光星「うげっ!先生もう来た!? なんかいつもより早くねーか?」
天神らん「そういえば昨日も忙しそうだったね」
野朗 仁太「まさかの連続テストとか? 楽しみだなぁ!」
壱天 光星「テストはしばらくヤダな〜」
いつまで喋ってるんだ!
早く席に戻りなさいっ!
帯刀先生「まったく・・・!」
帯刀先生「・・・よし、静かになったな」
帯刀先生「ではこれから朝の会を始めるが・・ その前に、紹介したい生徒がいる」
帯刀先生「もういいぞ、入ってきなさい」
〇教室
冥響寺スイ「・・・・・・・・・」
壱天 光星「女の子? 誰だアイツ?」
帯刀先生「今日からクラスの新しい 仲間になる転校生だ」
帯刀先生「じゃ、軽く自己紹介をしてくれるかな」
冥響寺スイ「・・・・・・・・・・め」
壱天 光星「め?」
野朗 仁太「め?」
天神らん「め・・・?」
冥響寺スイ「めい・・・きょう・・じ すい・・・・・・・・・です」
冥響寺スイ「よろしく?」
やはり満点だ!やったね、光星。野朗の説得はやはり無理でしたか。そうそう、小学校の教師って融通利かないやつばかりだったなー。親の理解があってよかった。スイちゃんもいよいよ加入して楽しくなりそう。
この回、本当に脚本が神すぎます。プロですか……?
仁太くんやお母さんの心意気に涙腺が…🥲
理不尽にも落ち込まず前を向く光星くん、なんて良い子😭
子供の頃は先生の言うことは絶対と考えがちでしたが、先生も一人の人間だから間違ってたり考えが偏ってる所もあるよなぁ…とか大人になってから思います🤔
すごく感慨深かったです(笑)