集いし4つの輝き(脚本)
〇ファンタジーの教室
聖ミルフィーユ学園 教室
桜庭は、窓を見つめながらため息をついていた。
桜庭ももか「さっきの話、びっくりしたなぁ・・・」
桜庭ももか「騎士様は荷物を置いて手続きしに行っちゃったし・・・」
桜庭ももか「騎士様、大丈夫かな・・・」
すると教室に、元気な声が入ってきた。
「おーい!もーもーっ」
桜庭ももか「あ!フラちゃん!」
フランシス・アサクラ「Good morning もも!」
彼女はフランシス・アサクラ。オーストラリアと日本のハーフである。
桜庭ももか「おはよう〜今日も空手の練習だったの?」
フランシス・アサクラ「Yes,そうだよ。毎日大変だけど日々Do my bestかなぁ」
桜庭ももか「フラちゃんすごいね!」
桜庭ももか「・・・そういえば、・・・お兄さんと仲良くなれた・・・?」
フランシス・アサクラ「・・・」
桜庭ももか「あ、聞いてごめんね・・・ただね、前にお兄さんが、フラちゃんとまた昔みたいに仲良くしたいって・・・言ってたから・・・」
フランシス・アサクラ「そう・・・」
するとその時、空気の流れを変えるほど、凛とした声が入ってきた。
水無月あおば「ももかさん、フランシスさん、おはようございます」
桜庭ももか「あ!あおばちゃん、おはよう!」
フランシス・アサクラ「Good morning あおば!」
水無月財閥の一人娘、水無月あおばが教室へと入ってきた。
水無月あおば「ももかさん、今朝騎士様が来られたんですよね?」
桜庭ももか「うん!そうだよ〜。すごく素敵な人だった!」
フランシス・アサクラ「Really?早く来ないかな〜」
桜庭ももか「荷物を置いて手続きをしに行ったみたいだから、まだ戻ってこないの・・・」
水無月あおば「そうなんですね、でも騎士様に早く会いたいわ」
3人が話していると、また誰かが教室へと入ってきた。
相沢かりん「・・・みんなおはよう」
相沢は3人を見つけると、嬉しそうに微笑んだ。
桜庭ももか「おはようかりんちゃん!」
フランシス・アサクラ「ハーイかりん!」
水無月あおば「おはようございます、かりんさん 今日もいい天気ですわね」
彼女の名は相沢かりん。前世の記憶を持っているらしく、不思議な力があるとか・・・?
相沢かりん「・・・そうだね」
相沢かりん「あ・・・みんな・・・きのう言ってた騎士の人が・・・こっちに来るみたい」
桜庭ももか「え!?戻ってきたのかな!」
桜庭ももか「・・・あっ!やっぱりそうだ!」
桜庭ももか「おかえりなさい!」
あ、桜庭さん!ごめんね、長い時間を掛けてたから色々と遅れたみたいでさ・・・
・・・この子達は?
桜庭ももか「あ!みんなティアラのメンバーで、立派なプリンセス候補なんです!」
フランシス・アサクラ「Hello! 私はフランシス・アサクラです。 オーストラリアと日本のハーフだよ」
フランシス・アサクラ「英語超得意だから、何か分からない文とかあったらescortするよ」
おお・・・めっちゃ心強い!
水無月あおば「騎士様、初めまして。わたくしは水無月財閥の娘であり、この学園の生徒の水無月あおばと申しますの」
え!?あの水無月財閥!?
水無月あおば「ええ、そうなんですのよ」
いつも水無月百貨店で買い物してるんだけど、広いよね・・・!
水無月あおば「あら、よく来てくださってるのですね」
水無月あおば「ありがとうございますわ」
(こんなところで財閥の娘さんに会うなんて・・・ツイてるかも)
桜庭ももか「あ、そしてこの子が相沢かりんちゃんだよ」
相沢かりん「・・・相沢かりん・・・よろしく」
よろしくね!
(みんな個性的だなー・・・)
・・・俺が今日からみんなを守る騎士って訳だから、これからよろしくね!
相沢かりん「よろしく・・・」
水無月あおば「よろしくお願いいたしますわ」
フランシス・アサクラ「Best regards,よろしくー」
桜庭ももか「改めて騎士様、よろしくお願いいたします!」
よろしくね!あ、そういえばさ・・・
フランシス・アサクラ「What's happened? どうかした?」
この学園に、ティアラが活動する庭があるって校長先生から聞いたんだけど、案内してもらえないかな
相沢かりん「・・・じゃあ・・・私が案内する」
桜庭ももか「おお!珍しいね」
フランシス・アサクラ「たしかにいつも大人しいのに、張り切っててすごい!」
水無月あおば「誰かを人助けしてみたかったんですね、ではかりんさん、お願いしますわ」
相沢かりん「・・・分かった・・・」
〇教会の中
学園内 教会
相沢かりん「・・・ここ」
ここなの?広いね・・・
相沢かりん「ここで、ティアラの誓いをした・・・」
ティアラの誓い?
相沢かりん「・・・輪になって囲んで誓ったの・・・愛の誓い・・・」
そんなのがあるの?
相沢かりん「・・・見てて」
すると彼女は天使の像の前に立ち、持っていたティアラを胸の前で出し、誓いの言葉を唱え始めた。
相沢かりん「・・・1つ。プリンセスたるもの挫けない」
相沢かりん「・・・2つ。プリンセスたるもの、清く正しく私らしく」
相沢かりん「・・・3つ。プリンセスたるもの、プリンセスは騎士に守られ強くなる」
相沢かりん「・・・4つ。プリンセスたるもの、自分が本当に愛したいと思った者に愛を捧げる」
不思議なことが起きた。誓いの言葉を言い終えた彼女の周りに、キラキラと光が差し込んだ。
そして言い終えると彼女は、ティアラを頭に付けお辞儀をし、またこちらに戻ってきた。
相沢かりん「・・・これが・・・愛の誓い・・・」
・・・
相沢かりん「・・・戻ろう・・・みんな待ってる」
う、うん・・・(なんか神々しかったな・・・)
2人は教室へと急いで戻った。