第1話「神社に行ったらお姉さんに会った」パート3(脚本)
〇古いアパートの廊下
怪異「・・・ばぁ〜〜〜〜〜っ!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「────────!?!?!?!?」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(な、なんだコイツ!?)
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(人間じゃない・・・そもそも、生き物なのか、こいつは!?)
怪異「あば────あばばばばばばば」
怪異「かじらせて、かじらせてぇ」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(よく解らない・・・解らないけど)
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(ヤバい、こいつはヤバい!全身の細胞で感じる!こいつはヤバいやつだ!)
怪異「キャアハァ〜!アハハハハァ〜!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「わ・・・わあああああーーっ!!!!」
怪異「アハハハハ!キャハハハハ!」
〇神社の本殿
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「はあっ・・・はあっ・・・」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「なっ、なんだよアレ・・・!?」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「・・・えっ!?」
怪異「きゃはははははは!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「こっ、こっちにも居たぁっ!?」
怪異「あはははははははっ!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「ひいいっ!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「やっ、やめろっ!来るな!来ないでっ!」
怪異「おなかすいたぁ」
怪異「おいしそぉお」
怪異「かじらせて、かじらせてぇ」
「アハハハハ!キャア〜〜ハハハハァ!!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「あっ・・・あああっ・・・!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(なんで・・・僕はこんな目に遭わなくてはならないのだろう?)
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(行きたくもない田舎に連れてこられて・・・よく解らないバケモノに迫られて・・・)
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)(なんなんだよっ・・・なんで僕だけ・・・っ)
「キャアハァ〜〜〜!アハハハハァ!」
〇黒
???「あはは」
???「なんや、人のモンによく群がりよるやん?」
〇神社の本殿
怪異「──────!!!!」
怪異「────!?!?」
怪異「────!!!!」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「えっ・・・!?」
〇黒
僕は目を疑った。
化物に追い詰められ、絶体絶命。
そんな僕の前に現れたのは・・・
〇神社の本殿
???「ウフフ・・・」
???「はじめましてやなぁ、蓮司はん♪」
僕の名前を呼ぶ、見知らぬお姉さんだった。
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「えっ・・・なんで、僕の名前・・・」
???「そら知っとるよぉ、これから一緒に過ごす”番(ツガイ)”なんやから」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「番(ツガイ)・・・?」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「ま、まさかアナタは・・・!?」
???「そ、おまんらの一族が”狭霧蛇羅”と呼ぶ神々の一柱や」
???「あ、今の証拠やで♪」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「へっ、蛇から変身した・・・」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「ほっ、本物の狭霧蛇羅なんだ・・・!」
???「やからそうやって言うとるやろ? ウフフ・・・」
???「あと、狭霧蛇羅はあくまで一族の名前やよ?ウチの名前は”ミコト”やで」
???「ほら言うてや♪ミコトって♪」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「え・・・いや・・・あの・・・」
答えられるはずが無かった。
今までの出来事があまりにも非現実過ぎたから。
怪異「・・・グルルル」
怪異「シャアアアッ・・・!」
〇空
巨大怪異「シャアアアッ!!」
〇神社の本殿
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「なっ・・・なんかでっかくなったんだけど!?」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「まずいよ!!神社ごと潰すつもりだ!!」
ミコト「ウフフ♪大丈夫やよ、心配はいらへん」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「大丈夫って、この状況で・・・」
ミコト「・・・蓮司はん」
ミコト「ちょっと失礼するで・・・♪」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「・・・!?」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「────────────!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
面食らったのも無理はなかった。
ファーストキスであった。
ミコト「・・・これで”契り”は完了やね」
ミコト「それじゃ・・・」
ミコト「・・・はっ!!」
〇空
〇神社の本殿
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「なんだ・・・?見えないモヤみたいなのが、押し返してるように見える」
ミコト「・・・・・・」
〇空
〇神社の本殿
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「消えた・・・?」
ミコト「安心しい、諦めて帰ったみたいや」
ミコト「でもやっぱ、”器”が無いと撃退まではいかんみたいやなぁ」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「つまり・・・これでもう大丈夫って事ですか?」
ミコト「ウフフ♪せやなぁ。ま、少なくとも今晩は大丈夫って所やな」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「そう・・・ですか、それは・・・」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「・・・うっ!」
ミコト「おっと」
ミコト「よしよし・・・安心したら疲れが出てもたんやな」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「あっ・・・その・・・」
ミコト「ええよええよ、ウチに身を委ねて、楽にしてええからね・・・」
景夕蓮司(ケイユ・レンジ)「うう・・・・・・」
ミコト「今日はもう遅いから、お布団いこか」
ミコト「大丈夫、ウチが連れて行ったるさかいな」
〇空
こうして
景夕蓮司の
狭霧村での最初の一日は
終わった。
そして何事も無かったかのように
夜は更けてゆく・・・
〇黒
つづく


