Episode.1 動機(脚本)
〇シックなカフェ
強盗「・・・俺が、この店にはいったのは」
強盗「一番は、金目当てだ」
はな「アウウ・・・!」
強盗「まてまて!犬歯しまえ!」
はな「・・・うふ」
強盗「二番目がある、それはこの店の"店長"に レシピを知りたくてさ」
はな「レシピ?」
みくる「店長?」
みくる「ああ!どうして気が付かなかったんでしょ」
みくる「あの!どうして店長がいないんですか!」
強盗「え!いないってどういうことだよ! なんなんだよこの店はよお!」
はな「レシピってなんじゃい!」
一旦、ひと息入れようぜ?みんな!
byナレーション
〇シックなカフェ
はな「なぜ店長がいないのか、それは」
はな「このわしこそが、店長犬だからである」
みくる「って言ってる、ふふふっ」
強盗「んな冗談にだまされねーぞ?」
強盗「俺も店長の名前は知らないが、 人間であることは確実だ」
強盗(あの人の味を、引き出せねえんだよな)
強盗(隠し味はなんなのか、 鼻で嗅いでも分からねえし)
強盗(けど、いないのか、それなら──)
はな「聞こえておるのか?」
はな「おーーい!」
みくる「そういえば、名前はなんて言うんです?」
りんき「りんきだ」
りんき「それから、俺に見覚えはない ってことで合ってるか?」
みくる「え、りんき?」
みくる「んー」
みくる「いいえ、しりません、けど?」
はな「そもそも顔を隠しているのに知るか」
みくる「それはごもっとも・・・」
りんき「・・・っ」
りんき「これで見覚えは?」
はな「変わらんわ!誰じゃまったく!」
みくる「見覚えはないですけど、 会ったことありますか?」
りんき「いや、それならいいんだ」
はな「それよりレシピってなんのじゃ!」
りんき「・・・それは」
りんき「ビーフシチューだ」
りんき「どうしたって一味欠けるんだ、頼む」
はな「・・・」
はな「やすやすと教えるわけがなかろう」
はな「手始めにこの1週間で」
はな「先月以上に売上をたたきつけるのじゃ!」


