五輪戦隊スポーツV

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スポーツVの休日/塁、世界へ!?(脚本)

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〇センター街
  合宿の最中の休日、スポーツVの面々は街へ出ていた。
  とはいっても、益子姉妹は実家の関係で不参加。塁も急用で無理ということで風花と夏芽の2人が街へ出ていた。
射場夏芽「ふう、やっぱりクリスマスはどこも混むな・・・」
華山風花「だよな~。さて、どこ行く?」
射場夏芽「色々行きたいけどまずは・・・って、あれ?」
  2人の目線の先で何やら人だかりが出来ていた。
華山風花「なんだ!?あの人だかりは。行ってみるか」
射場夏芽「よし!」

〇巨大なビル
  人だかりが出来ていたのはテレビ局の前だった。
射場夏芽「う~わ~、すごい人だかり・・・何事?」
華山風花「お、おい!ナッツ、あれ!」
射場夏芽「えっ、どこ!?って、あれは・・・」
  2人が見た先には塁がいた。どうやらテレビ番組出演のために来ていたようだ。
「一山塁さん、入りま~す!皆さん、道を開けてください!!」
  流石に『球界のジャンヌダルク』と言われるだけのことはある。相当集まっていたようだ。
  塁が中へ入っていった後、人だかりはあっという間になくなった。残った風花と夏芽は・・・
射場夏芽「な、何だったんだ?今の・・・」
華山風花「なんか番組のゲストに塁が呼ばれたって感じだよな・・・なんでだ?」
射場夏芽「あ!もしかしたらだけど、今朝のニュースでのトピックスが関係しているんじゃないか?」
華山風花「今朝のニュース?」
  夏芽は風花にスマホのアプリで見つけたニュースを見せた。
華山風花「なになに?『来年夏のNYオリンピックから野球の代表は男女混合に!女性第一号は球界のジャンヌダルク!』」
華山風花「んなあああああ!?ま、まさか・・・」
射場夏芽「塁さんが・・・」
「野球の日本代表入り決定!?」
「そういうこった。というか、こんなところで何してるだい?2人で」
「伊吹先生!?」
伊吹・フランクリン・水樹「ああ、このテレビ局が放送している番組の収録で来ていたんだよ、あんた等はどうしたんだい?」
華山風花「いや、うちらはその・・・」
射場夏芽「街をぶらぶらしていたら人だかりを目撃したので、気になって来ただけです・・・」
伊吹・フランクリン・水樹「観覧自由だし、見ていったらどうだい?」
「では・・・」

〇テレビスタジオ
「単刀直入に聞きますけど、今回野球日本代表に選ばれた時の気持ちはどうでしたか?」
一山塁「そうですね・・・嬉しいというのもありますが、まさか自分が日本代表になるとは思わなかったので信じられないというのもあります」
「いきなり、という感じでしたからね・・・今回のこと、伊吹先生はどのようにお考えでしょうか?」
伊吹・フランクリン・水樹「今までとはまた別の環境になってくるという意味では楽しみではありますが、彼女が不安を感じてしまうのも無理はないと思います」
  トーク番組内での今回の話題はやはり塁の野球日本代表入りであった。
  今まで男子だけだったのが男女混合になるのだから環境の変化は大きいどうやって適応していくかも課題となる。
  このことは視聴者だけでなくスポーツ業界の人たちもかなり興味津々であった。

〇コンサートの控室
  トーク番組終了後・・・
一山塁(信じられない・・・私が、日本代表入りなんて!あの時、夏芽さんが言っていたスポーツV5人揃ってオリンピック出場・・・)
一山塁(本当になっているのかも!代表に選んでくれた方たちや支えてくれた人たちのためにも、頑張らなきゃ!)
一山塁「は~い」
伊吹・フランクリン・水樹「塁、お疲れさん。緊張したかい?」
一山塁「緊張はしましたけど、正直楽しみはありますね。環境が変化しますし」
伊吹・フランクリン・水樹「そうか・・・実はもう2人、来てたんだよ。入ってきな」
華山風花「入るぜ、塁」
射場夏芽「失礼します」
一山塁「風花、夏芽さん・・・」
射場夏芽「まさか、でしたよ・・・あの時あたしが言っていたことが現実になっていくということですよね・・・」
華山風花「そういえば言っていたな、ナッツ。スポーツV5人でオリンピックに、なんて・・・」
射場夏芽「ああ、そうだな・・・いつしかあたしやフー姉も日本代表に・・・」
  その時、風花と夏芽に朗報が届いた。
「まさか、観覧席に稲妻姫こと華山風花さんと風足無双のワルキューレこと射場夏芽さんがいたとは・・・」
華山風花「あ、す、すいません・・・」
「いや、問題ありません。むしろ好都合でしたよ」
射場夏芽「何かあったのでしょうか?」
「ここでは少々言いにくいので場所を移動しましょう。あと、3人とも後日改めて話などあるかもしれませんので内密にお願いします」
「了解しました」
一山塁(これは、もしかして!?)
伊吹・フランクリン・水樹「こりゃ、2人も日本代表に選ばれた感じか?後日改めて連絡来ると思うし、詮索しないでおくか」
一山塁「そうしましょう。あの2人が残っていますからね」

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