Episode.6 再会(脚本)
〇シックなカフェ
みくる「虎珀さんは、 はなさんの言葉が分かるんですか」
虎珀「・・・っ」
虎珀「ええ、なんとなくは」
みくる「なんとなく?」
虎珀「みくるさんは、ペットはいますか?」
みくる「はい、まあ・・・」
虎珀「何年か連れそうと、 行動から言葉を理解できませんか?」
みくる「そういえば、なんとなく、 ご飯食べたいのかなとか分かりました」
虎珀「私も同じことが起きてるだけですよ」
はな「なんじゃ、そうだったんか」
「邪魔するぞー」
りんき「なんかにぎやかな声聞こえ・・・た」
りんき「えっ!店長・・・さん?」
虎珀「きみは、どこかで見たような・・・?」
虎珀「ああ!リンキッチンの オーナーさんじゃないですか!」
虎珀「お会いできて光栄です」
みくる「え?オーナー?」
みくる「カフェの店員さんじゃないの? りんきくん」
りんき「そんなことより、おれ、ずっと」
りんき「あなたに会いたかったです」
虎珀「え?私に?」
りんき「はい、この先どうしたらいいか、 俺は何をしたら成功するのかとか」
りんき「ひとりで思い悩んでて」
りんき「挫折してたときにこのお店で ビーフシチューを食べてから」
りんき「カフェ事業を発展化させようって!」
りんき「会社を立ち上げてみたんです」
りんき「覚えてないかもだけどっ、 いつかちゃんと、お礼を言いたくて」
虎珀「そんなことが・・・ううん」
虎珀「私は何もしていませんよ」
虎珀「でも、私の料理があなたを救ったなら」
虎珀「こんなにうれしいことはない」
りんき「お店、出ていったんですか?」
虎珀「いえいえそんなことはしません」
虎珀「私の料理では、調味料が重要でして」
虎珀「引き立たせるためのスパイスたちが 近場にないものですから」
虎珀「しばらく買い出しに出ていたんです」
虎珀「音沙汰なく消えてしまい、申し訳なかった」
りんき「いえ」
虎珀「そうだ、ぜひあなたのお店に伺っても?」
りんき「もっ、もちろんです!」
〇シックなカフェ
みくる「あんなにはしゃいでるりんきくん、 なんか可愛かったな〜」
はな「まさかオーナーだったとは、 つくづく生意気なできる男よ」
みくる「きっと今ごろ、虎珀さんに 料理を振る舞っているだろうね」
〇店の入口
虎珀「ごちそうさま、ありがとうね」
りんき「いいえ、お口に合ってよかったです」
虎珀「うん」
虎珀「・・・あの」
りんき「はい?」


