良くある話

夏目心 KOKORONATSUME

4 良くある話その3(前編)(脚本)

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〇怪しいオフィスビル

〇オフィスのフロア
青山和人「え?その話本当にやるんですか?」
山澤人志「あぁそうだ!今日から内にもAIやリモートワークを本格的に導入しようと思ってな!」
山澤人志「何よりだ、私の甥っ子である川島直哉は大学でAIやコンピューターを専攻していたからな!」
山澤人志「彼をリーダーとしてキャリアアップを目指したいと思っている!」
川島直哉「そう言う事っす青山先輩!その手の事なら俺に全部任せて下さい!」
青山和人「う〜ん、それが悪いとは言いませんが、本当に良いんですか?リモートワークはともかく、」
青山和人「AIは過信したら後で自分らが不利になりますし・・・」
川島直哉「あれ?ビビってるんすか先輩?そんなんじゃ時代の波に取り残されちゃいますよ?」
青山和人「あのなぁ・・・俺は心配して言ってるんだよ・・・」
山澤人志「まぁまぁ落ち着け!最初は誰でも不安な物だ!」
山澤人志「でもそれを使いこなし、困難を乗り越えてこそ、意味があるんじゃ無いか?」
青山和人「・・・確かに・・・」
川島直哉「先輩!見てて下さいっすよ!俺が必ず、このDQN商事を発展させて見せますから!」
青山和人「(確かにAIを使いこなせば俺達はもっと先に行ける・・・だけど、山澤部長の言う通り・・・)」
青山和人「部長と川島の気持ちは俺も良く分かりました!」
山澤人志「おぉそうか!この事は上にも了承を得ている!これから頑張って行こうじゃないか!」
青山和人「いえ、ここで頑張るのは今日限りとさせて頂きます・・・」
山澤人志「え!何故だい!?」
青山和人「あなた方にもやりたい事がある様に、俺にもやりたい事があります・・・部長言ってくれましたよね?」
青山和人「困難を乗り越えてこそ意味があるって・・・」
山澤人志「た、確かに言ったが!」
青山和人「なら、俺もそれをやって見たいです・・・やらせてくれますか?」
山澤人志「そ、そうか!そこまで言うなら・・・」
川島直哉「良いんすか先輩?ここに残ってた方が絶対安泰だと思うんすけど?」
青山和人「絶対安泰ね・・・それ、本当にあるのかな?」
川島直哉「どう言う事っすか?」
青山和人「部長、お願い出来ますか?」
山澤人志「・・・!不本意だが、君がそれを望むなら仕方が無い!後は私に任せてくれたまえ!」
青山和人「・・・!ありがとうございます!お世話になりました!」
川島直哉「あ〜あ!俺のプランが本格化すれば絶対成功するってのに辞めるとか!あいつ絶対損してるって!」
山澤人志「そう言うな直哉!相手が分からないのなら、実力で分からせれば良い!」
川島直哉「あぁ!それもそうか!」

〇オフィスの廊下
青山和人「さて、早い所準備しないと・・・」
桐山明日香「あ!和人お疲れ様!」
青山和人「あ、お前らか・・・お疲れ!」
月島博「和人、山澤部長達のプランどうなるんだ?」
青山和人「あぁ、やっぱ本格化するとよ・・・」
桐山明日香「・・・マジか・・・てなると和人は・・・」
青山和人「・・・あぁ、ここを出て企業する事にしたよ・・・」
桐山明日香「そっかそっか!和人も本気でやるんだね!」
青山和人「あぁ、なぁ博、あの話はまだ有効か?」
月島博「勿論だよ!父さんも和人にならあのオフィスを任せられるっていつも言ってたからさ!」
青山和人「・・・!それを聞いて安心した!明日から大忙しだな!」
桐山明日香「そうと決まれば後はやるだけね!あたし達も退職届だして来るから、後で連絡するわ!」
青山和人「あぁ、待ってるぜ明日香・・・」
月島博「俺も直ぐ出さないとだな!和人、後で父さんに頼んでトラック貸して貰うよ!」
青山和人「あぁ、頼む・・・」
青山和人「さて、俺も急ぐか・・・」

〇オフィスのフロア
  翌日。
川島直哉「良し!出来た!」
山澤人志「直哉、プログラムは出来たか?」
川島直哉「あぁおじさん!今さっき出来上がった所だよ!これなら直ぐ実践出来る!」
山澤人志「おぉ!もう出来たのか!流石だ!出来る奴は違うな!」
川島直哉「当然さ!これでこの会社は大幅に成長する!」
  そう意気込んで新しいAIプログラムを導入したのだが。

次のエピソード:5 良くある話その3(後編)

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