ズレズレスクールライフ2

夏目心 KOKORONATSUME

9 緊急搬送(脚本)

ズレズレスクールライフ2

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

ズレズレスクールライフ2
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇大きい病院の廊下
賀川大和「確りしろ!大丈夫だからな!!」
酒井輝義「う、うぅ・・・」
ドラック「ま、拙いですよ賀川先生!この状態では!」
賀川大和「言いたい事は分かる!だが諦めるなよ!何としてでも助けるんだ!」
ドラック「は、はい!!」
ミズキ「な、何とか病院には連れて来れたけど、あいつ大丈夫かよ・・・」
イナリ「私達はやれる事をやりましたわ・・・これ以上は何も・・・」
ミズキ「くそ!誰だよあの路地の高い所に岩だの瓦礫だの積んでた奴は!!見つけたら只じゃ置かねぇ!!」
チャコ「落ち着いて下さいミズキ・・・勝手な事をしたら総長に怒られます・・・」
ミズキ「だ、だけどよぉ!!」

〇病院の待合室
飯島健人「・・・と、俺が話せる事はこれで全部です・・・」
男性警官「分かりました!後の事は追って連絡します・・・」
飯島健人「・・・たく・・・」

〇殺人現場
飯島健人「おいデブ!生きてるか!?」
ミズキ「返事しやがれ!おい!!」
「う、うぅ・・・」
チャコ「総長!今の!」
飯島健人「あぁ!時間がねぇ!お前らもう人踏ん張りだ!!」
「・・・!押忍!」
  それから、
飯島健人「おいデブ!大丈夫か!?」
酒井輝義「か、かはぁ!!」
飯島健人「う、嘘だろ!?」

〇病院の待合室
飯島健人「(どうしてあんな事になっちまったんだよ・・・)」
飯島健人「(もし俺があの時止められてればあんな事にはならなかったのに・・・)」
飯島健人「(あ〜!!詰まらない考えばっか浮かびやがる!!俺らじゃどうにも出来ないってのに!!)」
マルコシアス先生「あぁ!すみません!ここに内の生徒が緊急搬送されたと聞いたのですが!!」
飯島健人「内の生徒?もしかして、トマトが食えないあのデブの事ですか?」
マルコシアス先生「あぁ!そうなんです!酒井と言うんですが彼は一体!?」
飯島健人「あ〜、その件ですが、カクカクシカジカ・・・」
マルコシアス先生「な、そんな事が・・・」
飯島健人「あの、差し出がましい様で申し訳無いんですが、担任の方が来たと言う事は、親御さんとかに連絡とか入ったんですか?」
マルコシアス先生「あ、酒井のご両親なら、今海外主張中で・・・」
飯島健人「え?マジかよ・・・」

〇病院の診察室
賀川大和「くぅ!身体の損傷が思った以上に酷い!このままでは!」
黒澤博「賀川君、随分と手こずってる様だね・・・」
賀川大和「く、黒澤先生!」
賀川大和「す、すみませんが後にして貰えませんか?今は一刻を争います!」
黒澤博「その様だね・・・その感じだととても強い衝撃でそうなったと・・・」
黒澤博「賀川君、君にも分かるだろ?こんな風になってしまえばもう彼は助からない・・・」
賀川大和「わ、分かってます!ですが!」
黒澤博「助ける!そう答えるのが普通の事だ!でも助かる見込みは無い・・・」
賀川大和「あの!さっきから何が言いたいので・・・」
賀川大和「ま、まさか黒澤先生・・・例の件を・・・!?」
黒澤博「ははは!漸く気付いたか!そうだ!彼を助ける為にはそれしか無い!何より、このプロジェクトが成功すれば!」
賀川大和「ま、待って下さい!私はそのプロジェクトにはずっと前から反対してました!仮にそれで助かっても、」
黒澤博「だが、現実問題としてそれしか無いのも事実だろ?」
賀川大和「く、くぅ・・・」
黒澤博「賀川君、一つでも多くの命を助けたい・・・それは医者として当たり前の事だ・・・ならばやる事は分かるだろ?」
賀川大和「・・・・・・」
賀川大和「・・・分かりました・・・」
黒澤博「分かってくれたか!ならば直ぐに向こうへ連絡を入れよう!」
黒澤博「はい!夏目病院の黒澤です!例の件、正式に進めて頂こうと!」

次のエピソード:10 現場実習

ページTOPへ