Braver's story

菊地恵子

第4話(脚本)

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菊地恵子

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〇森の中
ケイト「ふぅ、大分体調も落ち着いたよ」
ケイト「それにしても・・・ここは空気がいいね。 ボク達が居た場所より空気が澄んでて綺麗だし・・・」
ケイト「・・・ん?何の音だろう・・・」
マイ「・・・ハァ、ハァ・・・」
マイ「あれ?君は確か訓練場で倒れてた・・・ケイトって人だよね?」
ケイト「そういう君はボクを運んでくれたマイだよね?」
ケイト「あの件は本当にお世話になったよ、ありがとう」
マイ「ど、どういたしまして・・・」
マイ「・・・ってそれどころじゃない、ちょっと手伝って欲しい事があるんだ」
ケイト「手伝って欲しい事?」
マイ「うん、実は・・・」
魔物?「・・・マッ・・・イサ・・・」
ケイト「あれは・・・着ぐるみ?」
マイ「着ぐるみ?何それ?」
ケイト「着ぐるみってのは人間が着用可能な大型のぬいぐるみの事だよ」
ケイト「ちょっと待ってね、今眠らせるから・・・」
ケイト「・・・〈スリープ〉」
魔物?「・・・ウ・・・」
ケイト「これでよし。 後は着ぐるみを剥がせば・・・」
コリン「・・・」
マイ「えっ!?コリン!?」
マイ「いや待って待って、何で何で!?!?」
ケイト「分からないけど・・・どうもただ事では無さそうだね」
ケイト「とりあえず今はブレイバーに彼を運ぼう」
マイ「そうだね・・・。 よし、そっち持ってくれる?」
ケイト「うん、分かったよ」

〇おしゃれな受付
アミレー「なっ・・・白い毛むくじゃらの魔物の正体は着ぐるみを着たコリン・・・だと!?」
アミレー「うーむ・・・となると何故コリンは着ぐるみを着せられていたのだろうか・・・」
マイ「分からないけど、気を失ってたし・・・多分着ぐるみに操られてたんだと思うんだ」
マイ「じゃないとアミレーを襲った理由が分からないし・・・」
アミレー「・・・私もそうだと思っている。 マイ、その着ぐるみは持ってきたか?」
マイ「うん、ついでに運んできたよ」
アミレー「ふむふむ、どれどれ・・・」
アミレー「・・・確かに怪しい魔力を感じるな。 しかも相当強い力だ」
アミレー「これは操られたとしても仕方無いな・・・」
コリン「あ・・・兄さん・・・」
アミレー「コリン・・・! 良かった、無事だったんだな・・・」
コリン「はい・・・。 ごめんなさい、こんな事態になってしまって・・・」
アミレー「気にするな、何があったのかゆっくり話してくれればそれでいい」
コリン「・・・実はケイトさんに飲ませる薬を作る為に薬草を取りにグリーンフォレストに行ったんです」
コリン「そうしたら声が聞こえて・・・意識が遠くなって・・・」
コリン「・・・うぅ、すみませんこれ以上は覚えてません・・・」
アミレー「そうか・・・。 大丈夫だ、貴君は何も悪くない」
コリン「ありがとうございます、兄さん・・・。 それにしてもあれは何だったんでしょう・・・?」
アミレー「・・・恐らく着ぐるみが念を放ったのだろう」
アミレー「なんせあの着ぐるみからは強い魔力を感じたからな」
コリン「え?着ぐるみ・・・?」

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