ズレズレスクールライフ2

夏目心 KOKORONATSUME

12 ロボット(脚本)

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夏目心 KOKORONATSUME

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〇教室
高木浩二「しかしまぁ、見れば見る程信じられないなぁ・・・着ぐるみか何かとしか見えないし・・・」
酒井輝義「あぁもう!だから引っ張るなよ!中身には機械しか無いって言ってるだろ!?」
濱口俊樹「マジかよ・・・俺らがやってる変身とは訳が違うぜ・・・俺らはいつでも元に戻れるのに・・・」
酒井輝義「でもよ!悪い事ばっかじゃ無いんだぜ!この身体だと疲れないし覚えなきゃいけない事はデータバンクに保存出来るし!」
酒井輝義「検索や電話も出来て重い物も簡単に運べるし、何よりバッテリーで食事も済ませられるから、」
酒井輝義「もうトマトも食わなくて良くなったんだぜ!」
濱口俊樹「いやどうでも良いよ・・・」
濱口俊樹「所で、強度はどの位なんだ?」
酒井輝義「あぁ!核ミサイルにも耐えられるってさ!」
高木浩二「ま、マジかよ・・・」
マルコシアス先生「おい、酒井・・・」
酒井輝義「あれ?どうしたんですかマルコシアス先生?」
マルコシアス先生「あ、あのな・・・まだお前だけどこに現場実習どこにするか決めて無いからな・・・」
マルコシアス先生「希望があるなら聞きたいんだが・・・」
酒井輝義「あ!その事ですか!俺警察の現場実習やりたいです!」
マルコシアス先生「そ、そうか・・・分かった・・・手続きはして置くからな・・・」
高木浩二「へぇ・・・酒井お前、警察になりたいなんて意外だな・・・」
酒井輝義「あぁ!今なら正直何でも出来そうでな!これだけのパワーを活かすなら警察とか打ってつけかなって!」
濱口俊樹「成る程ね・・・てかよ、他に何か機能とかあったりするか?」
酒井輝義「お!あるぞ!口からドリンクバーを出したり、ラジオ機能もあるし!」
酒井輝義「後はオプションとかも貰ってさ!武装も出来るし空を飛んだりも出来るんだよ!」
高木浩二「ま、マジで!?なぁ!いつか見せてくれよ!」
酒井輝義「おう!」
濱口俊樹「え?何だよドリンクバーって・・・なら実際やって見てくれよ?」
酒井輝義「あ!なら何飲みたい?」
濱口俊樹「えっと、何か適当にジュースで・・・」
酒井輝義「おう!任せろ!」
酒井輝義「へいお待ち!」
濱口俊樹「ほ、本当にジュースが・・・てか、本当に飲めるのか?」
高木浩二「まぁまぁ!これで油だったらぶっ壊せば良いだけだし!」
濱口俊樹「さっきのこいつの話聞いてたか?核にも耐えられるとか普通におかしいし・・・まぁ、飲むぞ?」
濱口俊樹「・・・・・・」
濱口俊樹「な、何だこりゃ!滅茶苦茶うめぇじゃねぇか!」
酒井輝義「だろ?」
高木浩二「マジか!なら俺も飲みてぇ!」
酒井輝義「おっし!なら何飲むよ?」
  最初こそトンデモ展開だったが、酒井は何だかんだクラスに馴染んでるのだった。

〇大きな木のある校舎
田中光太郎「あ〜終わった終わった!」
世羅「本当に人間見たいに振る舞いますね・・・我々は燃料切れやバッテリー切れは起こしますが、」
世羅「空腹や疲労感等は感じないのですよ?」
田中光太郎「まぁまぁそう言うなって!単純にそう思っただけだからさ!」
田中光太郎「しかしまぁ、酒井の事は本当ビックリしたぜ・・・まさかロボになって復活するなんて想像すらしなかったよ・・・」
世羅「ですが、また普段通りに共に勉学に励めるじゃ無いですか?ロボになった事に何が問題があるのです?」
田中光太郎「あのなぁ・・・あいつは俺らと違って昨日まで人間だったんだぜ?そんな簡単に・・・」
田中光太郎「はう!?」
田中ミク「お兄ちゃんお待たせ!迎えに来たよ!」
田中光太郎「お、おう・・・ミク、迎えに来てくれたのか・・・」
田中ミク「うん!」
田中ミク「所でお兄ちゃん、その横にいるロボットは何?」
田中光太郎「あ、そう言えば初めてだったな・・・こいつは最近転校して来たんだ・・・名前は世羅さんって言ってな・・・」
世羅「初めまして、世羅です・・・あなたは夏目工房産のアンドロイドの様ですが・・・」
田中ミク「あ、はい・・・妹のミクです・・・お兄ちゃんの所にこんな綺麗な人・・・じゃ無かった・・・」
田中ミク「こんな綺麗なロボットが転校してたなんて・・・」
田中光太郎「お、おい・・・変な気は起こすなよ?」
世羅「・・・・・・」
世羅「スキャン完了・・・確かにあなたは田中光太郎の妹として調整されてますね・・・しかもヤンデレが組み込まれてる様で・・・」
田中ミク「え?今あなた何を?」
田中光太郎「あぁ、世羅さんは別のロボットをスキャンして把握したり出来るんだ・・・」
田中ミク「え!?そんな機能が!?」
田中光太郎「あぁ、場合に寄っては隠し事は出来ないかもな・・・」
白川さゆり「光太郎!お待たせ!」
田中光太郎「あ!お疲れさゆり!大丈夫だったか?」
白川さゆり「問題無いわ・・・大した用事じゃ無かったし・・・」
白川さゆり「あ、ミクちゃん来てたのね・・・」
田中ミク「どうもさゆりさん・・・あなたがお兄ちゃんと待ち合わせしてたって事は・・・」
白川さゆり「えぇ、2人のお父さんにご飯作りに行くわ・・・」
田中ミク「あ〜やだやだ・・・ご飯作りなら間に合ってるのになぁ・・・」
田中光太郎「おい、変な気起こしたらもう口効かないからな?」
田中ミク「わ!わぁ!お兄ちゃん大丈夫!何もしないからそれだけは!!」
白川さゆり「あ、あはは・・・光太郎もミクちゃんの事分かって来てるんだね・・・」
田中光太郎「そりゃ長い事一緒にいればな・・・」
田中光太郎「てか、そろそろ行こうか・・・親父も待ってるしさ・・・」
世羅「・・・・・・」
田中光太郎「世羅さん、また明日な・・・」
世羅「・・・・・・」

次のエピソード:13 それぞれの想い

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