プロローグ[始まり](脚本)
〇西洋の街並み
開閉の国
青く広がる空の下、変わり映えのない日々の裏で残酷な事が行われようとしていた。
〇巨大な城門
大きな城があった。
城の周囲には見上げるほどの大きな城壁があり、扉は無かった。
代わりに城門入口左右端あたりに兵が配置されていた。
城門前あたりが騒がしい。
人々が集まり、まだかと待ち構えていたからだ。
キシィ(コツ・・・)キシィキシィ(コツ・・・)
城門内から僅かだが靴音が聞こえてきた。
鎧のこすれる音が主に聞こえるが近づくにつれて、はっきりと分かった。
城門内から姿を現したのは複数の兵と縄で拘束された一人の女だった。
人々は女を見ると、一斉に罵声を浴びせ始めた。
『・・・騙しやがって』
『あんたなんかいなくなればいいのよ!』
人々の怒りの声を聞いても、
女は感情が表情に現れているのかいないのか、
冷たい顔のまま崩さなかった。
女は城壁に背を向け、王様の演説が終わるのを待っていた。
「ふぁ〜あ話なげ〜よなぁ〜・・・」
兵は退屈そうにしていた。
「・・・・・・・・・」
兵は待つのに飽きたのか、小声で煽り始めた。
「あの男も馬鹿だよなぁ〜」
〇謁見の間
男「どうか、お願いします! あの女性を助けてください!!」
『何故そうまでしてあの女を庇う?』
『貴様まさか・・・』
男「私はあの女性、・・・スミレの婚約者です!」
王様は兵に命令した。
『この愚か者を取り押さえろ!』
『ハッ!』
男「お願いします!話を聞いて下さい!!」
『その者を斬れ!』
『ハッ!』
ズシャ!!
ガハッ!
・・・スミ・・・レ・・・
〇巨大な城門
「自分の存在を公表し、殺された」
「お前を見捨てて逃げていれば助かっていたのかもしれないのになぁ〜」
「お前のせいであの男は殺されたのかもな」
兵が女の様子を見ると女は悲しそうな顔をしていた。
兵はつまらないっと言った様子で再び女を煽り始めた。
「・・・・・・・フンッ!」
「あの夫婦は殺される予定だ」
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