夏のチーム合宿(その3)(脚本)
〇畳敷きの大広間
旅館に戻った面々は、夕食を摂ることに。
福島博士「明日の朝食後にここを出発して午後は鍾乳洞に行くよ。夕方研究所で解散だ」
博士夫人「鍾乳洞は夏の時期に行くのがおすすめよ」
シャンシャン「避暑地としても知られてますしね」
紫藤翼「比較的涼しい場所ですしね」
紅城憲夫「俺もガキの頃遠足で行ったよ」
藍沢拓馬「俺も非番で行ったことあるよ」
常盤隆一郎「神秘的なのもいいよね」
山吹絵里奈「私も小さいころ行ったわ」
桜庭舞「パワースポットとしても知られているわね」
メンバーは打ち合わせをしながら夕食を堪能した。
〇露天風呂
夕食後。
紅城憲夫「明日は鍾乳洞探検だけど、洞窟は危険も伴うっていうから注意だな」
紫藤翼「なぜですか?」
藍沢拓馬「タイで洞窟の奥に行き過ぎ、閉じ込められた事故があったからだ」
常盤隆一郎「RPGではよく入口と出口が分かるけど、地図や目印がないと洞窟はいけないからね」
紅城憲夫「流石社会科教諭」
常盤隆一郎「気分転換で出かけることもあるからね」
そのころ。
桜庭舞「満天の星空が素敵ね」
山吹絵里奈「そういえば舞ちゃんはクリスマスが誕生日でしょ?」
桜庭舞「そうよ。12月25日の午前0時に産まれたの。親が、「舞はサンタさんがプレゼントしてくれたの」って言ってくれたのよ」
山吹絵里奈「ロマンチックね」
〇旅館の和室
入浴後。面々は部屋で枕投げをしたり人生ゲームをしたりしていた。
山吹絵里奈「これで一気に増えたわ」
桜庭舞「私はこの家にするわ」
藍沢拓馬「人生ゲームは何度やってもやめらんねぇな」
常盤隆一郎「僕も結構やってるよ」
紫藤翼「高揚感がたまらないね」
紅城憲夫「ああ!」
紫藤翼(昨日のモノポリーも夜の花火も楽しかったな)
メンバーは大いに楽しんだ。
〇畳敷きの大広間
翌朝。メンバーは朝食を摂っていた。
紅城憲夫「荷造りはちゃんと済ませたぞ」
藍沢拓馬「何度も確認したから大丈夫だ」
常盤隆一郎「そうだね」
紫藤翼「でも最後まで気は抜けない。研究所で解散するまでが合宿だもの」
山吹絵里奈「確かに翼くんの言う通りね」
桜庭舞「鍾乳洞探検、楽しみね」
常盤隆一郎「そうだね」
シャンシャン「ですが、敵の襲来に備え、警戒を」
福島博士「シャンシャンの言う通りだね」
博士夫人「そうよ」
〇旅館の受付
出発の時間となった。
福島博士「じゃあ、また来るよ」
旅館の経営者「また来てくれよ」
紅城憲夫「ありがとうございました」
メンバーは荷物を抱え、車へと向かう。
〇温泉旅館
シャンシャン「写真撮影しますよ」
シャンシャンはセルフタイマーを起動し、記念撮影をすることに。
シャンシャン「うまく撮影できてました」
福島博士「それじゃあ出発だ」
博士夫人「荷物はちゃんと車に積み込むのよ」
紅城憲夫「わかった」
紫藤翼「忘れ物はないよ」
常盤隆一郎「次は鍾乳洞だね」
藍沢拓馬「羽織るものも持ってきたから大丈夫だ」
山吹絵里奈「ケープ、持ってきてたわ」
桜庭舞「それなら安心ね」
メンバーは、旅館を後にした。
〇洞窟の入口(看板無し)
福島博士「ここが鍾乳洞だ」
博士夫人「鍾乳洞は暗いから気を付けてね」
シャンシャン「博士、バッテリーをお願いします」
福島博士「はいはい」
山吹絵里奈「ドキドキするわ」
桜庭舞「そうね。なんか探検家になったみたいね」
常盤隆一郎「だけど、タイでのあの事故みたいにならないようにしないとね」
藍沢拓馬「だな。下手したら出られなくなる」
紫藤翼「そうだね」
紅城憲夫「俺のスマホならなんとかなるかもな」
一行は中へ入って行った。
〇洞窟の深部
鍾乳洞の中。
紅城憲夫「結構冷えるな」
紫藤翼「外とは大違いだ」
藍沢拓馬「いつもと違う世界だ」
常盤隆一郎「ちょうど行き止まりまで出るな。地図があるから大丈夫だけど・・・・」
桜庭舞「結構涼しいわね」
山吹絵里奈「避暑地も兼ねてて正解だったわね」
福島博士「ちょうど行き止まりだな。しばらくクールダウンしてから街に戻ろう」
博士夫人「そうね。夕方解散だって言ってたし」
シャンシャン「スケジュールは順調です」
〇洞窟の入口(看板無し)
一行は外に出た。
福島博士「それじゃあ出発だ」
博士夫人「忘れものはないわね?」
シャンシャン「各自チェック願います」
メンバーは荷物をまとめて、出発した。
〇田んぼ
福島博士「そろそろインターチェンジだな」
博士夫人「サービスエリアで昼食ね」
一行は高速道路のインターチェンジへ向かう。
〇開けた高速道路
一行は高速道路へと入って行った。
〇空
そしてここは上空。
ブラックスケルトン「やっと出番が来ましたか」
アーミースケルトン「今日こそ彼らをコテンパンにしましょうか」
彼らは出撃して行った。
「ターゲットはあそこ!」
〇田舎駅の駐車場
その頃一行はサービスエリアへと到着した。
福島博士「それじゃあここでランチタイムだ」
博士夫人「逸れないでね」
シャンシャン「バッテリー、お願いします」
福島博士「はいはい」
その時だった。
「ヤーッ!」
紅城憲夫「またお前らか!」
