Episode.2 声(脚本)
〇シックなカフェ
りんき「はあっ?」
りんき「たったの3万円?売り上げが? これ月イチだよな、それにしたってなあ」
みくる「ぜんぶ否定しなくったって・・・」
みくる「でも、料理をはじめたばかりの わたしのせいです・・・」
はな「頑張っとるぞ、わしの言うことを ちゃんと守ってくれるしのう」
はな「わしの声を聞き取れる者がいて 助かっとるわい」
みくる「ううう、優しいです はなさん」
りんき「犬にさん付けすんなよ、 年上じゃあるまいし」
はな「わしはおんとし8歳になる」
みくる「8歳なんですって」
りんき「はあ?かなり年下じゃねえの」
はな「犬は人間よりも1年に多く老いるのじゃ」
りんき「そういやなんでみくるは、 犬の言葉が分かるんだ?」
みくる「2年前に愛犬が亡くなり、 気持ちを紛らわすため」
みくる「心理カウンセラーを訪ねたんです」
みくる「そこで愛犬がまだわたしのそばに 居てくれてるって言われて」
みくる「ほかの動物の声は聞こえないけど」
みくる「わんちゃんの声は 聞き取れるようになったんです」
みくる「ちょうど人手を探してたみたいで」
はな「店長もわしの声が通じたぞ?」
みくる「えっ!店長さんも通じたんですか? はなさんの声が!」
りんき「まじかよ・・・」
りんき「どうなってんだよこの店は」
はな「で、どうするんじゃ?」
はな「先月の売り上げを超えてみせるか?」
はな「レシピを、知りたくはないのじゃな?」
りんき「・・・っ」
りんき「・・・わるいが」
りんき「そういうのに燃えるタイプだ」
りんき「まずはメニューの確認と、おおよその材料とか味付けを教えてくれないか」
りんき「それからこの店に入るときに気になったが」
りんき「営業中かがわかんねえよ!」
りんき「ちゃんとわかるように、オープンクローズだけじゃなくて旗の手配をしてくれ」
りんき「詳しく知らねえならおしえてやっから いいな?みくる、じじい!」
はな「じじいとはわしか? !」
はな「生意気じゃな〜!はなで良い!」
みくる「りんきくん、とっても心強い」
みくる「でも信用ならない、わたしがこのお店を はなさんのお店を守らなきゃ」