「その通り」
紫藤翼「もうお前らの言いなりになるのは懲り懲りだ!」
常盤隆一郎「すぐ引き上げた方がいいぞ」
藍沢拓馬「昼時を邪魔しやがって!」
桜庭舞「こっちの身にもなってよ!!」
山吹絵里奈「本気で怒らせたらどうなるか、身をもって知るといいわ!!」
紅城憲夫「それじゃあ行くか!」
メンバーはスタンバイした。
「そう来なくっちゃ!」
「賛成!」
〇魔法陣
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジキー、スタンバイ!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
メンバーは、ハピネスチェンジブックの中に星を描き、こう叫んだ。
「ハピネスチェンジ、スタート!」
「ハピネスチェンジ、スタート!」
紅城憲夫「昂る情熱のパワー!ハピネスレッド!」
藍沢拓馬「沈着冷静なるパワー!ハピネスブルー!」
山吹絵里奈「ピカッと閃くパワー!ハピネスイエロー!」
常盤隆一郎「穏やかで安らぐパワー!ハピネスグリーン!」
桜庭舞「心ときめく素敵なパワー!ハピネスピンク!」
ハピネスパープル「高貴溢れるパワー!ハピネスパープル!」
「決して挫けない、6つのパワー!」
「ハピネスシックス、登場!」
〇田舎駅の駐車場
「やってしまいなさい!」
「ヤーッ!」
紅城憲夫「援護してくれ!」
ハピネスパープル「了解!」
紅城憲夫「行くぜ!」
ハピネスパープル「はい!」
紅城憲夫「それっ!」
ハピネスパープル「こっちも!」
アーミースケルトン「ばかな!」
常盤隆一郎「覚悟!」
常盤隆一郎「それ!」
ダークネス団の部下「ワー!」
藍沢拓馬「行くぜ!」
藍沢拓馬「覚悟しろよ!」
ブラックスケルトン「バカな!」
山吹絵里奈「こっちだって!」
山吹絵里奈「覚悟して!」
「ワー!」
桜庭舞「こっちも!」
桜庭舞「行くわよ!」
「ワー!」
シャンシャン「スキルアップしてますね」
福島博士「連携プレーも冴えてること」
博士夫人「合宿の成果、出てるわよ」
福島博士「それじゃあ、いつものあれ、頼むぞ」
博士夫人「思いっきり決めてね」
「わかった!」
「そう来なきゃ!」
「オッケー!」
〇幻想空間
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
「ハピネスチェンジブック、オープン!」
紅城憲夫「レッドスター!」
藍沢拓馬「ブルースター!」
山吹絵里奈「イエロースター!」
常盤隆一郎「グリーンスター!」
桜庭舞「ピンクスター!」
紅城憲夫「パープル、頼むぞ!」
ハピネスパープル「はい!」
ハピネスパープルがハピネスチェンジブックを操作し、5人が描いた五角形を大きくしていく。
紅城憲夫「行くぞ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ハピネスペンタゴンウェーブ!」
「ワー!」
「今度会う時はそうはいきませんから!」
アーミースケルトン達は、空の彼方へと飛ばされたのだった。
〇田舎駅の駐車場
「ハピネスシックス、」
「今回も、」
「大勝利!」
こうして一件落着となった。
〇ファミリーレストランの店内
その後、メンバーは昼食を摂ることに。
紫藤翼「今回の合宿、結構楽しかったな」
藍沢拓馬「まだまだ。お土産も買わないとな」
常盤隆一郎「そうだよ。旅行の醍醐味じゃないか」
福島博士「費用は私が出すが、できれば安めにしてくれよ」
博士夫人「写真の現像も忘れないでね」
福島博士「了解」
シャンシャン「いい思い出作りになりますね」
紅城憲夫「そうだな」
山吹絵里奈「家族にも送る予定よ、今回の土産」
桜庭舞「そうね。職場のみんなにも送るわ」
〇お土産屋
サービスエリアの一角のお土産屋。
常盤隆一郎「僕はこれにするかな」
桜庭舞「あたしはこれ」
山吹絵里奈「これは実家に送るわ」
紅城憲夫「俺はこれだ。実家のラーメン屋の手伝いも兼ねてな」
紫藤翼「僕はこれ」
藍沢拓馬「俺はもう選んだぞ」
シャンシャン「みんな買いましたか?」
博士夫人「車に戻るわよ」
福島博士「逸れないでね」
〇田舎駅の駐車場
福島博士「それじゃあ出発だ」
〇大きい研究所
夕方となった。
福島博士「これで合宿はおしまい」
博士夫人「3日間、お疲れさま」
シャンシャン「どうでしたか?」
紫藤翼「いい運動になったし、結束も強化できたよ」
紅城憲夫「いい体験もできたな」
藍沢拓馬「シャンシャンのおかげだな」
シャンシャン「私、感激です・・・」
常盤隆一郎「この後の予定もうまくこなせそうだよ」
山吹絵里奈「9月になったらまた大学とかあるしね。文化祭も楽しみね」
桜庭舞「そのためにも頑張らなくっちゃ」
福島博士「そうだね」
こうして、合宿は無事に終わった。
〇宇宙船の部屋
ダーク「黒星を飾りやがって!」
「すみません・・・・」
ミス・デビル「リベンジのチャンス、お願いします!」
ダーク「いいだろう」
ダークネス団は勢いをさらにつけるぞ。負けるな、ハピネスシックス!